始めてですね。えぇ、祝女ちゅうの分かりますか。祝女が、久高島へ、久高島は神の国だから、向こうに拝みに行く途中に、嵐に、しけにくらって流されるわけですよ。で、着いた所が島津公の、まぁ、美人、祝女ちゅうのは、とにかく、まぁ美しかったらしいんだ。あぁ藩主が惚れて、是非、その妾になれと言うことで、えぇ、やったけれども、「私は神に仕える者で、えぇ夫、夫は持たない。」と言うことを言ったけれども、どうしても聞かない。そうしたらねぇ、「その神である。神の仕いであると言う印しを見せてくれ。」っちったら、「私が祈りをかけたら、線香が、あの自然に灯る。」っちゅうんですよ。火つけて見せるわけですよ。だぁ、これ芝居だから、うまい具合にあそこに、あの火をおいといて、それで、そうすればつくから、つきましたっちゅうことになるわけだけどねぇ、そしたら、今度はあの死んだ魚も生き返ると言って、こう祈ったら、いわゆる私は、普通の人間でないといって神につかえる人間だということを証明したわけだけども、それでもまぁ、どうしても、帰さないということなって、悩んででいる、その晩にですね、今度は枕下に神様が出てきて、「入れ墨をしなさい、と、そうして,見せなさい、と、私は何に化けるか分からん。」と言って、その見せなさいと言って、夢枕に出たもんだから、言われるとおりに、この入れ墨をしたようですね。そして、藩主の前にこう出して、島津公の前に出して、一晩のうちに、こぉなりましたと、私はどういうふうに化けるかも分かりませんちゅうって、おどかしたわけだ。えー、そうしたら、あきらめて帰されたちゅうですよ。まぁ、それまではいいんだけども、今度は、女ちゅうのは、虚栄心が強いもんだから、みんなわれも、われもといってまねしたわけさ。これ、入れ墨してないのも、みんな島津公にひきあげられるんだという噂が、ぱぁっと広がってしまって、われも、われもと入れ墨してみんなはやったわけですよ。それが、あのハヂチの由来記ですね。帰ってきたから、そのみんなに、こう、みんなに分かられて、またみんなまねして、これやらんとまた、島津公にひっぱられるんだということで、みんなまねしてやったわけですよ。与那原の名が出たのは聞いてるけど、首里だろうね、首里だろうな。何というか、祝女だからね。
| レコード番号 | 47O378339 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C345 |
| 決定題名 | 三津武獄由来(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 与那嶺亀助 |
| 話者名かな | よなみねかめすけ |
| 生年月日 | 19160325 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 南風原町宮平 |
| 記録日 | 19910828 |
| 記録者の所属組織 | 南風原町口承文芸調査団 |
| 元テープ番号 | 南風原町T113A03 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 祝女,久高島,神の国,拝み,嵐,島津公,美人,藩主が惚れた,神に仕える者,夫は持たない,死んだ魚も生き返る,枕下に神様,入れ墨,ハヂチの由来記,与那原,首里 |
| 梗概(こうがい) | 始めてですね。えぇ、祝女ちゅうの分かりますか。祝女が、久高島へ、久高島は神の国だから、向こうに拝みに行く途中に、嵐に、しけにくらって流されるわけですよ。で、着いた所が島津公の、まぁ、美人、祝女ちゅうのは、とにかく、まぁ美しかったらしいんだ。あぁ藩主が惚れて、是非、その妾になれと言うことで、えぇ、やったけれども、「私は神に仕える者で、えぇ夫、夫は持たない。」と言うことを言ったけれども、どうしても聞かない。そうしたらねぇ、「その神である。神の仕いであると言う印しを見せてくれ。」っちったら、「私が祈りをかけたら、線香が、あの自然に灯る。」っちゅうんですよ。火つけて見せるわけですよ。だぁ、これ芝居だから、うまい具合にあそこに、あの火をおいといて、それで、そうすればつくから、つきましたっちゅうことになるわけだけどねぇ、そしたら、今度はあの死んだ魚も生き返ると言って、こう祈ったら、いわゆる私は、普通の人間でないといって神につかえる人間だということを証明したわけだけども、それでもまぁ、どうしても、帰さないということなって、悩んででいる、その晩にですね、今度は枕下に神様が出てきて、「入れ墨をしなさい、と、そうして,見せなさい、と、私は何に化けるか分からん。」と言って、その見せなさいと言って、夢枕に出たもんだから、言われるとおりに、この入れ墨をしたようですね。そして、藩主の前にこう出して、島津公の前に出して、一晩のうちに、こぉなりましたと、私はどういうふうに化けるかも分かりませんちゅうって、おどかしたわけだ。えー、そうしたら、あきらめて帰されたちゅうですよ。まぁ、それまではいいんだけども、今度は、女ちゅうのは、虚栄心が強いもんだから、みんなわれも、われもといってまねしたわけさ。これ、入れ墨してないのも、みんな島津公にひきあげられるんだという噂が、ぱぁっと広がってしまって、われも、われもと入れ墨してみんなはやったわけですよ。それが、あのハヂチの由来記ですね。帰ってきたから、そのみんなに、こう、みんなに分かられて、またみんなまねして、これやらんとまた、島津公にひっぱられるんだということで、みんなまねしてやったわけですよ。与那原の名が出たのは聞いてるけど、首里だろうね、首里だろうな。何というか、祝女だからね。 |
| 全体の記録時間数 | 4:01 |
| 物語の時間数 | 0:00 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |