仲筋井戸(共通語)

概要

これはもう本当に大昔じゃないですか。もう西塘さんの井戸がここに井戸があるんですが、だからあれ以前じゃないかな。この井戸を見つけた人達は、もう小浜から四、五人が一緒に犬を連れてこられて、島をこう回っている時に、もう犬ももう水欲しさに、口を開けてはあはあしている。人間も、「この島には水も無くて人がいるっていうのは不思議だ。」というようなことを話していたら、ちょうど仲筋井戸の所に蟹の穴がこうあったもんだから、それに犬が尾っぽを突っ込んで、見てみたらもう濡れているもんだから、これを
犬が盛んにしゃぶったり、また突っ込んでしゃぶったりしたというのを見て、「ここには水があるんだ。だからここはもう掘れば必ず水が出る。」というようなことを言われたので、そこを大きく掘って、「それじゃ、記念にもう本当に犬がこう座っているような格好にしよう。」と作ったんですよ。それで、尾っぽの方からずうっと階段を作って、水を汲む人は、その階段を降りて行って、もうこうしょっちょうもうこう桶を担いで行って水を汲んで使っていたんです。
 それが、これはもう本当に五十年前ぐらいですよね、「衛生上これじゃいかん。」というわけで、こう回りを大きく積み上げて、今はもう大きな井戸になっているですけどもね、今はもう衛生上、全部薬をまいてしまって、今でも一番薬は多いですけども、しかし、水は、一番あの井戸が豊富なんですね。それで、この水はまたお正月の水の花を持って来てお正月の顔を洗ったりするお正月の若水用の水なんですよ。
・水の花‥‥清水のこと。・若水‥‥元旦に始めて汲む水のことで、若返りの水という意味。若水は拝所になっている古井戸から、元旦の早朝に男の子が汲んできた。火の神や神棚、床の間に供えられ、仏壇にはお茶湯としてさしあげられた。

再生時間:1:41

民話詳細DATA

レコード番号 47O200223
CD番号 47O20C013
決定題名 仲筋井戸(共通語)
話者がつけた題名
話者名 高那石吉
話者名かな たかないしきち
生年月日 19080714
性別
出身地 沖縄県八重山郡竹富町字竹富
記録日 19950322
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 竹富町字竹富T1A10
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説、 本格昔話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 沖国大国文学科平成8度卒業論文 竹富島の民話 p19
キーワード 犬,尻尾,若水
梗概(こうがい) これはもう本当に大昔じゃないですか。もう西塘さんの井戸がここに井戸があるんですが、だからあれ以前じゃないかな。この井戸を見つけた人達は、もう小浜から四、五人が一緒に犬を連れてこられて、島をこう回っている時に、もう犬ももう水欲しさに、口を開けてはあはあしている。人間も、「この島には水も無くて人がいるっていうのは不思議だ。」というようなことを話していたら、ちょうど仲筋井戸の所に蟹の穴がこうあったもんだから、それに犬が尾っぽを突っ込んで、見てみたらもう濡れているもんだから、これを 犬が盛んにしゃぶったり、また突っ込んでしゃぶったりしたというのを見て、「ここには水があるんだ。だからここはもう掘れば必ず水が出る。」というようなことを言われたので、そこを大きく掘って、「それじゃ、記念にもう本当に犬がこう座っているような格好にしよう。」と作ったんですよ。それで、尾っぽの方からずうっと階段を作って、水を汲む人は、その階段を降りて行って、もうこうしょっちょうもうこう桶を担いで行って水を汲んで使っていたんです。  それが、これはもう本当に五十年前ぐらいですよね、「衛生上これじゃいかん。」というわけで、こう回りを大きく積み上げて、今はもう大きな井戸になっているですけどもね、今はもう衛生上、全部薬をまいてしまって、今でも一番薬は多いですけども、しかし、水は、一番あの井戸が豊富なんですね。それで、この水はまたお正月の水の花を持って来てお正月の顔を洗ったりするお正月の若水用の水なんですよ。 ・水の花‥‥清水のこと。・若水‥‥元旦に始めて汲む水のことで、若返りの水という意味。若水は拝所になっている古井戸から、元旦の早朝に男の子が汲んできた。火の神や神棚、床の間に供えられ、仏壇にはお茶湯としてさしあげられた。
全体の記録時間数 1:49
物語の時間数 1:41
言語識別 共通語
音源の質 ×
テープ番号
予備項目1

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