この小波津マーという人はね、今から四百七十年から四百八十年前にこの部落に来てですね、そうしてここに住み着いた。この人が小波津の一番始まりの世を仕立てた人で、この人が小波津という名前をひいた人ですよ。その人は我謝の近くにね、烏帽子井という、井戸があるさぁ、その井戸の周辺に自分の田もなさってね、毎日小波津部落からあそこに通ってね、野良仕事をやった。そして、この人が田耕しに行ってからによ、この井戸から水飲んで家に帰ってくるとね、酔っぱらって家に帰って来よったってよ。そうして、奥さんがね、「これは何か変だねぇ、何か女を隠しておるからなぁ。」と言って、リンチーしているさ。そうではないさ、これ神からのお知らせであってね。この人はずっとこの部落を支配していたが、子どもがいない。それで、その時代に沖縄市の山内という部落があるでしょう、あそこから親子がここに住み着いたそうです。だから、小波津マーは、「自分は子どもがいないから、この部落はあなた支配しなさい。」と譲ったわけさ。そしうて、これがあの内原といってここにグヮンスがあるのは、その人の家が今まで継いできたわけ。そうやって、その人の墓はね、ウガチといってねぇ、一番最初に造った墓があるんだ。またグヮンスもここにある。これは相当古いですよ。小波津マーは今までそこに安置されている。ここのウマチーとかね、全ての行事ねぇ、部落と一緒にやっていたさぁ、今もやっているよ。烏帽子井の伝説にはね、小波津部落ができてからっていうだが羽衣伝説といって、昔、王様の娘が何かきっかけでここに来たという話もある。井戸は今もあるさぁ、今はあそこには拝みにはいかないがねぇ。
| レコード番号 | 47O360828 |
|---|---|
| CD番号 | 47O36C030 |
| 決定題名 | 小波津部落の始まり(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 小波津武 |
| 話者名かな | こはつたけし |
| 生年月日 | 19050126 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県西原町字小波津 |
| 記録日 | 19820218 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 西原町字小波津調査6班T29A04 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 西原町史 別巻西原の民話P316 |
| キーワード | 小波津,始まり,小波津マー,ユブシガー,墓,宇地原 |
| 梗概(こうがい) | この小波津マーという人はね、今から四百七十年から四百八十年前にこの部落に来てですね、そうしてここに住み着いた。この人が小波津の一番始まりの世を仕立てた人で、この人が小波津という名前をひいた人ですよ。その人は我謝の近くにね、烏帽子井という、井戸があるさぁ、その井戸の周辺に自分の田もなさってね、毎日小波津部落からあそこに通ってね、野良仕事をやった。そして、この人が田耕しに行ってからによ、この井戸から水飲んで家に帰ってくるとね、酔っぱらって家に帰って来よったってよ。そうして、奥さんがね、「これは何か変だねぇ、何か女を隠しておるからなぁ。」と言って、リンチーしているさ。そうではないさ、これ神からのお知らせであってね。この人はずっとこの部落を支配していたが、子どもがいない。それで、その時代に沖縄市の山内という部落があるでしょう、あそこから親子がここに住み着いたそうです。だから、小波津マーは、「自分は子どもがいないから、この部落はあなた支配しなさい。」と譲ったわけさ。そしうて、これがあの内原といってここにグヮンスがあるのは、その人の家が今まで継いできたわけ。そうやって、その人の墓はね、ウガチといってねぇ、一番最初に造った墓があるんだ。またグヮンスもここにある。これは相当古いですよ。小波津マーは今までそこに安置されている。ここのウマチーとかね、全ての行事ねぇ、部落と一緒にやっていたさぁ、今もやっているよ。烏帽子井の伝説にはね、小波津部落ができてからっていうだが羽衣伝説といって、昔、王様の娘が何かきっかけでここに来たという話もある。井戸は今もあるさぁ、今はあそこには拝みにはいかないがねぇ。 |
| 全体の記録時間数 | 3:35 |
| 物語の時間数 | 3:19 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |