執心鐘入(シマグチ)

概要

中城から首里に通っている人がいた。タナドーの帽子編みをしていた娘が毎日ここを通っている中城の青年をのぞんで、これでも願いがとげられなかったので死んでしまった。その娘は、この人が通るところに墓を作って下さいと言って、森の中に墓を作らせた。そして、中城の若松は夕暮れに帰っていたので「20日夜の暗さ、行く先ん見らん。」と言って、何も見えなくなりどこに道が有るのか解らなくなって、このランプを頼りに行ってみると、女の人が出てきた。それでこの若松は「宿を貸して下さい。」と言った。初めは、貸す気はないと言っていたが、若松であったので、「泊めてあげましょう。」といって泊めた。この女の人は生きてる時から死ぬまで心にかけていた男がきているので、「今日は思う存分語り合いましょう。」といって、女の人に化けてこの人に「起きてください、思いを語り合いましょう。」と言って起こしたので、この人はびっくりして寺に逃げた。そして、そこの坊主に「今日、私は女に追われている。かくまって下さい。」と言った。坊主は、寺にはかくれる所が無いので、「つり鐘の中に隠れて、後は私達が守りますからこの中に入っていなさい。」と言った。女の人は蛇になって出てきて、「ここに来た男の人を出しなさい。」と言ったので、坊主は「ここには誰も居ません。」といった。それでも「いる。」ということで蛇と坊主が闘った。坊主四人にはかなわなかった蛇は、ここで居なくなった。坊主たちは男を助けて、つり鐘の中から出してやった。

再生時間:3:40

民話詳細DATA

レコード番号 47O360417
CD番号 47O36C016
決定題名 執心鐘入(シマグチ)
話者がつけた題名
話者名 与那嶺ウト
話者名かな よなみねうと
生年月日 19081022
性別
出身地 沖縄県西原町字翁長
記録日 19820216
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 西原町字津花波調査班T14A18
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 本格昔話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 執心鐘入,中城若松,坊主,蛇,女
梗概(こうがい) 中城から首里に通っている人がいた。タナドーの帽子編みをしていた娘が毎日ここを通っている中城の青年をのぞんで、これでも願いがとげられなかったので死んでしまった。その娘は、この人が通るところに墓を作って下さいと言って、森の中に墓を作らせた。そして、中城の若松は夕暮れに帰っていたので「20日夜の暗さ、行く先ん見らん。」と言って、何も見えなくなりどこに道が有るのか解らなくなって、このランプを頼りに行ってみると、女の人が出てきた。それでこの若松は「宿を貸して下さい。」と言った。初めは、貸す気はないと言っていたが、若松であったので、「泊めてあげましょう。」といって泊めた。この女の人は生きてる時から死ぬまで心にかけていた男がきているので、「今日は思う存分語り合いましょう。」といって、女の人に化けてこの人に「起きてください、思いを語り合いましょう。」と言って起こしたので、この人はびっくりして寺に逃げた。そして、そこの坊主に「今日、私は女に追われている。かくまって下さい。」と言った。坊主は、寺にはかくれる所が無いので、「つり鐘の中に隠れて、後は私達が守りますからこの中に入っていなさい。」と言った。女の人は蛇になって出てきて、「ここに来た男の人を出しなさい。」と言ったので、坊主は「ここには誰も居ません。」といった。それでも「いる。」ということで蛇と坊主が闘った。坊主四人にはかなわなかった蛇は、ここで居なくなった。坊主たちは男を助けて、つり鐘の中から出してやった。
全体の記録時間数 4:15
物語の時間数 3:40
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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