尚円王(共通語)

概要

尚円王が身投げをした。身投げをした所の岩が上がってきて助かった。その岩が今も残っていて拝所になっている。内間高干瀬という。その後、首里から人が大勢来て「あなたに王になってもらうためにみんなでお願いに来たので一緒に首里に行って下さい。」と言った。尚円は漁師の姿で海にとびこんだので首里から持ってきた着物に着がえさせた。その場所がンスハジーという拝所になっている。王として首里に行くので、今まで今の仲山家の娘を妻としていたが妻は百姓で尚円は王様になるので身分が違うということで別れることになって尚円王が アカン生爪 ナディル アカリユル ヤマナスティ 別リユル ンジョトゥ 二人 という歌を残して別れた。生爪をはぐようなつらさだったということで別れたくないのに別れなければいけないという意味の歌。その妻は名前をチミチリ按司というようになった。首里と嘉手苅の中間の池田の方に死んだ後葬った。昔は身分によって差別されていたので墓を造る時も亀甲墓は士族以上の人しか造れなかった。仲山家が墓を造る時、百姓だったので女中に「この墓はチミチリ按司が入っていらっしゃるといいなさい。」お前もこの墓に死んだら入れるから。」と約束して、亀甲墓を造ることができた。

再生時間:6:35

民話詳細DATA

レコード番号 47O360537
CD番号 47O36C020
決定題名 尚円王(共通語)
話者がつけた題名
話者名 与那嶺昌吉
話者名かな よなみねしょうきち
生年月日 19090921
性別
出身地 沖縄県西原町字嘉手苅
記録日 19820217
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 西原町字嘉手苅調査班T17B01
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情 おばあさんから夕食後家で聞いた
文字化資料
キーワード 尚円王,王様,仲山家,中山家,百姓,内間高干瀬,漁師,亀甲墓
梗概(こうがい) 尚円王が身投げをした。身投げをした所の岩が上がってきて助かった。その岩が今も残っていて拝所になっている。内間高干瀬という。その後、首里から人が大勢来て「あなたに王になってもらうためにみんなでお願いに来たので一緒に首里に行って下さい。」と言った。尚円は漁師の姿で海にとびこんだので首里から持ってきた着物に着がえさせた。その場所がンスハジーという拝所になっている。王として首里に行くので、今まで今の仲山家の娘を妻としていたが妻は百姓で尚円は王様になるので身分が違うということで別れることになって尚円王が アカン生爪 ナディル アカリユル ヤマナスティ 別リユル ンジョトゥ 二人 という歌を残して別れた。生爪をはぐようなつらさだったということで別れたくないのに別れなければいけないという意味の歌。その妻は名前をチミチリ按司というようになった。首里と嘉手苅の中間の池田の方に死んだ後葬った。昔は身分によって差別されていたので墓を造る時も亀甲墓は士族以上の人しか造れなかった。仲山家が墓を造る時、百姓だったので女中に「この墓はチミチリ按司が入っていらっしゃるといいなさい。」お前もこの墓に死んだら入れるから。」と約束して、亀甲墓を造ることができた。
全体の記録時間数 7:05
物語の時間数 6:35
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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