それでは私がわかる分、話すけどね。運玉義留は牛を民家から盗んでいって、殺してあっちこっちの木の枝に、その肉を下げてですな、ひもじくなるときは、その牛の肉を取って行って、山の中で煮て食べておったそうです。この部落に前喜屋武小というお爺さんがおりましたそうだが、そのお爺さんはその山の側に、畑があったそうですな。それで、その牛肉を見つけたから、「ああ、これはおいしいものがある。」と言って、取って来て、自分で食べたそうです。翌日、このお爺さんが畑に行ったら、運玉義留が、「おい、お前は私の食い物を取ったね。」と言ったから、もう恐れておるんですからね、運玉義留は山武士であるから、すぐに、「はい。」と言うたそうです。そしたら、「もうこの肉は食べてなくなっておるからよろしいが、今度はあなたの田芋ですな、これを取って来て煮て家の雨垂れの下に下げておきなさい。」と言ったそうです。そしたから、このお爺さんは、もう田芋を取って来て煮て、「この人がいうこと聞かないならば、もういつも怒鳴られるか知らない。」と言って、これを雨垂れの下に下げておったそうです。「どんなにして取って行くかね。」と言ってランプを消して、自分一人で起きて、それを見たそうですが、取って行くのを、ちっとも分からなかったそうです。そういうふうな強盗であったそうです。私の親戚から聞いたものは、これで終わりです。
| レコード番号 | 47O360984 |
|---|---|
| CD番号 | 47O36C034 |
| 決定題名 | 運玉義留(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 喜屋武亀 |
| 話者名かな | きゃんかめ |
| 生年月日 | 18990102 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県西原町字桃原 |
| 記録日 | 19810523 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 西原町字桃原調査2班T33B14 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 人が集まったときに聞いた |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 運玉義留,牛,お爺さん,田芋,盗人, |
| 梗概(こうがい) | それでは私がわかる分、話すけどね。運玉義留は牛を民家から盗んでいって、殺してあっちこっちの木の枝に、その肉を下げてですな、ひもじくなるときは、その牛の肉を取って行って、山の中で煮て食べておったそうです。この部落に前喜屋武小というお爺さんがおりましたそうだが、そのお爺さんはその山の側に、畑があったそうですな。それで、その牛肉を見つけたから、「ああ、これはおいしいものがある。」と言って、取って来て、自分で食べたそうです。翌日、このお爺さんが畑に行ったら、運玉義留が、「おい、お前は私の食い物を取ったね。」と言ったから、もう恐れておるんですからね、運玉義留は山武士であるから、すぐに、「はい。」と言うたそうです。そしたら、「もうこの肉は食べてなくなっておるからよろしいが、今度はあなたの田芋ですな、これを取って来て煮て家の雨垂れの下に下げておきなさい。」と言ったそうです。そしたから、このお爺さんは、もう田芋を取って来て煮て、「この人がいうこと聞かないならば、もういつも怒鳴られるか知らない。」と言って、これを雨垂れの下に下げておったそうです。「どんなにして取って行くかね。」と言ってランプを消して、自分一人で起きて、それを見たそうですが、取って行くのを、ちっとも分からなかったそうです。そういうふうな強盗であったそうです。私の親戚から聞いたものは、これで終わりです。 |
| 全体の記録時間数 | 2:37 |
| 物語の時間数 | 2:17 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |