ハジチ由来(共通語)

概要

沖縄は今は、昔ともぅ神の祭りと政治とは全部違っているさね。昔は神の祭りと政治とは合体でひとつになってするわけ。もう神の信じごとですねぇ、神のお祭り。今の神女というでしょう。それがやってまた政治ごとは王様で、王様はもちろんだが信じごとねぇ、神の祭りはこの王様の姉か妹が必ず姉妹が受け持って、もう何ごとも王様とこの今先言うたあのチュヒジン、祝女のもう一番最高の祝女がいる。王様と同じような肩を比べる人。この人がやっておったらしいですよ。そうしてから、六月、五月は、ウマチーといってねぇ、あの神祭りの一番大きいことをやる神ごとの大きい祭り。その場合にあの聞得大君はですねぇ、チュヒジン御殿。久高というのは沖縄の国の本家でしょう。で、お祭りをしに行く場合に難破に遇ったって暴風にあたって、そこから、そこから暴風は吹き流されて行ったのはよ、それが着いたのが鹿児島であったってよ。もう沖縄は島津義弘公に占領された後であったのよ。向こうにパイプ役としてよ、謝名親方という人がいたらしいですねぇ。で、祝女はそこに着いて浜辺で貧しい家庭に世話なっていたってよ。そうしてから、その噂が薩摩藩に聞かれて、これは大変よい容姿、別嬪、年も今、二十か、二十四、五程度である。したから、もうこの王様、憧れてよ、「とぉ、そんなら、この女連れてきてもよいよ。」と言ってもう見たらもういい容姿で別嬪であるわけね。もう欲しくなって、それで、「妻にならないか。」と言ったから、「もう私は沖縄の方で神のお祭りをする祝女でありますから。」と、この当時、祝女、絶対夫持ってはいけない規則なっているから、これどんなにしても守るために、何とかしないといけない。と、もう幾らも言い逃れしているわけよね。「それでも認めない、それで、何日までには返事をやれ。」と、後でこのチュヒジン御殿のものでね、この人がそこに謝名親方がいらっしゃったって。だから、一応はこの人の知恵を借りないといけないさと、訪ねて行ってしたから、そうしたから、初めての挨拶もして、それから、もう事情言ったわけね。もう島津公から妻なれと言っているが、もう謝名親方と言っても、沖縄では一、二を争う立場であったから、それで、もう、「そんなら、私の立場としては、例えここにあっても、男というのとはね、会ってはいけない。また夫を持ってはいけない規則というのをあなたは分かっていらっしゃるはず。」と言って、「それで、どんなにして言ったか、あんなにいつももう許されない、あと何日にもう杯を受け取ることになっている。」と言っているわけよ。それで、女は昔から全部女はよ、手はそこ隠していたってよ。いつも出さなかったらしい。「それで、長い間あなたは手を見せたことがあるか。」こんなにして、謝名はこの人に問うたから、「このままである。」「とぉー、いい考があるから、この手にハヂチ。これ黒くして、突ついてあげるからよ、それで杯を受け取れ、一度は遠慮して取らないとしてから、で、もうやむを得ない場合は受けれ。」と、それで、手はよ、こんなことは分からないさね。「手は平は返してからよ、この杯は受けれ。」としたから、この人が言う通りしたが、何か手にハヂチもしてよ。あんときがシミジヒーの型であるわけね。ちょうど、約束の日は受けなくてはいけないことになってして、それで、受けることもしないからね、もうこの弓道の手のようにしたからよ、もうこれを見てからに驚いてよ、「これ、そうだ。当たり前の人間ではないのにな。」と。それから、もう下がって来ていいから下がって、それからその後は女と言うのは、貞操で、もうあくまでも守らないといけないといって、そうしてから、そのように作られているらしいですよ。もう女衆、守る道は、どこまでも、守らないといけないよと言って、手を見て思い出して、まぁ、こんな、女にあるべきことをすることはできないが。これ守るために、これは突いているがね。これ連れてうまく来たら、それに恥じるとであるわけね。

再生時間:5:09

民話詳細DATA

レコード番号 47O360813
CD番号 47O36C029
決定題名 ハジチ由来(共通語)
話者がつけた題名
話者名 仲宗根精恵
話者名かな なかそねせいけい
生年月日 19160404
性別
出身地 沖縄県西原町字翁長
記録日 19820219
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 西原町字翁長調査2班9班T28A08
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情 青年の寄り合いで聞いた
文字化資料 西原町史 別巻西原の民話P555
キーワード ハジチ由来,聞大君,御殿,聞大君御殿ノロ,祝女,薩摩,ノロ,座喜味親方,恥知,久高島
梗概(こうがい) 沖縄は今は、昔ともぅ神の祭りと政治とは全部違っているさね。昔は神の祭りと政治とは合体でひとつになってするわけ。もう神の信じごとですねぇ、神のお祭り。今の神女というでしょう。それがやってまた政治ごとは王様で、王様はもちろんだが信じごとねぇ、神の祭りはこの王様の姉か妹が必ず姉妹が受け持って、もう何ごとも王様とこの今先言うたあのチュヒジン、祝女のもう一番最高の祝女がいる。王様と同じような肩を比べる人。この人がやっておったらしいですよ。そうしてから、六月、五月は、ウマチーといってねぇ、あの神祭りの一番大きいことをやる神ごとの大きい祭り。その場合にあの聞得大君はですねぇ、チュヒジン御殿。久高というのは沖縄の国の本家でしょう。で、お祭りをしに行く場合に難破に遇ったって暴風にあたって、そこから、そこから暴風は吹き流されて行ったのはよ、それが着いたのが鹿児島であったってよ。もう沖縄は島津義弘公に占領された後であったのよ。向こうにパイプ役としてよ、謝名親方という人がいたらしいですねぇ。で、祝女はそこに着いて浜辺で貧しい家庭に世話なっていたってよ。そうしてから、その噂が薩摩藩に聞かれて、これは大変よい容姿、別嬪、年も今、二十か、二十四、五程度である。したから、もうこの王様、憧れてよ、「とぉ、そんなら、この女連れてきてもよいよ。」と言ってもう見たらもういい容姿で別嬪であるわけね。もう欲しくなって、それで、「妻にならないか。」と言ったから、「もう私は沖縄の方で神のお祭りをする祝女でありますから。」と、この当時、祝女、絶対夫持ってはいけない規則なっているから、これどんなにしても守るために、何とかしないといけない。と、もう幾らも言い逃れしているわけよね。「それでも認めない、それで、何日までには返事をやれ。」と、後でこのチュヒジン御殿のものでね、この人がそこに謝名親方がいらっしゃったって。だから、一応はこの人の知恵を借りないといけないさと、訪ねて行ってしたから、そうしたから、初めての挨拶もして、それから、もう事情言ったわけね。もう島津公から妻なれと言っているが、もう謝名親方と言っても、沖縄では一、二を争う立場であったから、それで、もう、「そんなら、私の立場としては、例えここにあっても、男というのとはね、会ってはいけない。また夫を持ってはいけない規則というのをあなたは分かっていらっしゃるはず。」と言って、「それで、どんなにして言ったか、あんなにいつももう許されない、あと何日にもう杯を受け取ることになっている。」と言っているわけよ。それで、女は昔から全部女はよ、手はそこ隠していたってよ。いつも出さなかったらしい。「それで、長い間あなたは手を見せたことがあるか。」こんなにして、謝名はこの人に問うたから、「このままである。」「とぉー、いい考があるから、この手にハヂチ。これ黒くして、突ついてあげるからよ、それで杯を受け取れ、一度は遠慮して取らないとしてから、で、もうやむを得ない場合は受けれ。」と、それで、手はよ、こんなことは分からないさね。「手は平は返してからよ、この杯は受けれ。」としたから、この人が言う通りしたが、何か手にハヂチもしてよ。あんときがシミジヒーの型であるわけね。ちょうど、約束の日は受けなくてはいけないことになってして、それで、受けることもしないからね、もうこの弓道の手のようにしたからよ、もうこれを見てからに驚いてよ、「これ、そうだ。当たり前の人間ではないのにな。」と。それから、もう下がって来ていいから下がって、それからその後は女と言うのは、貞操で、もうあくまでも守らないといけないといって、そうしてから、そのように作られているらしいですよ。もう女衆、守る道は、どこまでも、守らないといけないよと言って、手を見て思い出して、まぁ、こんな、女にあるべきことをすることはできないが。これ守るために、これは突いているがね。これ連れてうまく来たら、それに恥じるとであるわけね。
全体の記録時間数 5:19
物語の時間数 5:09
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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