ブラジルにカウボーイという牛を捕まえる人がいた。そのカウボーイが夜中、道中にボロ家を見つけ、そこに泊まることにした。このブラジルのカウボーイは大変勇気のある人であった。この人が泊まっていると、幽霊が出てきて女の姿になったり、老人の姿になったりした。しかし、この人は勇気があったので、幽霊をにらみつけ逃げようとしなかった。幽霊は、「みんな私を見たらにげて行くのにお前は逃げないな。私は話したいことがある。」と言った。カウボーイが、「何(なん)の話か。」とたずねると、「私は、どこそこの木の下にたくさんの金を埋めているが、この金を取りたいから、お前が行って掘り出してくれ。お前がこの金を取り出したなら、その金はお前がもらってよいが、その金でお寺にいくらか寄付をし、また(ブラジルでは香は使わず、蝋燭を供えるから私には蝋燭を買って供えてくれ。そうしたら私は天に昇ることができるから。それで残った金は全部お前のものにしなさい。」と言った。それでこのカウボーイが掘ることになっので、ブラジルではショベルをインシャドンというが、そのショベルを持ち、案内してもらうことになった。マジムンはカウボーイに、「先になれ。」と言ったが、カウボーイは、「先になれと言っても、私は道がわからない。」と言う。マジムンは人間より先に歩いてはいけないのだが、カウボーイが、「先に行かないと私は取らないよ。」と言うので、「だったら私が先になろう。」と言って、幽霊が先になった。「ここだ。」と言って掘らせてみると、金が埋まっていたそうだ。そして幽霊の言う通りに、お寺に寄付をし、また、「蝋燭を買って私に供え、残りはもらいなさい。」と言うので、その通りにした。そういう事があったそうだ。残った金は全部カウボーイのものになり、金持ちになったそうだ。この話はブラジルの話である。
| レコード番号 | 47O419054 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C466 |
| 決定題名 | 幽霊は宝(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 山川宗善 |
| 話者名かな | やまかわそうぜん |
| 生年月日 | 19201110 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 北谷町 |
| 記録日 | 19960814 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 北谷町T19A11 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 民俗 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | ブラジルで聞いた。 |
| キーワード | ブラジル,牛飼い,幽霊,金,金持ち |
| 梗概(こうがい) | ブラジルにカウボーイという牛を捕まえる人がいた。そのカウボーイが夜中、道中にボロ家を見つけ、そこに泊まることにした。このブラジルのカウボーイは大変勇気のある人であった。この人が泊まっていると、幽霊が出てきて女の姿になったり、老人の姿になったりした。しかし、この人は勇気があったので、幽霊をにらみつけ逃げようとしなかった。幽霊は、「みんな私を見たらにげて行くのにお前は逃げないな。私は話したいことがある。」と言った。カウボーイが、「何(なん)の話か。」とたずねると、「私は、どこそこの木の下にたくさんの金を埋めているが、この金を取りたいから、お前が行って掘り出してくれ。お前がこの金を取り出したなら、その金はお前がもらってよいが、その金でお寺にいくらか寄付をし、また(ブラジルでは香は使わず、蝋燭を供えるから私には蝋燭を買って供えてくれ。そうしたら私は天に昇ることができるから。それで残った金は全部お前のものにしなさい。」と言った。それでこのカウボーイが掘ることになっので、ブラジルではショベルをインシャドンというが、そのショベルを持ち、案内してもらうことになった。マジムンはカウボーイに、「先になれ。」と言ったが、カウボーイは、「先になれと言っても、私は道がわからない。」と言う。マジムンは人間より先に歩いてはいけないのだが、カウボーイが、「先に行かないと私は取らないよ。」と言うので、「だったら私が先になろう。」と言って、幽霊が先になった。「ここだ。」と言って掘らせてみると、金が埋まっていたそうだ。そして幽霊の言う通りに、お寺に寄付をし、また、「蝋燭を買って私に供え、残りはもらいなさい。」と言うので、その通りにした。そういう事があったそうだ。残った金は全部カウボーイのものになり、金持ちになったそうだ。この話はブラジルの話である。 |
| 全体の記録時間数 | 3:43 |
| 物語の時間数 | 3:22 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |