知念村安座間の富豪の家に一人娘がいた。その娘がある青年と恋をしたが、互いに想いを告げることが出来ずにいた。そんな時、その娘が突然死んでしまった。とても悲しんだ青年は、葬式の翌朝(ナーチャミー)娘の身内の者たちよりも早く墓に様子を見に行った。すると墓の中からコンコンと音がした。青年が中を開けてみると、娘は仮死状態だった。青年はイシグーシの水を汲んで、気絶している娘に飲ませると、娘は生き返った。そして負ぶって娘の家へ連れて行くと、娘の家では餅を作るためにもち米を水につけてナーチャミーの準備をしていた。そこへ青年と娘が帰って来たので、身内は大喜びで、水につけてあったもち米で赤飯を炊いてお祝いした。しばらく経って、娘は隣村の富豪の家から求婚してきたので、そこに嫁ぐことになった。娘と一緒になれない青年は、落胆して歌を詠んだ。「石くぶの水の~(意味:お前は私が助けたんだよ。石くぶから水を汲んで来て助けてやったんだよ)」と。すると娘は返事の歌として、(意味:あなたが助けてくれたことを私はいつまでも忘れない)と詠んだ。娘の親はそれを聞いて、青年と娘がそれほど愛し合っているのを知ったので、隣村との婚約を解消し、青年と娘を結婚させた。二人は円満に暮らした。この縁を祝って赤飯を炊いたことから、祝いには赤飯が出されるようになった。
| レコード番号 | 47O235659 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C303 |
| 決定題名 | カシチー由来(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 亀谷長敬 |
| 話者名かな | かめやちょうけい |
| 生年月日 | 19040805 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 首里赤田 |
| 記録日 | 19930828 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 嘉手納T04B04 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 知念村安座間の富豪,一人娘,葬式の翌朝,仮死状態,もち米,ナーチャミー,赤飯 |
| 梗概(こうがい) | 知念村安座間の富豪の家に一人娘がいた。その娘がある青年と恋をしたが、互いに想いを告げることが出来ずにいた。そんな時、その娘が突然死んでしまった。とても悲しんだ青年は、葬式の翌朝(ナーチャミー)娘の身内の者たちよりも早く墓に様子を見に行った。すると墓の中からコンコンと音がした。青年が中を開けてみると、娘は仮死状態だった。青年はイシグーシの水を汲んで、気絶している娘に飲ませると、娘は生き返った。そして負ぶって娘の家へ連れて行くと、娘の家では餅を作るためにもち米を水につけてナーチャミーの準備をしていた。そこへ青年と娘が帰って来たので、身内は大喜びで、水につけてあったもち米で赤飯を炊いてお祝いした。しばらく経って、娘は隣村の富豪の家から求婚してきたので、そこに嫁ぐことになった。娘と一緒になれない青年は、落胆して歌を詠んだ。「石くぶの水の~(意味:お前は私が助けたんだよ。石くぶから水を汲んで来て助けてやったんだよ)」と。すると娘は返事の歌として、(意味:あなたが助けてくれたことを私はいつまでも忘れない)と詠んだ。娘の親はそれを聞いて、青年と娘がそれほど愛し合っているのを知ったので、隣村との婚約を解消し、青年と娘を結婚させた。二人は円満に暮らした。この縁を祝って赤飯を炊いたことから、祝いには赤飯が出されるようになった。 |
| 全体の記録時間数 | 6:15 |
| 物語の時間数 | 5:44 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |