狩俣の大城元の由来は二通りある。民間伝承と『御嶽由来記』の二つで、大きな違いはなく大体同じ話である。昔、ンマティダという女性が天から降りてきて、自分が住むにふさわしい土地を探し歩き、最後に狩俣のイス井戸の辺りに居を構えた。そこで、男が毎晩通ってくる夢を見て懐妊し、子供を産んだ。その子がテラヌプズといって、狩俣を治めるようになり、毎晩夢で通ってきた男は実は蛇の神様で、親子ともども大城元の神として祀られるようになったという。仲間元は昔、狩俣に父と子供二人が住んでいて、父親の方が沖縄本島に行かなければならなくなった。そこで残された兄妹二人は、父親が作ってくれたおもちゃの舟で海で遊んでいると、舟がどんどん沖へ流されていく。それを追いかけるうちに二人の子どもは溺れ死んでしまった。そして、本島で仕事をしている父親の元へその舟が流れ着いた。何事かあったに違いないと思った父親が都へ戻ってみると、子どもは死んでいたという。そこでこの子ども二人を祀って航海安全の神としたのが仲間元のイソツ御嶽である。また、尻立元には兄妹二人の世の神が祀られている。昔久米島の兄妹が夫婦の関係になって島流しされた時、穀物の種を持たされた。そして二人は狩俣の村に流れ着いてそこに住み着いて、豊穣の神として尻立元に祀られたという。また、長嶺元に祀られているのは、この久米島の兄妹と共に流されて来た子守の女性で、水の神として祀られている。
| レコード番号 | 47O233651 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C186 |
| 決定題名 | 狩俣の四元の由来(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 平良新亮 |
| 話者名かな | たいらしんりょう |
| 生年月日 | 19190424 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 平良市字狩俣 |
| 記録日 | 19961119 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 平良T103B02 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 平良市北部の民話H8卒論P19 |
| キーワード | 大城元,テラヌプズ,仲間元,尻立元,長嶺元 |
| 梗概(こうがい) | 狩俣の大城元の由来は二通りある。民間伝承と『御嶽由来記』の二つで、大きな違いはなく大体同じ話である。昔、ンマティダという女性が天から降りてきて、自分が住むにふさわしい土地を探し歩き、最後に狩俣のイス井戸の辺りに居を構えた。そこで、男が毎晩通ってくる夢を見て懐妊し、子供を産んだ。その子がテラヌプズといって、狩俣を治めるようになり、毎晩夢で通ってきた男は実は蛇の神様で、親子ともども大城元の神として祀られるようになったという。仲間元は昔、狩俣に父と子供二人が住んでいて、父親の方が沖縄本島に行かなければならなくなった。そこで残された兄妹二人は、父親が作ってくれたおもちゃの舟で海で遊んでいると、舟がどんどん沖へ流されていく。それを追いかけるうちに二人の子どもは溺れ死んでしまった。そして、本島で仕事をしている父親の元へその舟が流れ着いた。何事かあったに違いないと思った父親が都へ戻ってみると、子どもは死んでいたという。そこでこの子ども二人を祀って航海安全の神としたのが仲間元のイソツ御嶽である。また、尻立元には兄妹二人の世の神が祀られている。昔久米島の兄妹が夫婦の関係になって島流しされた時、穀物の種を持たされた。そして二人は狩俣の村に流れ着いてそこに住み着いて、豊穣の神として尻立元に祀られたという。また、長嶺元に祀られているのは、この久米島の兄妹と共に流されて来た子守の女性で、水の神として祀られている。 |
| 全体の記録時間数 | 23:13 |
| 物語の時間数 | 23:13 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |