泊松村という御方は沖縄の武士で公家からも使えて首里城で見張りをしたり、島々の悪い事を直したりして有名な人になっていた。その時、自分より強い人でなければ妻にならないという人がいて「私と交える人はだれか。」と調べて大里(間切)与那原でナガンミチルーという女が空手を習って泊松村と勝負してやるといっていた。女は顔を隠して勝負をしたら松村はとって投げられた。「不思議だ。これは女のようだが、私が弱いのか。」と調べて意地になり、二、三回勝負したが負けてばかりいた。女の弱点は乳をつかんでなげることだと習ってその通りにして叩きつけた。この女は「今日は私が負けました。あなたの妻は私です。」と言ったら「本当か。」と尋ね「本当です。」と言ったので「それでは私の妻になれ。」とナガシミチルーという人を妻にした。泊には染め屋があって、具志川から泊に紅型を染めて来ようとある人が来た。松村は武士だから出張が多く、用事で出ている時に泥棒が入ろうとしていた。具志川の人は松村の家に泊まっていた。この人は松村がいないので攻めても戦えなくて、家の中は暗くなっていたので女の人が布を織るとヒジチというのがあってこれを持って出ようとするところを打ち出した。松村が「この人がいらっしゃったから私の家は無事だった。泥棒が入っても心配ではなかったか。」と言うと、「いいえ、それほどでも。」と言った。「この人は具志川のホートゥグヮーウスメーです。」と妻が言ったから松村はお礼をしに行って、どうやって泥棒をつかまえたかきくとこうこういう話だったと聞かせた。「あなたは空手を習っているのか。」と言うと「何も習ってなく、百姓の毎日の腕です。牛を押さえることも出来る。」と言うと「見て下さい。」と言って牛の鼻の(ひもを)ほどき自分は足を踏んばり牛が向かって来るのと角をつかまえて牛を倒すと松村は驚いて「この人の手にかかると私達は何も出来ない。」とわびをした。(ホートグヮーウスメーは)「私の腕はこれぐらいです。」と言った。
| レコード番号 | 47O360672 |
|---|---|
| CD番号 | 47O36C024 |
| 決定題名 | 武士松茂良(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 松村の話 |
| 話者名 | 城間盛次 |
| 話者名かな | しろませいじ |
| 生年月日 | 18921205 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県西原町字 |
| 記録日 | 19820219 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 西原町字棚原調査08班T22B01 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 年寄りから聞いた |
| 文字化資料 | 西原町史 別巻西原の民話P634 |
| キーワード | 武士松茂良,泊松村,武士,ホートグヮーウスメー,ナガンミチルー,力自慢,具志川,泥棒 |
| 梗概(こうがい) | 泊松村という御方は沖縄の武士で公家からも使えて首里城で見張りをしたり、島々の悪い事を直したりして有名な人になっていた。その時、自分より強い人でなければ妻にならないという人がいて「私と交える人はだれか。」と調べて大里(間切)与那原でナガンミチルーという女が空手を習って泊松村と勝負してやるといっていた。女は顔を隠して勝負をしたら松村はとって投げられた。「不思議だ。これは女のようだが、私が弱いのか。」と調べて意地になり、二、三回勝負したが負けてばかりいた。女の弱点は乳をつかんでなげることだと習ってその通りにして叩きつけた。この女は「今日は私が負けました。あなたの妻は私です。」と言ったら「本当か。」と尋ね「本当です。」と言ったので「それでは私の妻になれ。」とナガシミチルーという人を妻にした。泊には染め屋があって、具志川から泊に紅型を染めて来ようとある人が来た。松村は武士だから出張が多く、用事で出ている時に泥棒が入ろうとしていた。具志川の人は松村の家に泊まっていた。この人は松村がいないので攻めても戦えなくて、家の中は暗くなっていたので女の人が布を織るとヒジチというのがあってこれを持って出ようとするところを打ち出した。松村が「この人がいらっしゃったから私の家は無事だった。泥棒が入っても心配ではなかったか。」と言うと、「いいえ、それほどでも。」と言った。「この人は具志川のホートゥグヮーウスメーです。」と妻が言ったから松村はお礼をしに行って、どうやって泥棒をつかまえたかきくとこうこういう話だったと聞かせた。「あなたは空手を習っているのか。」と言うと「何も習ってなく、百姓の毎日の腕です。牛を押さえることも出来る。」と言うと「見て下さい。」と言って牛の鼻の(ひもを)ほどき自分は足を踏んばり牛が向かって来るのと角をつかまえて牛を倒すと松村は驚いて「この人の手にかかると私達は何も出来ない。」とわびをした。(ホートグヮーウスメーは)「私の腕はこれぐらいです。」と言った。 |
| 全体の記録時間数 | 8:59 |
| 物語の時間数 | 8:46 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |