〔方言原話〕 くぬ話(はな)しいん、朝公兄さんが、叔父さんからちちゃんでぃる話(はな)しい。ある所(とぅくま)うてぃ、父親(うや)ぬ死亡(けーまー)ち、墓んかい埋葬(うくいとぅどぅき)せーるばーやしが、うぬ嫡子んかい夢(いみ)見してぃ、夜(ゆる)ぬ夜中(ゆなか)るやしが、うぬ夢(い)めー、「今(なま)くまんかい、盗人(ぬすどぅ)かちみてぇーくとぅ、今(なま)ふぇーくなー、くまんかいそーいがくー。」んち、夢(いみ)見してぇーしが、だーくれー、夜中(ゆなか)るやくとぅ、うきてぃんーちゃれえー夢(いみ)るやいし、「あーくれえー夢(いみ)ぬふりむんどぅやてぇーさ。」んでぃちにんたくとぅ、またいーぬ夢(いみ)んーちさくとぅ、「とぉーくれえーぬーがなあいるする。」んち、兄弟達(ちょーでぇーたー)んうくち、うぬ墓んかい行ぢゃくとぅ、墓ぬ前(めー)んかえー、一人(ちゅい)ぬ男(いきが)ぬ、丁度(ちょーどぅ)、人(ちゅ)ぬ後(くし)から、襟首(ちんぬくび)かちみてぃ、すんちいしらっとぉーんねえーし、うまんかいいちょーたんでぃ。さくとぅ、「君(やー)や何者(ぬー)やが。」んでぃ言ちゃくとぅ、「私(わん)ねえー盗人(ぬすどぅ)やいびーん。」でぃ言ゃーなかい、うぬ死亡(まー)ちょーる父親(うや)ぬ、盗人(ぬすどぅ)かちみてぇーたんでぃる話(はな)しい。〔共通語訳〕 これも、朝公(ちょうこう)兄さんが叔父さんから聞いたという話。或る所で、父親が亡くなったので、墓に埋葬したのであるが、その嫡子に夢で呼びかけて、夜の夜中の事だが、その夢というのは、「今ここに盗人を捕まえてあるから、今すぐここに連れにこい。」という夢を見たのであるが、もうそれは夜中なので、起きてみると夢だったので、「ああ、これは夢に見る痴呆というものか。」と思って寝入りますと、また同じ夢を見たので、「どうもこれは何かあるに違いない。」と思って、今度は兄弟達を起こしてその墓に行ってみますと、墓の前には一人の男が、丁度他人に後ろから襟首を掴まれて引っ張られている様な恰好で、そこに座っていますので、近寄って、「お前は何者か。」と言いますと、その男は、「私は盗人です。」と言ったそうです。その亡くなった父親が、盗人を捕まえたという話。識名隆人翻字 T6A2
| レコード番号 | 47O170046 |
|---|---|
| CD番号 | 47O17C006 |
| 決定題名 | 亡父の盗人逮捕(方言) |
| 話者がつけた題名 | 亡父の盗人逮捕 |
| 話者名 | 阿波根昌栄 |
| 話者名かな | あはごんしょうえい |
| 生年月日 | 19210309 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県中頭郡北谷町字上勢頭 |
| 記録日 | 19970217 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | T06A02 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 世間話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 瑞慶覧の朝公兄さんから |
| 文字化資料 | 『想い出の昔話』 |
| キーワード | 亡くなった父,夢のお告げ,盗人 |
| 梗概(こうがい) | 〔方言原話〕 くぬ話(はな)しいん、朝公兄さんが、叔父さんからちちゃんでぃる話(はな)しい。ある所(とぅくま)うてぃ、父親(うや)ぬ死亡(けーまー)ち、墓んかい埋葬(うくいとぅどぅき)せーるばーやしが、うぬ嫡子んかい夢(いみ)見してぃ、夜(ゆる)ぬ夜中(ゆなか)るやしが、うぬ夢(い)めー、「今(なま)くまんかい、盗人(ぬすどぅ)かちみてぇーくとぅ、今(なま)ふぇーくなー、くまんかいそーいがくー。」んち、夢(いみ)見してぇーしが、だーくれー、夜中(ゆなか)るやくとぅ、うきてぃんーちゃれえー夢(いみ)るやいし、「あーくれえー夢(いみ)ぬふりむんどぅやてぇーさ。」んでぃちにんたくとぅ、またいーぬ夢(いみ)んーちさくとぅ、「とぉーくれえーぬーがなあいるする。」んち、兄弟達(ちょーでぇーたー)んうくち、うぬ墓んかい行ぢゃくとぅ、墓ぬ前(めー)んかえー、一人(ちゅい)ぬ男(いきが)ぬ、丁度(ちょーどぅ)、人(ちゅ)ぬ後(くし)から、襟首(ちんぬくび)かちみてぃ、すんちいしらっとぉーんねえーし、うまんかいいちょーたんでぃ。さくとぅ、「君(やー)や何者(ぬー)やが。」んでぃ言ちゃくとぅ、「私(わん)ねえー盗人(ぬすどぅ)やいびーん。」でぃ言ゃーなかい、うぬ死亡(まー)ちょーる父親(うや)ぬ、盗人(ぬすどぅ)かちみてぇーたんでぃる話(はな)しい。〔共通語訳〕 これも、朝公(ちょうこう)兄さんが叔父さんから聞いたという話。或る所で、父親が亡くなったので、墓に埋葬したのであるが、その嫡子に夢で呼びかけて、夜の夜中の事だが、その夢というのは、「今ここに盗人を捕まえてあるから、今すぐここに連れにこい。」という夢を見たのであるが、もうそれは夜中なので、起きてみると夢だったので、「ああ、これは夢に見る痴呆というものか。」と思って寝入りますと、また同じ夢を見たので、「どうもこれは何かあるに違いない。」と思って、今度は兄弟達を起こしてその墓に行ってみますと、墓の前には一人の男が、丁度他人に後ろから襟首を掴まれて引っ張られている様な恰好で、そこに座っていますので、近寄って、「お前は何者か。」と言いますと、その男は、「私は盗人です。」と言ったそうです。その亡くなった父親が、盗人を捕まえたという話。識名隆人翻字 T6A2 |
| 全体の記録時間数 | 1:15 |
| 物語の時間数 | 1:15 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |