運玉義留(シマグチ混じり)

概要

運玉義留は首里御殿に務めている時に按司加那志に「私が働いていくとどのあたりの位までなりますか。」と尋ねると「一生懸命働いてもウッチ、サバクイ止まりだな。」と言われた。運玉義留は「それだけの位になるぐらいなら大盗人になる方がいい。」と言って盗人になった。運玉義留は金持ちから盗んで来ては貧しい人たちにあげるという人助けをしていた。ある時、前に務めていた按司加那志に「あなたがどんなに大盗人になろうとも私がしている枕はとることができないだろう。」と言われたので、運玉義留は日を定めて盗みに行くということを告げた。約束の日、城は家来で固められているが、運玉義留は鐘を持っている人とユイを取り替え、チヂレを持っている人とバーキを取り替えブラは竹と取り替えた。運玉義留はカサを持って行き、傘の上から小豆を落として雨が降っているように思わせた。按司加那志は「きょうは雨も降るし、運玉義留は来ないだろう。」として安心していた。皆が寝静まった頃忍び込み、主の顔の上に濡らしたタオルを絞った。すると主がびっくりして頭を持ち上げた拍子に枕を取り、「ハイサイ、どうですか。」というと、主はヤリでつき刺そうとするがなかなか刺すことができない。「もう少しなのにね。」とそうやり取りをしながら運玉義留は運玉森に逃げ込み、そこのウンタマグムイで竹で息をしつつ隠れていたが追手に見つけられそこで殺されてしまった。油喰い坊主は「あなた(運玉義留)の家来にして下さい。」といって弁ヶ岳で一緒に暮らしていた。つぼの中に綿をつめて油を買いに行き、買ってから「安めてください。」と言う。「安くできない。」と断られる。それではと一旦入れた油を戻すがツボの中には綿が入っているのでもどる油はない。そういうふうにしてお金を出さずに油を買うので油喰坊主という名前がついたということである。そんなことから油喰坊主の方が運玉義留より頭が良かったのではないかと言われている。

再生時間:8:28

民話詳細DATA

レコード番号 47O361231
CD番号 47O36C045
決定題名 運玉義留(シマグチ混じり)
話者がつけた題名
話者名 宮里栄子
話者名かな みやざとえいこ
生年月日 19190401
性別
出身地 沖縄県西原町字棚原
記録日 19880813
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 西原町字棚原調査10班T45A18
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情 小さい時お婆さん達から聞いた
文字化資料
キーワード 運玉義留,金の枕,油喰坊主,盗人,泥棒,義賊
梗概(こうがい) 運玉義留は首里御殿に務めている時に按司加那志に「私が働いていくとどのあたりの位までなりますか。」と尋ねると「一生懸命働いてもウッチ、サバクイ止まりだな。」と言われた。運玉義留は「それだけの位になるぐらいなら大盗人になる方がいい。」と言って盗人になった。運玉義留は金持ちから盗んで来ては貧しい人たちにあげるという人助けをしていた。ある時、前に務めていた按司加那志に「あなたがどんなに大盗人になろうとも私がしている枕はとることができないだろう。」と言われたので、運玉義留は日を定めて盗みに行くということを告げた。約束の日、城は家来で固められているが、運玉義留は鐘を持っている人とユイを取り替え、チヂレを持っている人とバーキを取り替えブラは竹と取り替えた。運玉義留はカサを持って行き、傘の上から小豆を落として雨が降っているように思わせた。按司加那志は「きょうは雨も降るし、運玉義留は来ないだろう。」として安心していた。皆が寝静まった頃忍び込み、主の顔の上に濡らしたタオルを絞った。すると主がびっくりして頭を持ち上げた拍子に枕を取り、「ハイサイ、どうですか。」というと、主はヤリでつき刺そうとするがなかなか刺すことができない。「もう少しなのにね。」とそうやり取りをしながら運玉義留は運玉森に逃げ込み、そこのウンタマグムイで竹で息をしつつ隠れていたが追手に見つけられそこで殺されてしまった。油喰い坊主は「あなた(運玉義留)の家来にして下さい。」といって弁ヶ岳で一緒に暮らしていた。つぼの中に綿をつめて油を買いに行き、買ってから「安めてください。」と言う。「安くできない。」と断られる。それではと一旦入れた油を戻すがツボの中には綿が入っているのでもどる油はない。そういうふうにしてお金を出さずに油を買うので油喰坊主という名前がついたということである。そんなことから油喰坊主の方が運玉義留より頭が良かったのではないかと言われている。
全体の記録時間数 9:07
物語の時間数 8:28
言語識別 混在
音源の質
テープ番号
予備項目1

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