野国ハーチャーというのは、姓ではないよ。このハーチャーと言うものは、野国に生まれていたよ。この昔の話は、本当であるか、本当でではなかったと思うよ。おじい達が来て、聞いてもよ、この人がよ、糸満マギーと言う人がよ、あんまり偉い人ばっかし、いぇー、ちゅーばーばっかしやぐとぅよ、試合しに、希望してくれよったって。試合と言うよりは力勝負さ。だから、糸満マギーと言う人は、これ芝居に作って、こういうことが出るとなあと思うなあ。糸満からよう、サバニかためてよ、力勝負に、野国ハーチャーの所に来て、だから、またなあ、このお家来て、サバニは、入口に降ろして、奥しゃんに、「いるねえ。」って、いなかったって。「何で。」んちゃが、「畑に行っている。」糸満マギーが、「呼んで来なさい。」と言って、呼ばしていたがよ、奥さんが、「こうこうであるよう、糸満から、力勝負って、サバニかためてき、来ている人がいるよ。」言ったら、野国ハーチャは、「ああ、そうねえ、休ましておきなさい。」と言ってよ、この野国ハーチャは、牛を使って、畑(はたき)しよってって。「あいん、したら、今来るしゃあ、家行ってくーなさいって、待たしておきなさい。」って言うて、牛の頭、腹ぶとどっぷり括ってよ、また、大きい棒で担(かた)めて、やいやい言ってよ、見しぇると言うて。力勝負して見しぇると言うて。あれ牛降ろしてよ、ありが見して、あんしぇーな、あんし、りあったって、座ってから。家の中の後ろにある、裏小と言うさ。あっちにある、火取やーと言ったら、灰皿みたいもんさあ、昔灰皿と言うのは、巻き煙草でがも、木炭の火ばっかしに行って来て煙草は吸いよったから、マッチと言うのはない。だから、あの火取やーに、火入れて来てね、煙草付けるもんさあ「あんなことは私には出来ない。」と言って、奥しゃんがいえ、おばあが、かあちゃんが言うたからよ、野国ハーチャーが、「はああれは私がやるよ。」自分で入れて来て、火入れて来て、片手で持って、「どうぞ、煙草を吹きなさい。」と言って。火入れている言うて、大きい火ってよあれ石、さあね、このぐらい作ってあったって。力持ちだから、手に置いて、「さあ、煙草を吹きなさい。」やったから、持ちきれんよう。自分ではこの火たー持ちきれなかった。もう両手で持ってゆっくりゆっくり置いてから、あれが、この人が、野国ハーチャーと言う人が、しっこしに立ったからよう、持ってみて、絶対に持ちきれなかったので知らん顔して逃げて行ったって。こう言う話がよ、本当か嘘か分からんこれ、あな、たら、一度も飛んでいる話よ、空中から飛んで。珍じらしいな。
| レコード番号 | 47O416447 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C342 |
| 決定題名 | 太力野国ハーチャー(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 幸地維次郎 |
| 話者名かな | こうちいじろう |
| 生年月日 | 19080229 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 嘉手納町兼久 |
| 記録日 | 19940919 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 嘉手納T45A07 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | かでなの民話P162 |
| キーワード | 野国ハーチャー,糸満マギー,力勝負,サバニ |
| 梗概(こうがい) | 野国ハーチャーというのは、姓ではないよ。このハーチャーと言うものは、野国に生まれていたよ。この昔の話は、本当であるか、本当でではなかったと思うよ。おじい達が来て、聞いてもよ、この人がよ、糸満マギーと言う人がよ、あんまり偉い人ばっかし、いぇー、ちゅーばーばっかしやぐとぅよ、試合しに、希望してくれよったって。試合と言うよりは力勝負さ。だから、糸満マギーと言う人は、これ芝居に作って、こういうことが出るとなあと思うなあ。糸満からよう、サバニかためてよ、力勝負に、野国ハーチャーの所に来て、だから、またなあ、このお家来て、サバニは、入口に降ろして、奥しゃんに、「いるねえ。」って、いなかったって。「何で。」んちゃが、「畑に行っている。」糸満マギーが、「呼んで来なさい。」と言って、呼ばしていたがよ、奥さんが、「こうこうであるよう、糸満から、力勝負って、サバニかためてき、来ている人がいるよ。」言ったら、野国ハーチャは、「ああ、そうねえ、休ましておきなさい。」と言ってよ、この野国ハーチャは、牛を使って、畑(はたき)しよってって。「あいん、したら、今来るしゃあ、家行ってくーなさいって、待たしておきなさい。」って言うて、牛の頭、腹ぶとどっぷり括ってよ、また、大きい棒で担(かた)めて、やいやい言ってよ、見しぇると言うて。力勝負して見しぇると言うて。あれ牛降ろしてよ、ありが見して、あんしぇーな、あんし、りあったって、座ってから。家の中の後ろにある、裏小と言うさ。あっちにある、火取やーと言ったら、灰皿みたいもんさあ、昔灰皿と言うのは、巻き煙草でがも、木炭の火ばっかしに行って来て煙草は吸いよったから、マッチと言うのはない。だから、あの火取やーに、火入れて来てね、煙草付けるもんさあ「あんなことは私には出来ない。」と言って、奥しゃんがいえ、おばあが、かあちゃんが言うたからよ、野国ハーチャーが、「はああれは私がやるよ。」自分で入れて来て、火入れて来て、片手で持って、「どうぞ、煙草を吹きなさい。」と言って。火入れている言うて、大きい火ってよあれ石、さあね、このぐらい作ってあったって。力持ちだから、手に置いて、「さあ、煙草を吹きなさい。」やったから、持ちきれんよう。自分ではこの火たー持ちきれなかった。もう両手で持ってゆっくりゆっくり置いてから、あれが、この人が、野国ハーチャーと言う人が、しっこしに立ったからよう、持ってみて、絶対に持ちきれなかったので知らん顔して逃げて行ったって。こう言う話がよ、本当か嘘か分からんこれ、あな、たら、一度も飛んでいる話よ、空中から飛んで。珍じらしいな。 |
| 全体の記録時間数 | 3:32 |
| 物語の時間数 | 3:27 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |