親父達からの話では、この阿麻和利は屋良の城で生まれて、奇形児で生まれたもんだから、城内には入れられんで、このグスクの近いところの上に、アシビ、芝居ですがね、こっちで練習する場所があって、また洞窟があるんですよ。そこにもう入れられて、ほっておったらしいです。そうして、その壕に、綱が入れてあったと言うんです。そうして朝、昼、晩、奥さんが行って、綱に食べ物を入れるとすぐ自分で、すぐそこから取って食べて、それから、その壕におる時に蜘蛛の巣を見てですね、蜘蛛がこうあるみこうやるに見て、網なんかを作ったと言うような話なんですよ。それから、この人は、勝連の方に行ったのは、何しに行ったかその理由は聞いて、おりませんが、行ったらもうあっちは、夕方なるとこの琴の音楽が聞こえてですね、この阿麻和利は、そっしゅうそこに通って、その音楽を聞いて、おったらしいんです。そうしたもんだからいつか、こっちの親父が呼んでですね、「君何しに。」と。「これ音楽聞きに来ております。」と言ってですね。そうしてから、こっちの勝連城の婿さんになったと言うような話ですね。この阿麻和利の位牌は、最初嘉手納の伝道と言う所にあったんですよ。これがもうこの元祖はうちの門中がやらないかと言って、役員にされ、二十四、五年ぐらい前になりますかな、それをうちの門中の所に、持って来てあるんですよ。母の話では、阿麻和利の位牌を嘉手納の伝道からうちの門中にウンチケーやると言う、明日という時にですね、前の晩に犬もですね、そっちゅう泣いて歩きよったという話もやっておったんですがね。それで置いてあったんですがねえ、これもう一回りなんで、僕もそのここに、位牌があるのを見たんですがね。暫くして無くなっておるんですよ。誰が持って行ったったかね。またその宮はですね、戸もないんですよ。鍵も掛からんし、誰がも自由に入ってですね、そこから、後で見たら無くなって、盗まれておるんですよ。だからまあこの辺こういうものも本当多いんですよ。人物を要り用な時は持って行ったりしてから、そういうふうにして元祖はもううちの門中の所にあったんですよ。何と言いますか沖縄でユタですね、大湾の易者だったんですがね、三世相。私もこっちの嘉手納の屋良に来ており、そういう人を頼んでですね、持って来てあるんですが、そうしたら、何ですよ、そういう人の言い分では、この阿麻和利のウンチケーした人は、みんな、病気になって、おるんですよ。そしたらですね、こうウンチケーしたうちの親父がまた寝てしまってですね、このまた宮のお爺さんとまた二人寝てしまったんですよ。だから、そう行ったらうちのお婆ちゃんが、この三世相を叱りよったのを私は、聞いたんですよ。「貴方は、うんとぅーやるむるなか、私達、ウンチケーし、やるかー。」と言ってですね、その、うちのお婆と三世相との口論やっているのを私は聞いた。そしたらまた寝ておるんですこれのうちの親父も、八ヵ年ぐらい、もう10ヵ年ぐらいなりますかね。また、宮のお爺さんが、そうなんですよ。それが合ったっておるのか合ってないのか分かりませんが、そういうこう三世相がいるんですよ。
| レコード番号 | 47O416530 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C346 |
| 決定題名 | 阿麻和利(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 伊波孫一 |
| 話者名かな | いけはらそんいち |
| 生年月日 | 19211018 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 嘉手納町屋良 |
| 記録日 | 19940919 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 嘉手納T49A01 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | かでなの民話P126 |
| キーワード | 阿麻和利,屋良の城,奇形児,綱,蜘蛛,勝連 |
| 梗概(こうがい) | 親父達からの話では、この阿麻和利は屋良の城で生まれて、奇形児で生まれたもんだから、城内には入れられんで、このグスクの近いところの上に、アシビ、芝居ですがね、こっちで練習する場所があって、また洞窟があるんですよ。そこにもう入れられて、ほっておったらしいです。そうして、その壕に、綱が入れてあったと言うんです。そうして朝、昼、晩、奥さんが行って、綱に食べ物を入れるとすぐ自分で、すぐそこから取って食べて、それから、その壕におる時に蜘蛛の巣を見てですね、蜘蛛がこうあるみこうやるに見て、網なんかを作ったと言うような話なんですよ。それから、この人は、勝連の方に行ったのは、何しに行ったかその理由は聞いて、おりませんが、行ったらもうあっちは、夕方なるとこの琴の音楽が聞こえてですね、この阿麻和利は、そっしゅうそこに通って、その音楽を聞いて、おったらしいんです。そうしたもんだからいつか、こっちの親父が呼んでですね、「君何しに。」と。「これ音楽聞きに来ております。」と言ってですね。そうしてから、こっちの勝連城の婿さんになったと言うような話ですね。この阿麻和利の位牌は、最初嘉手納の伝道と言う所にあったんですよ。これがもうこの元祖はうちの門中がやらないかと言って、役員にされ、二十四、五年ぐらい前になりますかな、それをうちの門中の所に、持って来てあるんですよ。母の話では、阿麻和利の位牌を嘉手納の伝道からうちの門中にウンチケーやると言う、明日という時にですね、前の晩に犬もですね、そっちゅう泣いて歩きよったという話もやっておったんですがね。それで置いてあったんですがねえ、これもう一回りなんで、僕もそのここに、位牌があるのを見たんですがね。暫くして無くなっておるんですよ。誰が持って行ったったかね。またその宮はですね、戸もないんですよ。鍵も掛からんし、誰がも自由に入ってですね、そこから、後で見たら無くなって、盗まれておるんですよ。だからまあこの辺こういうものも本当多いんですよ。人物を要り用な時は持って行ったりしてから、そういうふうにして元祖はもううちの門中の所にあったんですよ。何と言いますか沖縄でユタですね、大湾の易者だったんですがね、三世相。私もこっちの嘉手納の屋良に来ており、そういう人を頼んでですね、持って来てあるんですが、そうしたら、何ですよ、そういう人の言い分では、この阿麻和利のウンチケーした人は、みんな、病気になって、おるんですよ。そしたらですね、こうウンチケーしたうちの親父がまた寝てしまってですね、このまた宮のお爺さんとまた二人寝てしまったんですよ。だから、そう行ったらうちのお婆ちゃんが、この三世相を叱りよったのを私は、聞いたんですよ。「貴方は、うんとぅーやるむるなか、私達、ウンチケーし、やるかー。」と言ってですね、その、うちのお婆と三世相との口論やっているのを私は聞いた。そしたらまた寝ておるんですこれのうちの親父も、八ヵ年ぐらい、もう10ヵ年ぐらいなりますかね。また、宮のお爺さんが、そうなんですよ。それが合ったっておるのか合ってないのか分かりませんが、そういうこう三世相がいるんですよ。 |
| 全体の記録時間数 | 7:09 |
| 物語の時間数 | 6:05 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |