あのですね、昔は土地でも自分の勝手であるさね。誰のものってないわけ。この話はね、マカースーリーという人が、呉屋モーの頂上に登ってからに、「見える分は私の物だよ。そこは誰も取るなよ。」って、囲ってあったのが現在の津花波の地盤になっておるって。このマカースーリーというのはなぜマカースーリーと言うのかというと、この人は昔の間切長みたいな役であったんでしょうね。「今日は集まりどぉ、揃りやんどぉー(今日は集まりだよ。寄り合いだよ)。」と言って回ったから、その人の名をみんながマカースーリーと名を付けてあるんだよ。そして、マカースーリーは実際は佐敷の津波古の人であったわけよ。その北山の若按司の子孫に外間姓という人がいて、その外間姓の三男に生まれたのが、マカースーリーだよ。マカースーリーというのは豪傑であって、大変やさしくて穏やかな人でもあったんだね。そして、まあ話はちょっとおかしくなるんだがね。津花波の与那嶺姓というのはほとんどマカースーリーというのが作ったというんですね。これは幸地の与那嶺姓であるがね、元々は仲門姓であったんだよ。この仲門のお爺さんが子どもを連れて、この道を通ったらしいですよ。それで、「何でかウスメー、どこに行くのか。」とマカースーリーが言ったもんだから、「ああ、もう子どもを津堅、久高に売って来ないとよう。」と言ったから、「何で、何で、何で子どもを売りに行くのか。」と言ったから、「もうお金がないから子どもを売らないといけない。」と言ったって。それで、「いくら不足しているのか。負債はどのくらいあるのか。」とマカースーリーが言ったから、「どのくらい、どのくらいある。」と言ったから、「そんなら、この負債は私が払うからこの子どもを私にくれ。」と言って、そのお金をやってですね、子どもはこのマカースーリーが引き取って育てあげたんだよ。これが今の津花波部落の与那嶺姓だよ。そこから、出世して、津花波の与那嶺姓になっておるということです。まあ、現在も仲門、与那嶺姓になっておるわけですがね。
| レコード番号 | 47O361074 |
|---|---|
| CD番号 | 47O36C038 |
| 決定題名 | 呉屋モーと真川スーリー(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 呉屋幸夫 |
| 話者名かな | ごやゆきお |
| 生年月日 | 19130502 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県西原町字上原 |
| 記録日 | 19830813 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 西原町字上原調査3班T38A11 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 西原町史 別巻西原の民話P353 |
| キーワード | 呉屋モー,マカースーリー,津花波,佐敷,津波古,与那嶺 |
| 梗概(こうがい) | あのですね、昔は土地でも自分の勝手であるさね。誰のものってないわけ。この話はね、マカースーリーという人が、呉屋モーの頂上に登ってからに、「見える分は私の物だよ。そこは誰も取るなよ。」って、囲ってあったのが現在の津花波の地盤になっておるって。このマカースーリーというのはなぜマカースーリーと言うのかというと、この人は昔の間切長みたいな役であったんでしょうね。「今日は集まりどぉ、揃りやんどぉー(今日は集まりだよ。寄り合いだよ)。」と言って回ったから、その人の名をみんながマカースーリーと名を付けてあるんだよ。そして、マカースーリーは実際は佐敷の津波古の人であったわけよ。その北山の若按司の子孫に外間姓という人がいて、その外間姓の三男に生まれたのが、マカースーリーだよ。マカースーリーというのは豪傑であって、大変やさしくて穏やかな人でもあったんだね。そして、まあ話はちょっとおかしくなるんだがね。津花波の与那嶺姓というのはほとんどマカースーリーというのが作ったというんですね。これは幸地の与那嶺姓であるがね、元々は仲門姓であったんだよ。この仲門のお爺さんが子どもを連れて、この道を通ったらしいですよ。それで、「何でかウスメー、どこに行くのか。」とマカースーリーが言ったもんだから、「ああ、もう子どもを津堅、久高に売って来ないとよう。」と言ったから、「何で、何で、何で子どもを売りに行くのか。」と言ったから、「もうお金がないから子どもを売らないといけない。」と言ったって。それで、「いくら不足しているのか。負債はどのくらいあるのか。」とマカースーリーが言ったから、「どのくらい、どのくらいある。」と言ったから、「そんなら、この負債は私が払うからこの子どもを私にくれ。」と言って、そのお金をやってですね、子どもはこのマカースーリーが引き取って育てあげたんだよ。これが今の津花波部落の与那嶺姓だよ。そこから、出世して、津花波の与那嶺姓になっておるということです。まあ、現在も仲門、与那嶺姓になっておるわけですがね。 |
| 全体の記録時間数 | 3:25 |
| 物語の時間数 | 3:04 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |