阿麻和利は、すぐそこに墓があるけれども屋良の大川按司(おおかわあんじ)の五男ばらであって、昔あんまり食う物ないから洞石にすぐ捨てて、あった物をその阿麻和利と言う人は、十二、三まで歩きもしきらんもんだから洞に寝てるって。蜘蛛の巣は作ったものをその時なったらもう十四、五、二十もなっとるもんだから、自分で、ヤマカンダーと言う、山にほうたあのかずらがあるもんだから、それを切って、こう網の形を作って、それから、轟き川が下の方にあるもんだから、屋良城の下、川だから、そこ行って、網の下に石なんか自分で、括って投げて、魚なんか捕り、それから、体が強って、武士の子らから大川按司と、その人間の五男ばらだから、どうにかしてこれ、沖縄の先人はこういうふうに見られて、おるものをどうにか、しぇんといけんというふうに、自分で考えたんだろ。それで考えて、屋良では狭まいもんだから、勝連は大きいもんだから、勝連の方に、行って、網の打ちならいして、魚を捕って勝連住民にやっぱ捕った魚をくれて、それから、勝連住民が、「もうあんた魚そんなに毎日毎日食べて、御恩返ししようと思っても、御恩返しは、やりきらんが、どうしたらいいですか。」と阿麻和利に聞いたら、「いいん、お礼は、御恩返しは、何もしぇんでいい。たら、竹に火を着けて、勝連城の下にええ、ヤーヤーしてそ、やぐいして、みんな集まってくれ。」って、言うたもんだから、その時に勝連按司(かつれんあんじ)、ぬーんたがーあら、私達勝連按司ぬ子孫やしが、勝連按司、阿麻和利は、勝連按司のおる所に行って、「ええ、按司はこれまれだよ。勝連住民がこういうふうに、全部、戦にやっぱし来よるから。」というふうに。勝連城の下に、竹に火を着けて、やらしたもんだから、武士からというもあるから、その火を着けて、何百人、人間が集まって行ったもんだから、勝連按司は、「どこ悪いこともしぇんのに、何で按司に、なんも謀叛するかねえ。」って、上の方に、城の上に一番高い所に、上がって行ったら、阿麻和利が後ろから落として、勝連按司をそこで退治して、自分が勝連の按司になったという話まで聞いておるんだよ。
| レコード番号 | 47O416192 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C328 |
| 決定題名 | 阿麻和利(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 新垣景清 |
| 話者名かな | あらかきけいせい |
| 生年月日 | 19061126 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 嘉手納町東 |
| 記録日 | 19940919 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 嘉手納T30B03 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 阿麻和利,屋良の大川按司,蜘蛛の巣,網,勝連城,魚,勝連按司 |
| 梗概(こうがい) | 阿麻和利は、すぐそこに墓があるけれども屋良の大川按司(おおかわあんじ)の五男ばらであって、昔あんまり食う物ないから洞石にすぐ捨てて、あった物をその阿麻和利と言う人は、十二、三まで歩きもしきらんもんだから洞に寝てるって。蜘蛛の巣は作ったものをその時なったらもう十四、五、二十もなっとるもんだから、自分で、ヤマカンダーと言う、山にほうたあのかずらがあるもんだから、それを切って、こう網の形を作って、それから、轟き川が下の方にあるもんだから、屋良城の下、川だから、そこ行って、網の下に石なんか自分で、括って投げて、魚なんか捕り、それから、体が強って、武士の子らから大川按司と、その人間の五男ばらだから、どうにかしてこれ、沖縄の先人はこういうふうに見られて、おるものをどうにか、しぇんといけんというふうに、自分で考えたんだろ。それで考えて、屋良では狭まいもんだから、勝連は大きいもんだから、勝連の方に、行って、網の打ちならいして、魚を捕って勝連住民にやっぱ捕った魚をくれて、それから、勝連住民が、「もうあんた魚そんなに毎日毎日食べて、御恩返ししようと思っても、御恩返しは、やりきらんが、どうしたらいいですか。」と阿麻和利に聞いたら、「いいん、お礼は、御恩返しは、何もしぇんでいい。たら、竹に火を着けて、勝連城の下にええ、ヤーヤーしてそ、やぐいして、みんな集まってくれ。」って、言うたもんだから、その時に勝連按司(かつれんあんじ)、ぬーんたがーあら、私達勝連按司ぬ子孫やしが、勝連按司、阿麻和利は、勝連按司のおる所に行って、「ええ、按司はこれまれだよ。勝連住民がこういうふうに、全部、戦にやっぱし来よるから。」というふうに。勝連城の下に、竹に火を着けて、やらしたもんだから、武士からというもあるから、その火を着けて、何百人、人間が集まって行ったもんだから、勝連按司は、「どこ悪いこともしぇんのに、何で按司に、なんも謀叛するかねえ。」って、上の方に、城の上に一番高い所に、上がって行ったら、阿麻和利が後ろから落として、勝連按司をそこで退治して、自分が勝連の按司になったという話まで聞いておるんだよ。 |
| 全体の記録時間数 | 3:38 |
| 物語の時間数 | 3:30 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |