年を取ると使いものにならないということで山に捨てていた。ある時、薩摩から難題が寄せられて、琉球の偉い人たちは頭を悩ませていた。ある婆さんの息子がその話を聞いて、母親に相談すると、「それは簡単だ」と言う。薩摩の難問は、曲がった玉の穴に糸を通すこと、二つ目に同じ太さの棒の根元と先を当てること、三つ目に同じ背恰好の馬の親子の見分け方だった。婆さんは、「曲がった穴に糸を通すには、蟻の足に糸を結び、穴の向こう側に砂糖を置くとよい」と教え、棒の元末は池に沈めて沈むところが根元、また、馬の親子は餌を与えて先に食べるのが子馬だと教えて、薩摩の難問を解いた。その後、息子が王様のところへ行って事情を話し、それ以来、年寄りを山から連れ帰り、大事にするようになったという。
レコード番号 | 47O235868 |
---|---|
CD番号 | 47O23C313 |
決定題名 | 姥捨山(共通語) |
話者がつけた題名 | - |
話者名 | 新垣昌栄 |
話者名かな | あらかきしょうえい |
生年月日 | 19250610 |
性別 | 男 |
出身地 | 嘉手納町字野国 |
記録日 | 19930829 |
記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
元テープ番号 | 嘉手納T13B01 |
元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
分類 | 本格昔話 |
発句(ほっく) | - |
伝承事情 | - |
文字化資料 | - |
キーワード | 薩摩,難題,穴,蟻,木の元末,馬の親子 |
梗概(こうがい) | 年を取ると使いものにならないということで山に捨てていた。ある時、薩摩から難題が寄せられて、琉球の偉い人たちは頭を悩ませていた。ある婆さんの息子がその話を聞いて、母親に相談すると、「それは簡単だ」と言う。薩摩の難問は、曲がった玉の穴に糸を通すこと、二つ目に同じ太さの棒の根元と先を当てること、三つ目に同じ背恰好の馬の親子の見分け方だった。婆さんは、「曲がった穴に糸を通すには、蟻の足に糸を結び、穴の向こう側に砂糖を置くとよい」と教え、棒の元末は池に沈めて沈むところが根元、また、馬の親子は餌を与えて先に食べるのが子馬だと教えて、薩摩の難問を解いた。その後、息子が王様のところへ行って事情を話し、それ以来、年寄りを山から連れ帰り、大事にするようになったという。 |
全体の記録時間数 | 4:01 |
物語の時間数 | 4:01 |
言語識別 | 共通語 |
音源の質 | × |
テープ番号 | - |
予備項目1 | - |