北谷シベー(シマグチ混)

概要

北谷シベーは、お爺さん達がはよ、友達であったって。でも私達が、やや子供のころであるから見たことなかった。なま、いぇー、あまっちの部落はよう千原と言うて、この隣字が出身であるさ。この人よ、子供の時からよ、シベーには間違いないさ。分かるでしょ。シベーと言うものは。生まれシベーと言うてよ、こっちが裂けているさなあ。これは、発音もフーフーモーホーして。この人よ、毎日もう友達は学校行っても、シベーであってよ、もう学校も歩かないでよう、いたじゅらっぷうなあ、どこに行っても、自分行かなかったって。ひがみもして、いたはじゅがよう。いたじゅらはもうどんな叩いて、泣かしても、この一、二時間は、我慢するか、またやりよったって。これは、ウーマクーてー、このあたいのもう暴れん坊であったって。だからよ、これがみんなもう結婚しても、自分は相手が来ないから、余計もう力は出ているし、青年なってから、中年なっても相手が来ない。あんまりもう何と言うかなあ、みんなの様には進まんから、もうやけくそふーじーなって、いたはずと思う。だからよ、人の動物小もいたずらするし、また連中が、草刈いが行って友達があっちに連中、草刈いする場合にはよ、みんながもう通っている。自分は遊んで、家に持って行きよったって。この弟連中もの草、かれあってあるものをよ、取って無理に取って、自分は持って来てあれ、おまえ達は泣かしよったって。そのぐらいもう弟連中と、自分の年齢の人はみんな、結婚もしているから、自分独身であるから弟連中がていそうなって、どこ行っても草刈りに行っても遊んでもていそうなってよ。言うて聞かない者は泣かしたり。なあ、凄いものだったがこれがいちゅの間にかもう大泥棒になって、この大泥棒になってから、警察にも引っ張らって行ってよう、そうとう引っ張らって行って、留置場でよ、あれは本当であったかな、今の明治大橋の奥武山の行く所に、海の中に、ありがあるでしょう。あり何と言うかな、あっち小海の中にって、何かの飲み屋小みたいに。明治大橋よ、うぬ中に、シーグあの何が飲み屋小み、あいしぇー、あっちに、だー小あるよ、こんなの。宮なっているかな、この若狭通りから、ちゃーとぅいし、橋越えるでしょう。こっちは港でしょう。右側。あっちの右側の港の中に、何か小屋ないねえ。あっちに、監獄と留置場や、あっちであったんですがよ。監獄と言うさあ、警察、悪者の集める所さあ。あんしぇ、あのとっきょうで、こんな、じこ囲ってあるが、監視と、あっちでは、監視と話してよ。もう北谷シベー、これは北谷と言うのは北谷村に、生まれているから北谷シベーと言うわけ。本当はこれは千原の出身であるがよ。監視と話して、「おい、シベー、なんで御前はここに入れられたのか。」言ったので、「こうこう悪いことをしてので入れられた。」と話をして、「シベーだったらこの塀を越えられるか。」言ったら、「はあ、くりんれーれ簡単小越るする、ぬーくまからん、くりん、盗るぬ、ぬらー、保護ないんなーくりさーに(ここなら簡単だ。)。」と言って《看守が》「それならここから逃げることが出来るか。」と言ったので、「出来る。」と言った、「じゃあ、逃げてみろ。」シベーが、「私が越えることが出来たらそのまま逃がしてあげるか。」と言ったから、看守が、「よし、逃げてもいい。出来るならやってみなさい。」本当な、本当やさんちぇれよ。昔のウービと言うの、この番領はよ、もう三メーターぐらいあったさあ。あーゆう物に、濡らして来てよ、上んかは、泥棒、保護らからたくさん刺があったらしよ。濡らして来て、あっちに引っかけてよ、叩いたらこっちにい掛かるさあな。すがひっしち、引いて、あっちからいっけんも高さる所飛んで、港に落ちよったって。飛びよったって。逃げてさあな。港に。またこの看守は、ジンブンはありありあるから、うり、上がる所に行って、御前引っ張って来て、また入れたって。北谷シベーが、「何で、約束はどうなったのか。」と言ったから、「でも、御前を逃がしたら私が大変なことになるから。」このぐらいよ、武勇者って。この子供の時によ、草小(くさぐわー)友達探す場合にはよ、木の上に登ってよ、松に登って、後ろはもうあっちのお家の所は、琉球松このもくもうなかったからわねわ、じっと山なっていたさあ、これにしがってよ、すぐ、上にしがって、全部渡りよったって。タージャンみたようにしてよ、上にしがってよ、こんなこんなししてよ。これはあっち行くたらあれ捕まえて、またあっち行くたらまたあれ捕まえて、全部廻っといて、このぐらいの、武勇者で、よく飛びよったって。これ本当はよ、本当直っていたらしいよ、噂では。これな本当か、あっちから、もう罪を晴れてきてからよ、女を、奥さん探してよ、子は成さがなか、子供は、ちゅく生まりなかったって。久米島に行ってよ、もう久米島に行って、全部直って行って、暮らしていたって。本当は、直っていなかったという話もあるが。あっちの悪事はよ、あっちの久米島だけの全部悪い物、こればっかしにみんな押しあじゅずけてあったって。みんながその見方してるさあ。犯人が分からないのは、全部あれがやっているとみんな、やっていると。こればっかし聞かしたからよ、よくやけくそなってこの時には、もうほうぼうならん、どぅーくる死んだか、これは聞かないが。また、もう見ないでも、犯人が出ない悪者は全部あればっかしがせいにしてって言って。これ聞いたからもうもう僕達が、どんな真面目しても一生涯、白い目で見られるもんであるから、もう我慢出来ないと言うて、その次からどうなったかもう留置場で死んだはじゅと言う話があった。本当直っていたらしいよ。これな何処、話くれ、みんな変わるはじゅが、直っているが、もうみんながこの直っているなあと言うて、歓迎してくれないで、悪い物は犯人がいない、あれを探されない。犯人、悪い物(、全部あればっかしにしていたって。刑事、警察やむのー、いちゅでも、屋敷まんまるまくっているからよ、よく見てもわじわじいしるさあな、そう言う話がある、北谷シベーや。こんな、こっちでよ、この竹、松の上に登って、おーやーやーして、あっちに、行く、なびち行くとぅ言うふうに、あり捕まえて、全部渡るくとぅよう、うちのお爺さん、達がね、話しよった。三名でも四名でもよ、あれはやけくそなっているから、喧嘩でもかなわなかったって。あんまり、もう女も探せきれんから、とにかく死んでもゆう、考え方かな、と思ったさ。もう悪い事ばっかしして歩きよったって。すがよ、みんなは逃げるがよ、もう二名、三名でもよ、相手、みんながはしないが、どぅーは、ちゅ、追い越して来よったって。う、本当に、同じ気持ちで、やった場合は三名では、出来よったはじゅがよ、やらなかったわけて、当たり前の人がは。喧嘩したら、だから、もうみんないじめて歩いていたって。留置場に行かない、先は。若い時には。行ってからの話は、本島帰って来ても、女も探して、久米島に、この辺ではもう相手する人がいないから、あっち行こうと言うて行っているが、またあっちでこのみねみねー出たから、それからもまた、引っ張られて、悪い事しー始めて。な、あれは死ぬことは何処で死んだかなあ。それ、までは聞かなかったが。

再生時間:12:05

民話詳細DATA

レコード番号 47O416449
CD番号 47O41C342
決定題名 北谷シベー(シマグチ混)
話者がつけた題名
話者名 幸地維次郎
話者名かな こうちいじろう
生年月日 19080229
性別
出身地 嘉手納町兼久
記録日 19940919
記録者の所属組織 沖縄国際大学口承研
元テープ番号 嘉手納T45A09
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 かでなの民話P205
キーワード 北谷シベー,力,大泥棒,武勇者
梗概(こうがい) 北谷シベーは、お爺さん達がはよ、友達であったって。でも私達が、やや子供のころであるから見たことなかった。なま、いぇー、あまっちの部落はよう千原と言うて、この隣字が出身であるさ。この人よ、子供の時からよ、シベーには間違いないさ。分かるでしょ。シベーと言うものは。生まれシベーと言うてよ、こっちが裂けているさなあ。これは、発音もフーフーモーホーして。この人よ、毎日もう友達は学校行っても、シベーであってよ、もう学校も歩かないでよう、いたじゅらっぷうなあ、どこに行っても、自分行かなかったって。ひがみもして、いたはじゅがよう。いたじゅらはもうどんな叩いて、泣かしても、この一、二時間は、我慢するか、またやりよったって。これは、ウーマクーてー、このあたいのもう暴れん坊であったって。だからよ、これがみんなもう結婚しても、自分は相手が来ないから、余計もう力は出ているし、青年なってから、中年なっても相手が来ない。あんまりもう何と言うかなあ、みんなの様には進まんから、もうやけくそふーじーなって、いたはずと思う。だからよ、人の動物小もいたずらするし、また連中が、草刈いが行って友達があっちに連中、草刈いする場合にはよ、みんながもう通っている。自分は遊んで、家に持って行きよったって。この弟連中もの草、かれあってあるものをよ、取って無理に取って、自分は持って来てあれ、おまえ達は泣かしよったって。そのぐらいもう弟連中と、自分の年齢の人はみんな、結婚もしているから、自分独身であるから弟連中がていそうなって、どこ行っても草刈りに行っても遊んでもていそうなってよ。言うて聞かない者は泣かしたり。なあ、凄いものだったがこれがいちゅの間にかもう大泥棒になって、この大泥棒になってから、警察にも引っ張らって行ってよう、そうとう引っ張らって行って、留置場でよ、あれは本当であったかな、今の明治大橋の奥武山の行く所に、海の中に、ありがあるでしょう。あり何と言うかな、あっち小海の中にって、何かの飲み屋小みたいに。明治大橋よ、うぬ中に、シーグあの何が飲み屋小み、あいしぇー、あっちに、だー小あるよ、こんなの。宮なっているかな、この若狭通りから、ちゃーとぅいし、橋越えるでしょう。こっちは港でしょう。右側。あっちの右側の港の中に、何か小屋ないねえ。あっちに、監獄と留置場や、あっちであったんですがよ。監獄と言うさあ、警察、悪者の集める所さあ。あんしぇ、あのとっきょうで、こんな、じこ囲ってあるが、監視と、あっちでは、監視と話してよ。もう北谷シベー、これは北谷と言うのは北谷村に、生まれているから北谷シベーと言うわけ。本当はこれは千原の出身であるがよ。監視と話して、「おい、シベー、なんで御前はここに入れられたのか。」言ったので、「こうこう悪いことをしてので入れられた。」と話をして、「シベーだったらこの塀を越えられるか。」言ったら、「はあ、くりんれーれ簡単小越るする、ぬーくまからん、くりん、盗るぬ、ぬらー、保護ないんなーくりさーに(ここなら簡単だ。)。」と言って《看守が》「それならここから逃げることが出来るか。」と言ったので、「出来る。」と言った、「じゃあ、逃げてみろ。」シベーが、「私が越えることが出来たらそのまま逃がしてあげるか。」と言ったから、看守が、「よし、逃げてもいい。出来るならやってみなさい。」本当な、本当やさんちぇれよ。昔のウービと言うの、この番領はよ、もう三メーターぐらいあったさあ。あーゆう物に、濡らして来てよ、上んかは、泥棒、保護らからたくさん刺があったらしよ。濡らして来て、あっちに引っかけてよ、叩いたらこっちにい掛かるさあな。すがひっしち、引いて、あっちからいっけんも高さる所飛んで、港に落ちよったって。飛びよったって。逃げてさあな。港に。またこの看守は、ジンブンはありありあるから、うり、上がる所に行って、御前引っ張って来て、また入れたって。北谷シベーが、「何で、約束はどうなったのか。」と言ったから、「でも、御前を逃がしたら私が大変なことになるから。」このぐらいよ、武勇者って。この子供の時によ、草小(くさぐわー)友達探す場合にはよ、木の上に登ってよ、松に登って、後ろはもうあっちのお家の所は、琉球松このもくもうなかったからわねわ、じっと山なっていたさあ、これにしがってよ、すぐ、上にしがって、全部渡りよったって。タージャンみたようにしてよ、上にしがってよ、こんなこんなししてよ。これはあっち行くたらあれ捕まえて、またあっち行くたらまたあれ捕まえて、全部廻っといて、このぐらいの、武勇者で、よく飛びよったって。これ本当はよ、本当直っていたらしいよ、噂では。これな本当か、あっちから、もう罪を晴れてきてからよ、女を、奥さん探してよ、子は成さがなか、子供は、ちゅく生まりなかったって。久米島に行ってよ、もう久米島に行って、全部直って行って、暮らしていたって。本当は、直っていなかったという話もあるが。あっちの悪事はよ、あっちの久米島だけの全部悪い物、こればっかしにみんな押しあじゅずけてあったって。みんながその見方してるさあ。犯人が分からないのは、全部あれがやっているとみんな、やっていると。こればっかし聞かしたからよ、よくやけくそなってこの時には、もうほうぼうならん、どぅーくる死んだか、これは聞かないが。また、もう見ないでも、犯人が出ない悪者は全部あればっかしがせいにしてって言って。これ聞いたからもうもう僕達が、どんな真面目しても一生涯、白い目で見られるもんであるから、もう我慢出来ないと言うて、その次からどうなったかもう留置場で死んだはじゅと言う話があった。本当直っていたらしいよ。これな何処、話くれ、みんな変わるはじゅが、直っているが、もうみんながこの直っているなあと言うて、歓迎してくれないで、悪い物は犯人がいない、あれを探されない。犯人、悪い物(、全部あればっかしにしていたって。刑事、警察やむのー、いちゅでも、屋敷まんまるまくっているからよ、よく見てもわじわじいしるさあな、そう言う話がある、北谷シベーや。こんな、こっちでよ、この竹、松の上に登って、おーやーやーして、あっちに、行く、なびち行くとぅ言うふうに、あり捕まえて、全部渡るくとぅよう、うちのお爺さん、達がね、話しよった。三名でも四名でもよ、あれはやけくそなっているから、喧嘩でもかなわなかったって。あんまり、もう女も探せきれんから、とにかく死んでもゆう、考え方かな、と思ったさ。もう悪い事ばっかしして歩きよったって。すがよ、みんなは逃げるがよ、もう二名、三名でもよ、相手、みんながはしないが、どぅーは、ちゅ、追い越して来よったって。う、本当に、同じ気持ちで、やった場合は三名では、出来よったはじゅがよ、やらなかったわけて、当たり前の人がは。喧嘩したら、だから、もうみんないじめて歩いていたって。留置場に行かない、先は。若い時には。行ってからの話は、本島帰って来ても、女も探して、久米島に、この辺ではもう相手する人がいないから、あっち行こうと言うて行っているが、またあっちでこのみねみねー出たから、それからもまた、引っ張られて、悪い事しー始めて。な、あれは死ぬことは何処で死んだかなあ。それ、までは聞かなかったが。
全体の記録時間数 12:05
物語の時間数 12:05
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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