じゃ昔のアジンリーというその話しようね。昔馬博労(とか、牛博労というのがいて、馬博労が、お父さんと息子と二人、馬博労でね。隣の部落に行って、馬を買いに行く約束をしていた。で、この息子さんは、馬主のいる所は、分かっていたので、お父さんと、また友達と、この息子と馬を買いに行ってね、馬博労。で、向こうに行ったらね、一応馬を見て、「ああ、いい馬だなあ。」と。してだいたいもう目星はちゅいて、買うことになったらしい。して、一応その家の中に入ってこの馬主さんとまた一応向こういくらで買うといって、決めてむんすうになったらしいですよ。むんすうと言ったらもう買ったらね、戻さないとかね。それはむんすうと言ってね。昔はむんすうと言ったら、その当時は芋ばかり食べていたから、何かソーミンイリチャーとかね、雑炊を炊いて、買う人のところから、お金出して、また売る人のまた半分であれしてね。して、この息子はね、この馬の主のお嬢さんと、付き合いがあって、「ああ、あの兄さん来てるなあ。自分の馬を買うんだなあ。」と。「今度はもうしめた。馬のチャンスで。」大変、縁故があったらしいよ。もうその時に、むんすうにして、「今度何料理炊くかなあ。」と言って、ソウミンイリチャーを炊いた。お嬢ちゃんは馬の主、女さあ、「彼氏はどこに座っているかなあ。」と。床、上座の方に入ったらね、「ああやっぱしあの左側に座っているのだなあ。」と。今度あのソウミンイリチャーをね、中の方にね何かを入れた。昔は、あんまりお肉というものないんですよね。下の方に入れてね、ソウミンイリチャーの下の方に入れて。普通の人たちは、上の方二切れずつ入れて、自分の彼氏は馬買いに来てるんだから、それのものは下の方に、お肉二、三枚ぐらい入れて。台所で準備して。でその時はティービリと言うんだよな。お膳はなかったらしいですよ。ティービリってこの二つの手で持って行こうとしたら、この彼氏は行く時には、座代るーしてね。左側に座っていたのに、右側に座ってしまった。持っているのは下に置いて、「もう替えるのもいかんし、どうするかねえ。」って。んで、もう向こうに行ってこう、手をこうこれあじん、あぜるわけさあ。そうして、これをアジンリーと言うんだよね。こう置いてしまってよ。「あい、珍しいな。」ってこの隣の男が、あの同し友達の牛、馬買いに行ってるんだけど。「なんでこんなするかなあ。」と。したらね、こう置いたもんだからその女は台所に行ってね。二人ともむんすうむんの話しながら、ソウミン食べた。上の方には二切れずつお肉が入っているけど、側にいる彼氏のはよく見ていたらしいさ。相手のものは余分に入っていてね、「あい、やっぱしこれ珍しいね。」これをアジンリーと言うんだけどよ。で、昔のアジンリーというのはだいたい首里の方にあったらしいですよ。うち野里だけどね、いつも野里のお爺ちゃん、お婆ちゃん、馬博労の方々がそういう話しよったけどね。
| レコード番号 | 47O416158 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C326 |
| 決定題名 | アジンリーの肉隠し(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 知念真吉 |
| 話者名かな | ちねんしんきち |
| 生年月日 | 19250312 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 嘉手納町野里 |
| 記録日 | 19940222 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 嘉手納T28A01 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 世間話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 馬博労から聞いた。 |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | アジンリー,馬博労,ムンスー |
| 梗概(こうがい) | じゃ昔のアジンリーというその話しようね。昔馬博労(とか、牛博労というのがいて、馬博労が、お父さんと息子と二人、馬博労でね。隣の部落に行って、馬を買いに行く約束をしていた。で、この息子さんは、馬主のいる所は、分かっていたので、お父さんと、また友達と、この息子と馬を買いに行ってね、馬博労。で、向こうに行ったらね、一応馬を見て、「ああ、いい馬だなあ。」と。してだいたいもう目星はちゅいて、買うことになったらしい。して、一応その家の中に入ってこの馬主さんとまた一応向こういくらで買うといって、決めてむんすうになったらしいですよ。むんすうと言ったらもう買ったらね、戻さないとかね。それはむんすうと言ってね。昔はむんすうと言ったら、その当時は芋ばかり食べていたから、何かソーミンイリチャーとかね、雑炊を炊いて、買う人のところから、お金出して、また売る人のまた半分であれしてね。して、この息子はね、この馬の主のお嬢さんと、付き合いがあって、「ああ、あの兄さん来てるなあ。自分の馬を買うんだなあ。」と。「今度はもうしめた。馬のチャンスで。」大変、縁故があったらしいよ。もうその時に、むんすうにして、「今度何料理炊くかなあ。」と言って、ソウミンイリチャーを炊いた。お嬢ちゃんは馬の主、女さあ、「彼氏はどこに座っているかなあ。」と。床、上座の方に入ったらね、「ああやっぱしあの左側に座っているのだなあ。」と。今度あのソウミンイリチャーをね、中の方にね何かを入れた。昔は、あんまりお肉というものないんですよね。下の方に入れてね、ソウミンイリチャーの下の方に入れて。普通の人たちは、上の方二切れずつ入れて、自分の彼氏は馬買いに来てるんだから、それのものは下の方に、お肉二、三枚ぐらい入れて。台所で準備して。でその時はティービリと言うんだよな。お膳はなかったらしいですよ。ティービリってこの二つの手で持って行こうとしたら、この彼氏は行く時には、座代るーしてね。左側に座っていたのに、右側に座ってしまった。持っているのは下に置いて、「もう替えるのもいかんし、どうするかねえ。」って。んで、もう向こうに行ってこう、手をこうこれあじん、あぜるわけさあ。そうして、これをアジンリーと言うんだよね。こう置いてしまってよ。「あい、珍しいな。」ってこの隣の男が、あの同し友達の牛、馬買いに行ってるんだけど。「なんでこんなするかなあ。」と。したらね、こう置いたもんだからその女は台所に行ってね。二人ともむんすうむんの話しながら、ソウミン食べた。上の方には二切れずつお肉が入っているけど、側にいる彼氏のはよく見ていたらしいさ。相手のものは余分に入っていてね、「あい、やっぱしこれ珍しいね。」これをアジンリーと言うんだけどよ。で、昔のアジンリーというのはだいたい首里の方にあったらしいですよ。うち野里だけどね、いつも野里のお爺ちゃん、お婆ちゃん、馬博労の方々がそういう話しよったけどね。 |
| 全体の記録時間数 | 7:21 |
| 物語の時間数 | 7:00 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |