那覇の富豪の息子伊波フケンの友人が中国へ旅に出た。その当時の台風などが来ようものなあ、ひとたまりもないような小さな船であり、危険な旅だった。伊波フケンの祖父が縁側で夕涼みをしていると、その友人の母親が訪ねて来た。いつもはにこやかに話をする母親が、この日に限って表情も変えずするどい目をしている。「うちの息子が・・・」と話し始めた。その声はその母親のものではなく、旅に出た息子の声だった。「私はジュリアンマーに200円を貸してあるが、唐から戻ったら返してもらうことになっている。そしてその金でなじみの女郎を見受けすることになっていたのだ。しかし私の乗った船は久米島で沈んでしまった。だから私の代わりにその金を取り立てて欲しいのだ・・・」、それを聞いて調べてみるとその通りであった。祖父は言う通りにジュリアンマーから200円を受け取り、女郎を見受けした。死んだ息子が母親の口を借りて知らせたのだった。
| レコード番号 | 47O378301 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C343 |
| 決定題名 | 遭難者の知らせ(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 嘉手苅重行 |
| 話者名かな | かでかるしげゆき |
| 生年月日 | 19220114 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 那覇市間島 |
| 記録日 | 19910825 |
| 記録者の所属組織 | 南風原町口承文芸調査団 |
| 元テープ番号 | 南風原町T109A03 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 世間話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 那覇の富豪の息子伊波フケンの友人が中国へ旅に出た。その当時の台風などが来ようものなあ、ひとたまりもないような小さな船であり、危険な旅だった。伊波フケンの祖父が縁側で夕涼みをしていると、その友人の母親が訪ねて来た。いつもはにこやかに話をする母親が、この日に限って表情も変えずするどい目をしている。「うちの息子が・・・」と話し始めた。その声はその母親のものではなく、旅に出た息子の声だった。「私はジュリアンマーに200円を貸してあるが、唐から戻ったら返してもらうことになっている。そしてその金でなじみの女郎を見受けすることになっていたのだ。しかし私の乗った船は久米島で沈んでしまった。だから私の代わりにその金を取り立てて欲しいのだ・・・」、それを聞いて調べてみるとその通りであった。祖父は言う通りにジュリアンマーから200円を受け取り、女郎を見受けした。死んだ息子が母親の口を借りて知らせたのだった。 |
| 梗概(こうがい) | 那覇の富豪の息子伊波フケンの友人が中国へ旅に出た。その当時の台風などが来ようものなあ、ひとたまりもないような小さな船であり、危険な旅だった。伊波フケンの祖父が縁側で夕涼みをしていると、その友人の母親が訪ねて来た。いつもはにこやかに話をする母親が、この日に限って表情も変えずするどい目をしている。「うちの息子が・・・」と話し始めた。その声はその母親のものではなく、旅に出た息子の声だった。「私はジュリアンマーに200円を貸してあるが、唐から戻ったら返してもらうことになっている。そしてその金でなじみの女郎を見受けすることになっていたのだ。しかし私の乗った船は久米島で沈んでしまった。だから私の代わりにその金を取り立てて欲しいのだ・・・」、それを聞いて調べてみるとその通りであった。祖父は言う通りにジュリアンマーから200円を受け取り、女郎を見受けした。死んだ息子が母親の口を借りて知らせたのだった。 |
| 全体の記録時間数 | 5:52 |
| 物語の時間数 | 5:48 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |