ある城の正妃がね、この人はきれいな王妃で、他の方から横恋慕されているわけさ。それで、横恋慕されて、この夫の按司は殺されてしまったと。殺されたもんだから、女の身では敵は討てないでしょうが。それで、この人はもう考えを出してですね、どうしたら夫の敵を討てるかというので考えたあげく、「妻になってもいいんだが、そんな狭い家ではね、これは反対だ。大きな家を作ってね、やらんとできない。」と言うので、「うん、それもいいだろう。」と、その後の夫がね、また賛成したらしいですよ。「それじゃあ、もうさっそく、家を造る準備をしよう。」と言うので、山に大きな木をね、切り出しに斧一本持ってですね、印を付けて後から伐採するからといって行ったらしいですよ。それで、夫婦一緒に行って木を物色してるわけね、どの木がいいかと。それで、もうこう測っているうちに、「それも小さい、これも小さい。」と言うて、もう女が反対しているわけさ、隙をうかがっているわけさ。隙をうかがっていたら、とうとう奥に行ったら、もう大きな抱えもできないぐらいの、大きな木があったらしいですよ。「これならどうか。」と言うのでね、男がその女の意見を求めたらしいですよ。「これならいい。この木ならいいでしょう。これはもうできるかもしらんね。まずその木を抱いて測ってごらん。」と女が言うたらしいんですよ。もう男はもう有頂天になっているもんだからね、「だあ、測ってみよう。」と、木に抱きついたらしいですよ。そのとき後ろから、その女が斧で一発だったと。夫の按司の敵を討ったという話、これだけだよ。
| レコード番号 | 47O360820 |
|---|---|
| CD番号 | 47O36C029 |
| 決定題名 | 王妃の仇討ち(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 女房の仕返し |
| 話者名 | 西原裕昌 |
| 話者名かな | にしはらゆうしょう |
| 生年月日 | 19080928 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県西原町字翁長 |
| 記録日 | 19820219 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 西原町字翁長調査2班9班T28B03 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 年寄りの方から聞いた |
| 文字化資料 | 西原町史 別巻西原の民話P58 |
| キーワード | 敵,敵討ち,仇討ち,王妃,家 |
| 梗概(こうがい) | ある城の正妃がね、この人はきれいな王妃で、他の方から横恋慕されているわけさ。それで、横恋慕されて、この夫の按司は殺されてしまったと。殺されたもんだから、女の身では敵は討てないでしょうが。それで、この人はもう考えを出してですね、どうしたら夫の敵を討てるかというので考えたあげく、「妻になってもいいんだが、そんな狭い家ではね、これは反対だ。大きな家を作ってね、やらんとできない。」と言うので、「うん、それもいいだろう。」と、その後の夫がね、また賛成したらしいですよ。「それじゃあ、もうさっそく、家を造る準備をしよう。」と言うので、山に大きな木をね、切り出しに斧一本持ってですね、印を付けて後から伐採するからといって行ったらしいですよ。それで、夫婦一緒に行って木を物色してるわけね、どの木がいいかと。それで、もうこう測っているうちに、「それも小さい、これも小さい。」と言うて、もう女が反対しているわけさ、隙をうかがっているわけさ。隙をうかがっていたら、とうとう奥に行ったら、もう大きな抱えもできないぐらいの、大きな木があったらしいですよ。「これならどうか。」と言うのでね、男がその女の意見を求めたらしいですよ。「これならいい。この木ならいいでしょう。これはもうできるかもしらんね。まずその木を抱いて測ってごらん。」と女が言うたらしいんですよ。もう男はもう有頂天になっているもんだからね、「だあ、測ってみよう。」と、木に抱きついたらしいですよ。そのとき後ろから、その女が斧で一発だったと。夫の按司の敵を討ったという話、これだけだよ。 |
| 全体の記録時間数 | 3:23 |
| 物語の時間数 | 2:59 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |