嘉敷ペークー 部落落ち 火事 籠担ぎ(シマグチ)

かしきぺーくー ぶらくおち 火事 かごかつぎ(しまぐち)

概要

渡嘉敷ペークーは坊主御主とも大親友であった。王様に逆らうことができるのはペークーぐらいで、その変わり働き者でもあった。糸満マギーと渡嘉敷ペークーと友達になった話。渡嘉敷ペークーはよく辻にも遊びに行っており、泊高橋でペークーを罪人にしようと悪巧みをした人達が喧嘩をする真似をしていた。そこへ渡嘉敷ペークーは仲裁に入り、自分に向かって来る者に刀を向け、自分のキセルで型をつけた。すると(役人に)はむかったということで公儀に引っ張られ、打ち首ということになった。それで辻での飲み友達である糸満マギーがそうではないと渡嘉敷ペークーの証人になり、相手の刀を見れば分るからと、犯人は捕まえられた。それからこれでは首里にはおれないと、船手役人だったペークーは北谷に下りてきた。
北谷ではハーフー家に住んでいたが妻に、「若い時には遊んで、年とってからこんな小さな家に住んで」と言われ、「お前は大きな家に入りたいのか」「はい、大きな家に入りたい」と言う話になった。するとペークーは家の道具を全部出して家に火をつけてしまった。
火事だと部落の人達が出て来て、ペークーから勉強も教わったんだからと大きな家を作ってくれた。
また、ペークーは子供達に出来の悪い大根を持たせて、自分は出来の良いダイコンを持って那覇に売りに行き、ペークーは早めに売って帰った。子供達はなかなか売ることができずに、ペークーに知恵がないと怒られた。
また、昔は偉い人が来る時には籠に乗って来た。そして部落の切れ目で次の部落の人達と交代をして旅をしていた。ある時、ペークーの教えた人が北谷に来た。その時、ペークーが籠担ぎとして出ると言い、その人を迎えると、その人は自分の先生に籠を担がせることはできないと言って、そこでは籠を下り、その後北谷の人は籠担ぎを免れた。それほどの知恵者だった。

再生時間:6:42

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民話詳細DATA

レコード番号 47O377593
CD番号 47O37C307
決定題名 嘉敷ペークー 部落落ち 火事 籠担ぎ(シマグチ)
話者がつけた題名 嘉敷ペークー
話者名 小橋川共脱
話者名かな こばしがわきょうだつ
生年月日 19210310
性別
出身地 南風原町大名
記録日 19910308
記録者の所属組織 南風原町口承文芸調査団
元テープ番号 南風原町T57A12
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 笑話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 渡嘉敷ペークー,坊主御主,王様に逆らう,働き者,糸満マギー,辻,泊高橋,罪人,悪巧み,喧嘩,仲裁,刀,キセルで,公儀,打ち首,船手役人,北谷,ハーフー家,妻,火事,大きな家,子供達,出来の悪い大根,良いダイコン,知恵がない,籠担ぎ
梗概(こうがい) 渡嘉敷ペークーは坊主御主とも大親友であった。王様に逆らうことができるのはペークーぐらいで、その変わり働き者でもあった。糸満マギーと渡嘉敷ペークーと友達になった話。渡嘉敷ペークーはよく辻にも遊びに行っており、泊高橋でペークーを罪人にしようと悪巧みをした人達が喧嘩をする真似をしていた。そこへ渡嘉敷ペークーは仲裁に入り、自分に向かって来る者に刀を向け、自分のキセルで型をつけた。すると(役人に)はむかったということで公儀に引っ張られ、打ち首ということになった。それで辻での飲み友達である糸満マギーがそうではないと渡嘉敷ペークーの証人になり、相手の刀を見れば分るからと、犯人は捕まえられた。それからこれでは首里にはおれないと、船手役人だったペークーは北谷に下りてきた。 北谷ではハーフー家に住んでいたが妻に、「若い時には遊んで、年とってからこんな小さな家に住んで」と言われ、「お前は大きな家に入りたいのか」「はい、大きな家に入りたい」と言う話になった。するとペークーは家の道具を全部出して家に火をつけてしまった。 火事だと部落の人達が出て来て、ペークーから勉強も教わったんだからと大きな家を作ってくれた。 また、ペークーは子供達に出来の悪い大根を持たせて、自分は出来の良いダイコンを持って那覇に売りに行き、ペークーは早めに売って帰った。子供達はなかなか売ることができずに、ペークーに知恵がないと怒られた。 また、昔は偉い人が来る時には籠に乗って来た。そして部落の切れ目で次の部落の人達と交代をして旅をしていた。ある時、ペークーの教えた人が北谷に来た。その時、ペークーが籠担ぎとして出ると言い、その人を迎えると、その人は自分の先生に籠を担がせることはできないと言って、そこでは籠を下り、その後北谷の人は籠担ぎを免れた。それほどの知恵者だった。
全体の記録時間数 6:45
物語の時間数 6:42
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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