桃原にクッティーワンという力武士がいた。クッティーワンが夏に水浴びをしている時、クティ牛が逃げてきた。だれもその牛をつかまえきれなかったが、クッティーワンは裸だから片手で下の方をおさえながら、もう片方の手で牛の角をつかまえて転ばした。それでクティ牛を片手でやっつけたからクッティーワンという名がついた。ワンというのは力持ちの意味である。また、桃原にはクッティーワンが掘ったといわれる、ウチューガーという井戸がある。そこは、クティーワンが鍬入れて掘った井戸である。今でも修繕したりして、部落で使っている。何でウチューガーという名がついたかというと、ウチューモーの名を取ってウチューガーと着けたのだと思う。クティーワンの屋敷は、氏神様の獅子屋の隣にある。クティーワンはその屋敷の中に、自分も池を掘っていた。クティーワンの子孫は儀保(ジーブ)のクティーワンといわれ、今でも栄えているそうだ。毎年、清明祭には、子孫の人450人程がウチューガーを拝みに来る。子孫の人達は、戦前は那覇の垣花に行って、戦後はあちこちに散らばって行ったそうだ。が、桃原に子孫はいない。また、クティーワンの墓はウチアタイヌメーという所にあるそうだが、今は影も形もない。戦前まで墓の形はあったが、戦争でやられた。大体の場所をあてて、御香炉を仕立てて、戦前までは拝んでいたが、戦後は拝んでいない。クッティーワンの遺骨は、桃原のウチアタイヌメーの墓の中にあるという。
| レコード番号 | 47O361113 |
|---|---|
| CD番号 | 47O36C041 |
| 決定題名 | クティーワン(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 喜屋武亀 |
| 話者名かな | きゃんかめ |
| 生年月日 | 18990102 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県西原町字桃原 |
| 記録日 | 19880813 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 西原町字桃原調査6班T41A02 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 桃原,クッティーワン,武士,牛,ウチューガー,ウチューモー,ウチアタイヌメー |
| 梗概(こうがい) | 桃原にクッティーワンという力武士がいた。クッティーワンが夏に水浴びをしている時、クティ牛が逃げてきた。だれもその牛をつかまえきれなかったが、クッティーワンは裸だから片手で下の方をおさえながら、もう片方の手で牛の角をつかまえて転ばした。それでクティ牛を片手でやっつけたからクッティーワンという名がついた。ワンというのは力持ちの意味である。また、桃原にはクッティーワンが掘ったといわれる、ウチューガーという井戸がある。そこは、クティーワンが鍬入れて掘った井戸である。今でも修繕したりして、部落で使っている。何でウチューガーという名がついたかというと、ウチューモーの名を取ってウチューガーと着けたのだと思う。クティーワンの屋敷は、氏神様の獅子屋の隣にある。クティーワンはその屋敷の中に、自分も池を掘っていた。クティーワンの子孫は儀保(ジーブ)のクティーワンといわれ、今でも栄えているそうだ。毎年、清明祭には、子孫の人450人程がウチューガーを拝みに来る。子孫の人達は、戦前は那覇の垣花に行って、戦後はあちこちに散らばって行ったそうだ。が、桃原に子孫はいない。また、クティーワンの墓はウチアタイヌメーという所にあるそうだが、今は影も形もない。戦前まで墓の形はあったが、戦争でやられた。大体の場所をあてて、御香炉を仕立てて、戦前までは拝んでいたが、戦後は拝んでいない。クッティーワンの遺骨は、桃原のウチアタイヌメーの墓の中にあるという。 |
| 全体の記録時間数 | 9:40 |
| 物語の時間数 | 9:06 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |