目黒豊見親の時代。ヲナパバラという島があって、佐田大人という豪族がいて村々を倒して頭になろうとしていた。その人が久松の久知名按司のところに来たが、久知名按司は海に出ていたので妻が「潮も上がってくる時分だから待っていて下さい」と言ったが帰ってしまった。しばらくして帰って来た按司に妻は「見たこともない恐ろしい人が来ました」と言った。すると按司は「どこまで行ったか」と聞いたので、「ウサーカの方」と妻が答えると、走って行って連れ戻して来て、「自分がいなくてすまなかった」と謝った。すると大人は「これはどうもご苦労だった。海に行っていたらしいが、イスプリャ、アナプリャ(石を掘る、穴を掘る)を出せ」と言ったので、按司はカニやタコの料理を出した。それを見て大人は頭のいい奴だと思った。そして次に「ヌーフニャ、ヤマフニャを出せ」と按司に言ったら、野や山を踏む動物、鳥などの料理を出してきた。また、大人が帰る時には大きな牛を差し出したので、大人は、この男は頭がいいから倒せないと言った。その後大人は美野島の各部落を回って、按司に試したように同じことを言ったが、カニやタコなどの料理などを出さずに、穴を掘る道具を出したり、野山の動物の料理ではなく、カタツムリなどを出すので、大した部落じゃないということで、次つぎに倒していって川満のウラジマ(浦の島)も制した。久松の人達は久知名按司のお陰で助かったということである。久松商店の向かいには久知名按司の石碑がある。
| レコード番号 | 47O233901 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C204 |
| 決定題名 | 久知名按司(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 松原清太郎 |
| 話者名かな | まつばらせいたろう |
| 生年月日 | 19100305 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 平良市字松原 |
| 記録日 | 19970918 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 平良T140A02 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | ヲナパバラ,佐田大人,久知名按司,美野島 |
| 梗概(こうがい) | 目黒豊見親の時代。ヲナパバラという島があって、佐田大人という豪族がいて村々を倒して頭になろうとしていた。その人が久松の久知名按司のところに来たが、久知名按司は海に出ていたので妻が「潮も上がってくる時分だから待っていて下さい」と言ったが帰ってしまった。しばらくして帰って来た按司に妻は「見たこともない恐ろしい人が来ました」と言った。すると按司は「どこまで行ったか」と聞いたので、「ウサーカの方」と妻が答えると、走って行って連れ戻して来て、「自分がいなくてすまなかった」と謝った。すると大人は「これはどうもご苦労だった。海に行っていたらしいが、イスプリャ、アナプリャ(石を掘る、穴を掘る)を出せ」と言ったので、按司はカニやタコの料理を出した。それを見て大人は頭のいい奴だと思った。そして次に「ヌーフニャ、ヤマフニャを出せ」と按司に言ったら、野や山を踏む動物、鳥などの料理を出してきた。また、大人が帰る時には大きな牛を差し出したので、大人は、この男は頭がいいから倒せないと言った。その後大人は美野島の各部落を回って、按司に試したように同じことを言ったが、カニやタコなどの料理などを出さずに、穴を掘る道具を出したり、野山の動物の料理ではなく、カタツムリなどを出すので、大した部落じゃないということで、次つぎに倒していって川満のウラジマ(浦の島)も制した。久松の人達は久知名按司のお陰で助かったということである。久松商店の向かいには久知名按司の石碑がある。 |
| 全体の記録時間数 | 11:46 |
| 物語の時間数 | 11:36 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |