国直城の側にね、国直のビジュルという拝所があったって。ちょうど、ものすごい大きな松なんかが生えて、下はちゃんと芝生でね、非常に景色のいい所でね、ここはこの国直とか近隣の字の拝所であったんだがね。そこは非常にシジダカサンっていうかな。また、こっちにウクマガイっていう橋があるんだよ。この橋を境界にしてね、学校区域が屋良学校と北谷学校との区域が違っていたわけよう。この橋は、ちょっと人里離れた所でね、非常に怖い所でね、ここにね、ウクマガイの遺念火というのがある。人魂みたいのね、これが出るという。僕自身見たことはないわけ。昔は八月の時期、旧の八月の月に入ったら、この遺念火というのが見られるということでね。これ伝説の話によればね、若い男は越来村内の遠い所なわけ。その若い男と、どっか北谷辺りの若い女が懇ろになってね、そして、二人の中間にウクマガイっていう橋があるわけ。で、女の人もそこまで来るわけ。男の人もそこまで来るわけさ。そしたらね、いつもそこに待ち合わせしてやってるのをね、女の人はね、強盗か何かにやられたんじゃないかな。で、橋から落ちて死んで、そして、男の人はそこまで来てね、夜は暗いもんだから分からないでしょ。翌日の朝まで待っていたらね、橋の下に女が死んでると。で、行ってみたら、自分の愛人だと。そしたら、その男もね、もう悲しんでね、その橋から飛び降りて自殺したわけ。そしてね、この遺念火というのはね、この二人の魂だと言ってた。そしたら、この遺念火は、初めは拝所のビジュルの所まで来て、そのビジュルは神様がいるもんだから、そこは通れなかったかどうか知らないがね、そこで一時消えたそうだ。そして、そのビジュルを通り越してからまた一つ火が上がっておったって。で、ウクマガイに落ちてね、また一つはね、北谷辺りから飛んできてね、そこに落ちて。で、その次はね、その火の玉が二つになって、今度は一緒にビジュルの所まで来てね、そこで消えたって。そして、その拝所通り越してからまた二つ一緒に男の家の方に飛んで行ったという。これウクマガイの遺念火ですよ。
| レコード番号 | 47O416025 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C320 |
| 決定題名 | ウクマガイの遺念火(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 徳里政亀 |
| 話者名かな | とくざとせいき |
| 生年月日 | 19290601 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 嘉手納町国直 |
| 記録日 | 19940222 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 嘉手納T19A03 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | かでなの民話P91 |
| キーワード | ビジュル,橋,遺念火,神様 |
| 梗概(こうがい) | 国直城の側にね、国直のビジュルという拝所があったって。ちょうど、ものすごい大きな松なんかが生えて、下はちゃんと芝生でね、非常に景色のいい所でね、ここはこの国直とか近隣の字の拝所であったんだがね。そこは非常にシジダカサンっていうかな。また、こっちにウクマガイっていう橋があるんだよ。この橋を境界にしてね、学校区域が屋良学校と北谷学校との区域が違っていたわけよう。この橋は、ちょっと人里離れた所でね、非常に怖い所でね、ここにね、ウクマガイの遺念火というのがある。人魂みたいのね、これが出るという。僕自身見たことはないわけ。昔は八月の時期、旧の八月の月に入ったら、この遺念火というのが見られるということでね。これ伝説の話によればね、若い男は越来村内の遠い所なわけ。その若い男と、どっか北谷辺りの若い女が懇ろになってね、そして、二人の中間にウクマガイっていう橋があるわけ。で、女の人もそこまで来るわけ。男の人もそこまで来るわけさ。そしたらね、いつもそこに待ち合わせしてやってるのをね、女の人はね、強盗か何かにやられたんじゃないかな。で、橋から落ちて死んで、そして、男の人はそこまで来てね、夜は暗いもんだから分からないでしょ。翌日の朝まで待っていたらね、橋の下に女が死んでると。で、行ってみたら、自分の愛人だと。そしたら、その男もね、もう悲しんでね、その橋から飛び降りて自殺したわけ。そしてね、この遺念火というのはね、この二人の魂だと言ってた。そしたら、この遺念火は、初めは拝所のビジュルの所まで来て、そのビジュルは神様がいるもんだから、そこは通れなかったかどうか知らないがね、そこで一時消えたそうだ。そして、そのビジュルを通り越してからまた一つ火が上がっておったって。で、ウクマガイに落ちてね、また一つはね、北谷辺りから飛んできてね、そこに落ちて。で、その次はね、その火の玉が二つになって、今度は一緒にビジュルの所まで来てね、そこで消えたって。そして、その拝所通り越してからまた二つ一緒に男の家の方に飛んで行ったという。これウクマガイの遺念火ですよ。 |
| 全体の記録時間数 | 4:24 |
| 物語の時間数 | 4:24 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |