屋良漏池の生贄(共通語)

概要

屋良漏池っていうのはね、ここの方から東の方に、約二、三百メートル行った所に普通の川の流れより大きなっても、底のよどんだような、丸くして深い所があるんですよ。そこが昔の屋良漏池っていう所で、なんでここは伝説があるかというと、昔、屋良の地域では、この漏池から出てくる大蛇が、そこら辺の畑の農作物荒らしてね、とても住民は困った様な事があったそうですよ。それで、「じゃ、この大きな池から出てくる大蛇をね、どのように退治しようかなあ。」と言って、その地域の人は考えてもね、誰も昔の人だから、そういい知恵がないでしょ。そして、それを王様にね、要請したわけ。要請したら、「その漏池の大蛇をね、退治したいんだけど、これを退治する方法として、人の生贄ね、人が犠牲になっていくことが、この大蛇がね、撲滅される。」と、そういうことで、「何年生まれの人で何才になる人が大蛇に噛まれると、この大蛇は治まる。」というような布令を出し、そして、それに希望した者には、褒美を与えて全面的な保障をしてやると、各村々に出したそうだ。そして出したら、ここの人じゃないですよ、ある地域でその布令を見て、貧しい暮らしをしておった人がいたそうだ。で、そこに孝行娘がいて、自分の親んが、なんか病気を患っていて、どうしても、その昔だから、薬を買うお金がないので、「自分は大変親孝行したいんだけど、金がないし、これでようし、それじゃあ、自分はね、それの犠牲になっていこうかなあ。」という決心をして、そして、この人が何年生まれの何才になる人に、ちょうどぴたっと合ったから、「ようし、私だったら出来る。」ということで、その人は、殿様に申し出て、それで、殿様は、「それじゃあこっちの地域の人を助けるために、犠牲になってくれるね。そしたら、あんたのね、親達は、みんな保障して、薬も買ってあげて、後々は、楽な暮らしをさせてやる。」と、いうようなことね、言って、そんで、この人は、ある日にちを殿様から設定されているから、その漏池の池の近くに、「何月何日に、ここにきなさい。」と、そして、「この大蛇も、また何時頃出るから、ここにじゃあ覚悟決めて、そのうやってくれ。」というふうにしてね、殿様から頼まれて、で、この人は、オッケーして心やすく承諾して、自分の親を助けるためだから、「ようし、もう自分は死んだ覚悟でいく。」と言ってね、で、そこへ来て、その漏池の近くに、そこの侍達が準備した台の方に座って、その大蛇が出てくるのを待っていたそうだ。待っていたら、案の定夜中になると、大蛇がドドドドドーして、その池からモヤモヤって出てねえ、畑に行こうとするけれども、その女を見てから、そこに噛みつこうとしたわけ。噛みつこうとした時にちょうど、天が曇って大嵐になったそうだ。噛みつこうとしているところへ、そのちょうど瞬間にね、急に真っ暗くなったり、稲光がしたりして、そして、急に風が吹いてきて大嵐になってしまって、それでこの大蛇は、畑の方に行くんじゃなくて、その人も噛むことも出来なくなって、また引っ込んでしまったと、そんで、その次からは、これが出来なくなったそうだ。ところが、その女の人もね、もう一生懸命自分はね死ぬ覚悟をして待っていたけど、この何分間なっても、雨が降っても嵐が来ても、濡れてそのままいたけど、それが何分間か続いて目を覚めてみたら、その大蛇もいなかったと、何もいないで殿様達もみんな喜んで、「あんたのお陰でね、こういうふうにして、多分神様がね、あんたの孝行の気持ちを知って下さって、暴風にしたんじゃないかあ、大雨を降らしたり、稲光をね、与えたりしたんじゃないか。」ということで、ま一応治まって、この人は、家に病気でいる親をね、殿様がたくさんの褒美を与えて、後々は、やはりその褒美で、お金で薬を買ったりして裕福に暮らしたという話。これが屋良漏池の伝説なんですよ。

再生時間:6:50

民話詳細DATA

レコード番号 47O416551
CD番号 47O41C347
決定題名 屋良漏池の生贄(共通語)
話者がつけた題名
話者名 宮城巳知子
話者名かな みやぎみちこ
生年月日 19260412
性別
出身地 嘉手納町屋良
記録日 19940919
記録者の所属組織 沖縄国際大学口承研
元テープ番号 嘉手納T50A01
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 かでなの民話P44
キーワード 屋良漏池,大蛇,王様,生贄,、貧しい孝行娘,神様
梗概(こうがい) 屋良漏池っていうのはね、ここの方から東の方に、約二、三百メートル行った所に普通の川の流れより大きなっても、底のよどんだような、丸くして深い所があるんですよ。そこが昔の屋良漏池っていう所で、なんでここは伝説があるかというと、昔、屋良の地域では、この漏池から出てくる大蛇が、そこら辺の畑の農作物荒らしてね、とても住民は困った様な事があったそうですよ。それで、「じゃ、この大きな池から出てくる大蛇をね、どのように退治しようかなあ。」と言って、その地域の人は考えてもね、誰も昔の人だから、そういい知恵がないでしょ。そして、それを王様にね、要請したわけ。要請したら、「その漏池の大蛇をね、退治したいんだけど、これを退治する方法として、人の生贄ね、人が犠牲になっていくことが、この大蛇がね、撲滅される。」と、そういうことで、「何年生まれの人で何才になる人が大蛇に噛まれると、この大蛇は治まる。」というような布令を出し、そして、それに希望した者には、褒美を与えて全面的な保障をしてやると、各村々に出したそうだ。そして出したら、ここの人じゃないですよ、ある地域でその布令を見て、貧しい暮らしをしておった人がいたそうだ。で、そこに孝行娘がいて、自分の親んが、なんか病気を患っていて、どうしても、その昔だから、薬を買うお金がないので、「自分は大変親孝行したいんだけど、金がないし、これでようし、それじゃあ、自分はね、それの犠牲になっていこうかなあ。」という決心をして、そして、この人が何年生まれの何才になる人に、ちょうどぴたっと合ったから、「ようし、私だったら出来る。」ということで、その人は、殿様に申し出て、それで、殿様は、「それじゃあこっちの地域の人を助けるために、犠牲になってくれるね。そしたら、あんたのね、親達は、みんな保障して、薬も買ってあげて、後々は、楽な暮らしをさせてやる。」と、いうようなことね、言って、そんで、この人は、ある日にちを殿様から設定されているから、その漏池の池の近くに、「何月何日に、ここにきなさい。」と、そして、「この大蛇も、また何時頃出るから、ここにじゃあ覚悟決めて、そのうやってくれ。」というふうにしてね、殿様から頼まれて、で、この人は、オッケーして心やすく承諾して、自分の親を助けるためだから、「ようし、もう自分は死んだ覚悟でいく。」と言ってね、で、そこへ来て、その漏池の近くに、そこの侍達が準備した台の方に座って、その大蛇が出てくるのを待っていたそうだ。待っていたら、案の定夜中になると、大蛇がドドドドドーして、その池からモヤモヤって出てねえ、畑に行こうとするけれども、その女を見てから、そこに噛みつこうとしたわけ。噛みつこうとした時にちょうど、天が曇って大嵐になったそうだ。噛みつこうとしているところへ、そのちょうど瞬間にね、急に真っ暗くなったり、稲光がしたりして、そして、急に風が吹いてきて大嵐になってしまって、それでこの大蛇は、畑の方に行くんじゃなくて、その人も噛むことも出来なくなって、また引っ込んでしまったと、そんで、その次からは、これが出来なくなったそうだ。ところが、その女の人もね、もう一生懸命自分はね死ぬ覚悟をして待っていたけど、この何分間なっても、雨が降っても嵐が来ても、濡れてそのままいたけど、それが何分間か続いて目を覚めてみたら、その大蛇もいなかったと、何もいないで殿様達もみんな喜んで、「あんたのお陰でね、こういうふうにして、多分神様がね、あんたの孝行の気持ちを知って下さって、暴風にしたんじゃないかあ、大雨を降らしたり、稲光をね、与えたりしたんじゃないか。」ということで、ま一応治まって、この人は、家に病気でいる親をね、殿様がたくさんの褒美を与えて、後々は、やはりその褒美で、お金で薬を買ったりして裕福に暮らしたという話。これが屋良漏池の伝説なんですよ。
全体の記録時間数 7:34
物語の時間数 6:50
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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