今から350年ほど前に、野国に舟持ちの漁師がいた。船を操るのがうまく、その評判は琉球王府にも届いた。その腕前が王様にも認められ、進貢船の乗組員として唐に渡った。その頃、地元の野国ではたびたび日照りがあって、その度に飢饉におそわれていた。唐に渡ったその男は、その土地で芋畑に目をつけた。それはハンス芋といってあらゆる料理に向いていた。しかもその葉や皮まで家畜の肥料として使え、捨てるところがない。男は花鉢に植えて持ち出し、祖国の野国にこれを広めた。この芋によって野国は飢饉に悩まされることなく、栄えるようになった。これを知った儀間真常という人も地元のマージ村に広めた。この芋のうわさは琉球王府にも伝わり、政府を通して沖縄各地に広がった。唐からこの芋を持ち帰った男は百姓だったので、名前も分からない。地元が野国で、管職名が総管だったので、今は「野国総管」として人々に伝えられている。
| レコード番号 | 47O235623 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C301 |
| 決定題名 | 野国總管(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 宮城巳知子 |
| 話者名かな | みやぎみちこ |
| 生年月日 | 19260412 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 嘉手納町字屋良 |
| 記録日 | 19930828 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 嘉手納T01B06 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 野国,舟持ちの漁師,王様,進貢船の乗組員,飢饉,唐,ハンス芋,花鉢,儀間真常,野国総管 |
| 梗概(こうがい) | 今から350年ほど前に、野国に舟持ちの漁師がいた。船を操るのがうまく、その評判は琉球王府にも届いた。その腕前が王様にも認められ、進貢船の乗組員として唐に渡った。その頃、地元の野国ではたびたび日照りがあって、その度に飢饉におそわれていた。唐に渡ったその男は、その土地で芋畑に目をつけた。それはハンス芋といってあらゆる料理に向いていた。しかもその葉や皮まで家畜の肥料として使え、捨てるところがない。男は花鉢に植えて持ち出し、祖国の野国にこれを広めた。この芋によって野国は飢饉に悩まされることなく、栄えるようになった。これを知った儀間真常という人も地元のマージ村に広めた。この芋のうわさは琉球王府にも伝わり、政府を通して沖縄各地に広がった。唐からこの芋を持ち帰った男は百姓だったので、名前も分からない。地元が野国で、管職名が総管だったので、今は「野国総管」として人々に伝えられている。 |
| 全体の記録時間数 | 8:06 |
| 物語の時間数 | 7:37 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |