安里の比屋という人はよ、尚円王の近くにいらっしゃったって。それで、尚円王が王にならないときに、この人が自分一人でよ、按司にお会いしにって、西原から那覇に馬を引っ張って来たって。そうしたから、安里の比屋が、この人を見て、「これは、ただならない人であるさ。」と思っていたってよ。何がというとよ、この人の後ろから御涼傘が上がって。御涼傘というと王がする傘みたいなものだよ。それで、この人が、町から戻るときに寄ったから、安里の比屋が、「お休みください。」と言ってよ、この人をここに休ませて、お茶をあげるときによ、湯飲みを叩いてからに、そうしてから、お茶を差し上げたから、「何で、お前はこんなことをするか。」と言って、聞いたから、「そこの欠けた部分からは誰も飲んでいないから、ここから召し上がってください。」と言って、わざわざ湯飲みを叩いてからに、お茶を差し上げたって。それで、この後、首里の方では王様を決めるとして摂政三司官集まってししをしていたわけ。そしたら、「大将のことを聞かないとだよ。」と言って、首里城の大きな庭で大勢集まって話していたから、安里の比屋は、頭が見えるようにしよったってよ。それで、三司官が、「あの青年は何かね。頭が見えたりするが何かね。」と言って、「あれが話があるなら、だあ、聞いてみよう。」と言って、「とぉー、安里の親雲上、話があるなら聞かしてごらん。」と言ったから、「今度の王に立てる口添えは内間御鎖に、必ず推薦してください。」「安里の比屋が言った言葉の通り、私が王であります。」と、これを聞いてからに、「反論する人はいないかね。とぉーそんなら、この人を王にたてようね。」と言って決まったっての話はありよった。
| レコード番号 | 47O361355 |
|---|---|
| CD番号 | 47O36C051 |
| 決定題名 | アサトノヒャーの話(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 与那嶺昌吉 |
| 話者名かな | よなみねしょうきち |
| 生年月日 | 19110921 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県西原町字嘉手苅 |
| 記録日 | 19880812 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 西原町補足調査No4B03 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 安里の比屋,尚円王,御涼傘,内間御鎖 |
| 梗概(こうがい) | 安里の比屋という人はよ、尚円王の近くにいらっしゃったって。それで、尚円王が王にならないときに、この人が自分一人でよ、按司にお会いしにって、西原から那覇に馬を引っ張って来たって。そうしたから、安里の比屋が、この人を見て、「これは、ただならない人であるさ。」と思っていたってよ。何がというとよ、この人の後ろから御涼傘が上がって。御涼傘というと王がする傘みたいなものだよ。それで、この人が、町から戻るときに寄ったから、安里の比屋が、「お休みください。」と言ってよ、この人をここに休ませて、お茶をあげるときによ、湯飲みを叩いてからに、そうしてから、お茶を差し上げたから、「何で、お前はこんなことをするか。」と言って、聞いたから、「そこの欠けた部分からは誰も飲んでいないから、ここから召し上がってください。」と言って、わざわざ湯飲みを叩いてからに、お茶を差し上げたって。それで、この後、首里の方では王様を決めるとして摂政三司官集まってししをしていたわけ。そしたら、「大将のことを聞かないとだよ。」と言って、首里城の大きな庭で大勢集まって話していたから、安里の比屋は、頭が見えるようにしよったってよ。それで、三司官が、「あの青年は何かね。頭が見えたりするが何かね。」と言って、「あれが話があるなら、だあ、聞いてみよう。」と言って、「とぉー、安里の親雲上、話があるなら聞かしてごらん。」と言ったから、「今度の王に立てる口添えは内間御鎖に、必ず推薦してください。」「安里の比屋が言った言葉の通り、私が王であります。」と、これを聞いてからに、「反論する人はいないかね。とぉーそんなら、この人を王にたてようね。」と言って決まったっての話はありよった。 |
| 全体の記録時間数 | 4:13 |
| 物語の時間数 | 3:53 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |