モーイ親方は人の目に止まるような勉強の仕方はしなかった。周りの人はカンターモーヤーといって馬鹿にして、親さえもモーイが勉強していることに気づかなかった。モーイには親同士で決めた許嫁がいたが、その許嫁もモーイの不勉強を嘆いていた。ある時、モーイの父親は友達から相談を受けた。薩摩から雄鶏の卵、弁ヶ嶽、灰縄の3つを持って来いという難題をかけられたので、モーイの父親にその難問を解いて欲しいというのである。モーイの父親にもその難題は解けなかったのだが、ここで解けないと答えると王様に対して失礼になるので、その難題を抱えて何日の悩んでいた。するといきなりモーイが自分が行くと言い出した。父親や城の役人達は驚いたが、そこまで言うならモーイを信じようということになり、彼を薩摩に遣わした。しかし、城の人達には自分がどうするつもりなのか一言も言わなかった。薩摩の殿様はまず、雄鶏の卵を欲しがったが、その前にモーイは自分は妊娠している父親の代わりに来ていると伝えた。薩摩の侍が男が妊娠するかと言うと、モーイはそれなら雄鶏の卵などどこにあるのかとやり返したので、侍は何も言えなかった。そこで殿様は弁ヶ嶽を見せろと言ったが、すかさずモーイは山は那覇の桟橋まで持って来ましたが、肝心の山を乗せる船がありません。その船は殿様で用意して下さいと言い返したので、またも何も言い返せなかった。それでは灰で綯った縄を出せと言ったが、モーイはその場で持って来た縄を焼いて灰になった縄を殿様に献上した。すっかり下をまいた殿様は褒美としてモーイのン願を一つ叶えてやると約束した。モーイが一日だけ殿様になりたちと言い、殿様の着物をつけて上座に座り、薩摩と琉球の間の年貢の契約書を破り捨ててしまった。そして殿様に位を返した。その後、殿様がモ―イに舞踏を見せてくれと頼んだので、琴を持って来るように頼んだ。その時、侍達がモーイに襲いかかって来たが、モーイは侍達をたたみふせ、その上に琴を置いて演奏した。モーイには勝てないと悟った殿様はモーイには手を出さないように命じて直々に港の桟橋まで見送りに行った。モーイが頭が良かったのは夜に家の床下で勉強したからだそうで、普通の家よりは高い床下にロウソクを持って行って皆が寝た頃に勉強をし始めたそうである。
| レコード番号 | 47O378262 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C340 |
| 決定題名 | モーイ親方 難題 一日殿様 勉強(共通語混) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 安里周徳 |
| 話者名かな | あさとしゅうとく |
| 生年月日 | 19150610 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 那覇市首里 |
| 記録日 | 19910825 |
| 記録者の所属組織 | 南風原町口承文芸調査団 |
| 元テープ番号 | 南風原町T104B03 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 笑話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | モーイ親方,勉強,カンターモーヤー,馬鹿,親,親同士で決めた許嫁,薩摩,雄鶏の卵,弁ヶ嶽,灰縄,難題,一日殿様,薩摩と琉球の間の年貢の契約書,に琴 |
| 梗概(こうがい) | モーイ親方は人の目に止まるような勉強の仕方はしなかった。周りの人はカンターモーヤーといって馬鹿にして、親さえもモーイが勉強していることに気づかなかった。モーイには親同士で決めた許嫁がいたが、その許嫁もモーイの不勉強を嘆いていた。ある時、モーイの父親は友達から相談を受けた。薩摩から雄鶏の卵、弁ヶ嶽、灰縄の3つを持って来いという難題をかけられたので、モーイの父親にその難問を解いて欲しいというのである。モーイの父親にもその難題は解けなかったのだが、ここで解けないと答えると王様に対して失礼になるので、その難題を抱えて何日の悩んでいた。するといきなりモーイが自分が行くと言い出した。父親や城の役人達は驚いたが、そこまで言うならモーイを信じようということになり、彼を薩摩に遣わした。しかし、城の人達には自分がどうするつもりなのか一言も言わなかった。薩摩の殿様はまず、雄鶏の卵を欲しがったが、その前にモーイは自分は妊娠している父親の代わりに来ていると伝えた。薩摩の侍が男が妊娠するかと言うと、モーイはそれなら雄鶏の卵などどこにあるのかとやり返したので、侍は何も言えなかった。そこで殿様は弁ヶ嶽を見せろと言ったが、すかさずモーイは山は那覇の桟橋まで持って来ましたが、肝心の山を乗せる船がありません。その船は殿様で用意して下さいと言い返したので、またも何も言い返せなかった。それでは灰で綯った縄を出せと言ったが、モーイはその場で持って来た縄を焼いて灰になった縄を殿様に献上した。すっかり下をまいた殿様は褒美としてモーイのン願を一つ叶えてやると約束した。モーイが一日だけ殿様になりたちと言い、殿様の着物をつけて上座に座り、薩摩と琉球の間の年貢の契約書を破り捨ててしまった。そして殿様に位を返した。その後、殿様がモ―イに舞踏を見せてくれと頼んだので、琴を持って来るように頼んだ。その時、侍達がモーイに襲いかかって来たが、モーイは侍達をたたみふせ、その上に琴を置いて演奏した。モーイには勝てないと悟った殿様はモーイには手を出さないように命じて直々に港の桟橋まで見送りに行った。モーイが頭が良かったのは夜に家の床下で勉強したからだそうで、普通の家よりは高い床下にロウソクを持って行って皆が寝た頃に勉強をし始めたそうである。 |
| 全体の記録時間数 | 16:55 |
| 物語の時間数 | 16:47 |
| 言語識別 | 混在 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |