貧乏人であった。兄弟がそろって「おいペーク、おまえはいつも貧乏でどうするか。」といったら「もうけられないのだからしかたがない。」と(ペークは)いった。(兄弟たちは)「おまえはまわりもしないで。」といった。頭はまわるのだがといっている(のである)。そうしてモーイ(模合)をかけられた。兄弟や親戚の人たちがモーイをかけさせてもうけがたくさんあるのだからといって、お礼をわたしたという。みんなあたまのいい人が関係している。このコレーお札をわたされたのをかめにかくしておいて「人のユレなら私がもっていこう。」といった。そしてあとから半分に分けてから、その金はなくなっている。かくなったので(ペークは)このユレーをさせた親戚の人々に「あなたたちはユレーもうけがたくさんある。ユレーはもっともうけたらユレー と言うんだよ。」と、「これはとってきただけみんなかめに入れているのだけど、用事のつどごとにこれからはらっているのだけど、不足してもうなくなっている。もうこの次からはないから、あなたたちははらってください。私にユレーヒミディー。といったら「おまえはまわさないからだ。ただこれだけのことである。『まわす』というのはここにある。この金をまわせといってるのだ。」といった。今日はここにまわして、明日はあちにまわして。まわさないからなくなってしまうじゃないか、不足しているじゃないか。そうして親戚の人たちにめいわくをかけていたという話である。床の前から釜の後に、釜の後から仏壇の後にというふうにまわしたけれど、この金はふえなかったという。
| レコード番号 | 47O360263 |
|---|---|
| CD番号 | 47O36C010 |
| 決定題名 | 渡嘉敷ペーク(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 与那城勲 |
| 話者名かな | よなしろいさお |
| 生年月日 | 19160424 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県西原町字安室 |
| 記録日 | 19810614 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 西原町字安室調査班T9B05 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 笑話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 子供の頃母親から聞いた |
| 文字化資料 | 西原町史 別巻西原の民話P204 |
| キーワード | 渡嘉敷ペーク,模合, |
| 梗概(こうがい) | 貧乏人であった。兄弟がそろって「おいペーク、おまえはいつも貧乏でどうするか。」といったら「もうけられないのだからしかたがない。」と(ペークは)いった。(兄弟たちは)「おまえはまわりもしないで。」といった。頭はまわるのだがといっている(のである)。そうしてモーイ(模合)をかけられた。兄弟や親戚の人たちがモーイをかけさせてもうけがたくさんあるのだからといって、お礼をわたしたという。みんなあたまのいい人が関係している。このコレーお札をわたされたのをかめにかくしておいて「人のユレなら私がもっていこう。」といった。そしてあとから半分に分けてから、その金はなくなっている。かくなったので(ペークは)このユレーをさせた親戚の人々に「あなたたちはユレーもうけがたくさんある。ユレーはもっともうけたらユレー と言うんだよ。」と、「これはとってきただけみんなかめに入れているのだけど、用事のつどごとにこれからはらっているのだけど、不足してもうなくなっている。もうこの次からはないから、あなたたちははらってください。私にユレーヒミディー。といったら「おまえはまわさないからだ。ただこれだけのことである。『まわす』というのはここにある。この金をまわせといってるのだ。」といった。今日はここにまわして、明日はあちにまわして。まわさないからなくなってしまうじゃないか、不足しているじゃないか。そうして親戚の人たちにめいわくをかけていたという話である。床の前から釜の後に、釜の後から仏壇の後にというふうにまわしたけれど、この金はふえなかったという。 |
| 全体の記録時間数 | 2:07 |
| 物語の時間数 | 1:58 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |