昔々の話。今も浦添ゆーどぅりっていってあるでしょう。後世の役所の浦添ゆーどぅり。田舎の役人首里のお勤めが帰ってくる時に、ある女と一緒に首里から一緒に帰って歩いてきたらね、その女は、首里から田舎来るまでだから、道のりは長いでしょう。歩く間に何もかもその男に情報が流れてからに、「私ねー、まーぬまーんかい、私はね、どこのどこにね大変きれいな布織る人がいるといって聞いて来た。」機織りさあ、機織りがおると言って。「ゆーどぅり、機織りぬうらん、ようどれは、布織りがいなくて困っているから、その女を連れて来なさいって、その役目の使者なんだよう。」と言うから、「そうかあ。」その男は感心するように見しぇてからに、「そしてこの女はねえ、夜布織る時には、夜、織りよったって。布織いに、山のちみっといって、あのこうして紡ぐあれがあるさー。あのつめの方、よりかける。あれを頭の差してからに、昔の地機を織っているよー。」って言ったから、「それしていてもね、取り易いよ、人の魂は。それをねー、落とすのに。」と言うから、「どうしてあれが落ちるか。どんなに立派に差してあるよー。」って言ったから、「くしゃみしゃせて落とす。」って言ったって。「あ、そうか。じゃああんたーどこのどこだから行きなさいねえ。私も行こうねえ。」って。その使者を遠回りさしぇてからに、自分のに行かして、自分は近道で行っても、あれは幽霊だから先なるでしょう。自分の妻は機をたくさん織っていたって。それをくしゃみし、くしゅ、くしゃみしよったって。「くしゃみしたらねーどうしてと、あのう霊を取ることが出来ないねえ。」と聞いたから、「クスクェーと言ったら取れないよー。」んでぃぬ。そうかあ、そしたらあれが門から入って行く時に、もう鼻はばかししよ、しよったって。「はークスクェーヒャー、クスクェーヒャー。」してからに、そのつめを落ちなかったって。それからその言葉がね、これ、お祖母さんだちに問ってごらん。くしゃみすると昔の人、クスクェー、クスクェーと言うさ。クスって言ったら糞でしょ。それ食べられないさーねー。クスクェーヒャー、クスクェーヒャーしたらそのつめが落ちなかったって。命拾いして。今から夜のむ、布織ったらもう大変よーもう。あんたは妖怪に命取られるようと言ってからに、それから織らなくなって。その後からはあ、あのくしゃみしたらクスクェー、クスクェー。その例がクスクェーになっているって。
| レコード番号 | 47O416693 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C355 |
| 決定題名 | クスケー由来(シマグチ混) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 比嘉治子 |
| 話者名かな | ひがはるこ |
| 生年月日 | 19080510 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 嘉手納町屋良 |
| 記録日 | 19940916 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 嘉手納T60A05 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 浦添ゆーどぅり,大変きれいな布織る人,人の魂,くしゃみ,クスクェー |
| 梗概(こうがい) | 昔々の話。今も浦添ゆーどぅりっていってあるでしょう。後世の役所の浦添ゆーどぅり。田舎の役人首里のお勤めが帰ってくる時に、ある女と一緒に首里から一緒に帰って歩いてきたらね、その女は、首里から田舎来るまでだから、道のりは長いでしょう。歩く間に何もかもその男に情報が流れてからに、「私ねー、まーぬまーんかい、私はね、どこのどこにね大変きれいな布織る人がいるといって聞いて来た。」機織りさあ、機織りがおると言って。「ゆーどぅり、機織りぬうらん、ようどれは、布織りがいなくて困っているから、その女を連れて来なさいって、その役目の使者なんだよう。」と言うから、「そうかあ。」その男は感心するように見しぇてからに、「そしてこの女はねえ、夜布織る時には、夜、織りよったって。布織いに、山のちみっといって、あのこうして紡ぐあれがあるさー。あのつめの方、よりかける。あれを頭の差してからに、昔の地機を織っているよー。」って言ったから、「それしていてもね、取り易いよ、人の魂は。それをねー、落とすのに。」と言うから、「どうしてあれが落ちるか。どんなに立派に差してあるよー。」って言ったから、「くしゃみしゃせて落とす。」って言ったって。「あ、そうか。じゃああんたーどこのどこだから行きなさいねえ。私も行こうねえ。」って。その使者を遠回りさしぇてからに、自分のに行かして、自分は近道で行っても、あれは幽霊だから先なるでしょう。自分の妻は機をたくさん織っていたって。それをくしゃみし、くしゅ、くしゃみしよったって。「くしゃみしたらねーどうしてと、あのう霊を取ることが出来ないねえ。」と聞いたから、「クスクェーと言ったら取れないよー。」んでぃぬ。そうかあ、そしたらあれが門から入って行く時に、もう鼻はばかししよ、しよったって。「はークスクェーヒャー、クスクェーヒャー。」してからに、そのつめを落ちなかったって。それからその言葉がね、これ、お祖母さんだちに問ってごらん。くしゃみすると昔の人、クスクェー、クスクェーと言うさ。クスって言ったら糞でしょ。それ食べられないさーねー。クスクェーヒャー、クスクェーヒャーしたらそのつめが落ちなかったって。命拾いして。今から夜のむ、布織ったらもう大変よーもう。あんたは妖怪に命取られるようと言ってからに、それから織らなくなって。その後からはあ、あのくしゃみしたらクスクェー、クスクェー。その例がクスクェーになっているって。 |
| 全体の記録時間数 | 3:37 |
| 物語の時間数 | 3:30 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |