千年蛇(共通語)

概要

貧しい農夫が草刈りに行くと、見たこともない毛の生えた大きな蛇が木の上にいた。そこはリューヌヤーミネという蛇の家であった。男が怖がって拝んでいると、「私は千年も待って今、天に昇ろうとしていたのだが、お前に見られたから昇れない。私を殺してくれ」と蛇が言った。男が「殺せない」と言うと、「絶対にこのことを言わないと約束するなら幸福にしてやるから約束してくれ」と言って、蛇は天に昇って行った。それから男はどんどん金持ちになっていったのだが、ある日、友達に聞かれてうっかりしゃべってしまった。翌日、男の家の庭に蛇を三つに切った真ん中が落ちてきた。それから男は貧しくなっていった。また、三つに切ったうちの頭の方は沖縄本島に落ち、真ん中の男の家は宮古、尻尾の方は八重山に落ちた。だから本島の蛇には毒があり、宮古の蛇には毒がない。

再生時間:6:22

民話詳細DATA

レコード番号 47O233977
CD番号 47O23C208
決定題名 千年蛇(共通語)
話者がつけた題名
話者名 下地マツ
話者名かな しもじまつ
生年月日 19110628
性別
出身地 平良市西仲宗根
記録日 19970918
記録者の所属組織 沖縄国際大学口承研
元テープ番号 平良T151A06
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説
発句(ほっく)   
伝承事情
文字化資料
キーワード 草刈,蛇,千年,蛇の落下,
梗概(こうがい) 貧しい農夫が草刈りに行くと、見たこともない毛の生えた大きな蛇が木の上にいた。そこはリューヌヤーミネという蛇の家であった。男が怖がって拝んでいると、「私は千年も待って今、天に昇ろうとしていたのだが、お前に見られたから昇れない。私を殺してくれ」と蛇が言った。男が「殺せない」と言うと、「絶対にこのことを言わないと約束するなら幸福にしてやるから約束してくれ」と言って、蛇は天に昇って行った。それから男はどんどん金持ちになっていったのだが、ある日、友達に聞かれてうっかりしゃべってしまった。翌日、男の家の庭に蛇を三つに切った真ん中が落ちてきた。それから男は貧しくなっていった。また、三つに切ったうちの頭の方は沖縄本島に落ち、真ん中の男の家は宮古、尻尾の方は八重山に落ちた。だから本島の蛇には毒があり、宮古の蛇には毒がない。
全体の記録時間数 6:22
物語の時間数 6:22
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

トップに戻る

TOP