渡嘉敷ークーと北谷と何か、縁故があるのかそれは分からんが、いつも田舎に帰るときには北谷の道を、軍病院のもう少し上がって、バンビー飛行場くゎね。あそこの、東側が北谷どぅー村だから。あそこから帰って、こっちに来る時にねえ、金持ちの、あばら家にはねえ、ヌチジ家といったら、昔の金持人しか作りきれないの。あんし、その金持ちの家の屋根を葺く場合には、御馳走はたくさんあるから、御馳走も酒もたくさん召し上がって、この家は困っていたって。これは家葺くといってこれだけの日にちもとって、御馳走もみんなにあげたりして、「家の屋根を葺くのは誰が葺くかねえ。もう心配しているさあ。」と言ったから、「心配するってあるねえ、家の屋根は自然に出来るよう。」ん、「そうですか、ペークーさん。そしたら御馳走もたくさん召し上がれ。酒も召し上がって、貴方が最初に手掛けて下さい。」最初があれでしょう。始めて下さいと言ったから、「わたしが初めに葺いてあげるから。」って、御馳走をたらふく食べて、「もう始まっているよう。」って、屋根のずっと上にあがってね、 「早く茅を投げなさい。」って、言ったからね。このペークーや、面白い人であるさあ。「家は上からは葺かない。下からね葺くのに、あんなに上に登って『茅投げなさい。』って、どんなして葺くかねえ。」って言ったから、「そうねえ、とうとう、あんたが出来るからあんたが屋根葺きなさい。」て、その言うた人がねえ、家葺かされたって。知恵者、首里の人だのに、田舎の茅のなんか分かりもしないさあ。だのに、渡嘉敷ペークーが家の屋根葺くっていうから、みんな半信半疑でそこに来ているわけさあね。上、とっても上に登って。この瓦でもそうよう、下から上にいくでしょう、瓦葺きとか、屋根とか。下からまいてからずうっと上にいくさ。渡嘉敷ペークー屋根の上に登って、「早く茅投げなさい。」ってしたから、「それではあ家は葺かれませんよ、ペークーさん。」「そしたらどんなして葺くねえ。」って言ったから、「下から葺くんですよ。」って、「とうあんたが下から葺くっていうから、あんたが出来るさ。」この人登せてね、その家を作ったって。それ昔であって、普通の人がそんな、しぇーちが、悪知恵でないさあね、しぇーちと言う。そんな、はやいしぇーちがある人いないさあねえ。こんな人の御馳走は食べて、家は葺く、下から、うり。
| レコード番号 | 47O416718 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C356 |
| 決定題名 | 渡嘉敷ペークー 屋根葺き(シマグチ混) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 比嘉治子 |
| 話者名かな | ひがはるこ |
| 生年月日 | 19080510 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 嘉手納町屋良 |
| 記録日 | 19940916 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 嘉手納T60B12 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 笑話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | かでなの民話P358 |
| キーワード | 渡嘉敷ークー,北谷,ヌチジ家,御馳走, |
| 梗概(こうがい) | 渡嘉敷ークーと北谷と何か、縁故があるのかそれは分からんが、いつも田舎に帰るときには北谷の道を、軍病院のもう少し上がって、バンビー飛行場くゎね。あそこの、東側が北谷どぅー村だから。あそこから帰って、こっちに来る時にねえ、金持ちの、あばら家にはねえ、ヌチジ家といったら、昔の金持人しか作りきれないの。あんし、その金持ちの家の屋根を葺く場合には、御馳走はたくさんあるから、御馳走も酒もたくさん召し上がって、この家は困っていたって。これは家葺くといってこれだけの日にちもとって、御馳走もみんなにあげたりして、「家の屋根を葺くのは誰が葺くかねえ。もう心配しているさあ。」と言ったから、「心配するってあるねえ、家の屋根は自然に出来るよう。」ん、「そうですか、ペークーさん。そしたら御馳走もたくさん召し上がれ。酒も召し上がって、貴方が最初に手掛けて下さい。」最初があれでしょう。始めて下さいと言ったから、「わたしが初めに葺いてあげるから。」って、御馳走をたらふく食べて、「もう始まっているよう。」って、屋根のずっと上にあがってね、 「早く茅を投げなさい。」って、言ったからね。このペークーや、面白い人であるさあ。「家は上からは葺かない。下からね葺くのに、あんなに上に登って『茅投げなさい。』って、どんなして葺くかねえ。」って言ったから、「そうねえ、とうとう、あんたが出来るからあんたが屋根葺きなさい。」て、その言うた人がねえ、家葺かされたって。知恵者、首里の人だのに、田舎の茅のなんか分かりもしないさあ。だのに、渡嘉敷ペークーが家の屋根葺くっていうから、みんな半信半疑でそこに来ているわけさあね。上、とっても上に登って。この瓦でもそうよう、下から上にいくでしょう、瓦葺きとか、屋根とか。下からまいてからずうっと上にいくさ。渡嘉敷ペークー屋根の上に登って、「早く茅投げなさい。」ってしたから、「それではあ家は葺かれませんよ、ペークーさん。」「そしたらどんなして葺くねえ。」って言ったから、「下から葺くんですよ。」って、「とうあんたが下から葺くっていうから、あんたが出来るさ。」この人登せてね、その家を作ったって。それ昔であって、普通の人がそんな、しぇーちが、悪知恵でないさあね、しぇーちと言う。そんな、はやいしぇーちがある人いないさあねえ。こんな人の御馳走は食べて、家は葺く、下から、うり。 |
| 全体の記録時間数 | 4:03 |
| 物語の時間数 | 3:57 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |