〔方言原話〕 昔(んかし)、弥勤(みるく)ぬ神とぅサーカぬ神ぬめんせーたんでぃしが、弥勤(みるく)ぬ神(かめー)大変(じこー)誠(まくとぅ)な者(むん)なみそーち、うふやっさみせーたんでぃしが、サーカぬ神(かめー)悪質(せーち)ぬ強(ちゅ)さみせーたんでぃ。あんしある時(とぅち)、御二人(うたとぅくる)山んかい登(ぬぶ)みそーちゃくとぅ、サーカぬ神ぬ、「見(みー)ゆる部分(うっさー)わーむん。」でぃ言(い)みそーちゃくとぅ、弥勤(みるく)ぬ神様(かみさまー)、「あんせーなー、見(みー)らん部分(うっさー)わーむん。」でぃち決(き)みてぃさくとぅ、見(みー)ゆる部分(うっさー)山ぬ頂上(ちぢ)なてぃ痩地(はぎぢー)なやーに、むじゅくいやぬーんでぃきらんなてぃ、見(みー)らん部分(うっさー)山ぬ下(しちゃ)なやーに土(ぢ)や肥沃(じょーち)なてぃ、むじゅくいんゆーでぃきたくとぅ、サーカぬ神(かめー)うらごーささーなかい、鼠(うぇんちゅ)造(ちゅく)やーに、弥勤(みるく)ぬむじゅくいうち食(くゎー)ちさくとぅ、弥勤(みるく)ぬ神(かめー)、「くれー、ぢゃーふぇーなとーん。」でぃ言(いゃー)なかい、猫(まやー)造(ちゅく)てぃ、鼠(うぇんちゅ)捕(とぅ)らちゃんでぃ。年寄達(とぅすぃんちゃー)ぬ話い。〔共通語訳〕 昔、弥勤(みるく)の神様とサーカの神様がおられたそうだが、弥勤の神様大変誠実で、真面目でおとなしい方でしたが、サーカの神様はずる賢く、好智に長けた神様だったそうだ。そしてある時、お二人で山に登ると、サーカの神様が、「見える部分は私の物。」と言われますと、弥勤の神様は、「それでは、見えない部分は私の物。」と決められました。すると、見える部分は山の上の部分で、痩せ地で農作物は良くできません。見えない部分は山の下の方ですから、土地が肥沃で農作物が良くできますので、サーカの神様はこれを妬んで、それで鼠を造って弥勤の神様の作物を食べさせますと、弥勤の神様は、「これは困った事になった。」と、猫を造って鼠を捕らせたそうです。年寄り達の話。平成9年2月17日 高江洲亮翻字 T2B1
| レコード番号 | 47O170014 |
|---|---|
| CD番号 | 47O17C002 |
| 決定題名 | 弥勤とサーカ(方言) |
| 話者がつけた題名 | 弥勤とサーカ |
| 話者名 | 阿波根昌栄 |
| 話者名かな | あはごんしょうえい |
| 生年月日 | 19210309 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県中頭郡北谷町字上勢頭 |
| 記録日 | 19970217 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | T02B02 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 笑話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 年寄りから |
| 文字化資料 | 『想い出の昔話』 |
| キーワード | 弥勒,サーカ,土地争い,鼠,猫 |
| 梗概(こうがい) | 〔方言原話〕 昔(んかし)、弥勤(みるく)ぬ神とぅサーカぬ神ぬめんせーたんでぃしが、弥勤(みるく)ぬ神(かめー)大変(じこー)誠(まくとぅ)な者(むん)なみそーち、うふやっさみせーたんでぃしが、サーカぬ神(かめー)悪質(せーち)ぬ強(ちゅ)さみせーたんでぃ。あんしある時(とぅち)、御二人(うたとぅくる)山んかい登(ぬぶ)みそーちゃくとぅ、サーカぬ神ぬ、「見(みー)ゆる部分(うっさー)わーむん。」でぃ言(い)みそーちゃくとぅ、弥勤(みるく)ぬ神様(かみさまー)、「あんせーなー、見(みー)らん部分(うっさー)わーむん。」でぃち決(き)みてぃさくとぅ、見(みー)ゆる部分(うっさー)山ぬ頂上(ちぢ)なてぃ痩地(はぎぢー)なやーに、むじゅくいやぬーんでぃきらんなてぃ、見(みー)らん部分(うっさー)山ぬ下(しちゃ)なやーに土(ぢ)や肥沃(じょーち)なてぃ、むじゅくいんゆーでぃきたくとぅ、サーカぬ神(かめー)うらごーささーなかい、鼠(うぇんちゅ)造(ちゅく)やーに、弥勤(みるく)ぬむじゅくいうち食(くゎー)ちさくとぅ、弥勤(みるく)ぬ神(かめー)、「くれー、ぢゃーふぇーなとーん。」でぃ言(いゃー)なかい、猫(まやー)造(ちゅく)てぃ、鼠(うぇんちゅ)捕(とぅ)らちゃんでぃ。年寄達(とぅすぃんちゃー)ぬ話い。〔共通語訳〕 昔、弥勤(みるく)の神様とサーカの神様がおられたそうだが、弥勤の神様大変誠実で、真面目でおとなしい方でしたが、サーカの神様はずる賢く、好智に長けた神様だったそうだ。そしてある時、お二人で山に登ると、サーカの神様が、「見える部分は私の物。」と言われますと、弥勤の神様は、「それでは、見えない部分は私の物。」と決められました。すると、見える部分は山の上の部分で、痩せ地で農作物は良くできません。見えない部分は山の下の方ですから、土地が肥沃で農作物が良くできますので、サーカの神様はこれを妬んで、それで鼠を造って弥勤の神様の作物を食べさせますと、弥勤の神様は、「これは困った事になった。」と、猫を造って鼠を捕らせたそうです。年寄り達の話。平成9年2月17日 高江洲亮翻字 T2B1 |
| 全体の記録時間数 | 1:07 |
| 物語の時間数 | 1:07 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |