鬼虎(共通語)

概要

四島の主という人は頭がよく、仲宗根豊見親の秘書のような仕事をしていた。尚真王の時代に、八重山で鬼虎と赤蜂が暴れていた。鬼虎は狩俣の出身で、アータヤウプンマという、三尺くらいの小さい女の人の子供だった。鬼虎が母に、「もうすぐ自分を粟俵と交換する人が来るよ」と言ったら本当にその人がやって来て、鬼虎は与那国に連れて行かれた。そしてそこの大将の娘が山で小便しているのを見て、「あなたの娘が小便した穴を知っているから、私はもう夫だ」と言って、その娘を妻にした。しかし鬼虎は後に、仲宗根豊見親から征伐された。鬼虎は強く、仲宗根豊見親もやられそうになったが、オオガマ、クイガマに酒を飲まされて、とうとう最後はクバの木の枝で首を切られて殺された。鬼虎を雷に譬えてクバの木は雷除けといわれるようになった。その首を尚真王に献上し、仲宗根豊見親は宮古の首長に任ぜられた。仲宗根豊見親は鬼虎の娘を宮古に連れてきて、「底のないザルで水を汲んできたら与那国に帰してやる」と言って、頭がはげるまで娘をこき使い、娘は死んでしまった。そこでその死体を袖山に埋めたのだが、それから幽霊が現れるようになって、八重山トゥラバーマを正しく歌えないと、通行の邪魔をした。これは娘が八重山トゥラバーマを歌って与那国に帰りたいと言っていたからだろう。実際に幽霊が出て、酔っ払いがトゥラバーマをでたらめに歌っていたので、穴に落とした。この人が穴から出て近くの家に助けを求めると幽霊が付いて来ていたので、家の人がにんにくの種で撃退した。袖山では猫が人を噛み殺したこともあって、危険な場所である。鬼虎の母は宮古にキビが入ってくることを予言した。

再生時間:13:56

民話詳細DATA

レコード番号 47O233563
CD番号 47O23C181
決定題名 鬼虎(共通語)
話者がつけた題名
話者名 砂川長吉
話者名かな すながわちょうきち
生年月日 19220225
性別
出身地 平良市大浦 
記録日 19960903
記録者の所属組織 沖縄国際大学口承研
元テープ番号 平良T79A07 T79B01
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 平良市北部の民話H8卒論P91
キーワード 鬼虎,仲宗根豊見親,与那国,袖山
梗概(こうがい) 四島の主という人は頭がよく、仲宗根豊見親の秘書のような仕事をしていた。尚真王の時代に、八重山で鬼虎と赤蜂が暴れていた。鬼虎は狩俣の出身で、アータヤウプンマという、三尺くらいの小さい女の人の子供だった。鬼虎が母に、「もうすぐ自分を粟俵と交換する人が来るよ」と言ったら本当にその人がやって来て、鬼虎は与那国に連れて行かれた。そしてそこの大将の娘が山で小便しているのを見て、「あなたの娘が小便した穴を知っているから、私はもう夫だ」と言って、その娘を妻にした。しかし鬼虎は後に、仲宗根豊見親から征伐された。鬼虎は強く、仲宗根豊見親もやられそうになったが、オオガマ、クイガマに酒を飲まされて、とうとう最後はクバの木の枝で首を切られて殺された。鬼虎を雷に譬えてクバの木は雷除けといわれるようになった。その首を尚真王に献上し、仲宗根豊見親は宮古の首長に任ぜられた。仲宗根豊見親は鬼虎の娘を宮古に連れてきて、「底のないザルで水を汲んできたら与那国に帰してやる」と言って、頭がはげるまで娘をこき使い、娘は死んでしまった。そこでその死体を袖山に埋めたのだが、それから幽霊が現れるようになって、八重山トゥラバーマを正しく歌えないと、通行の邪魔をした。これは娘が八重山トゥラバーマを歌って与那国に帰りたいと言っていたからだろう。実際に幽霊が出て、酔っ払いがトゥラバーマをでたらめに歌っていたので、穴に落とした。この人が穴から出て近くの家に助けを求めると幽霊が付いて来ていたので、家の人がにんにくの種で撃退した。袖山では猫が人を噛み殺したこともあって、危険な場所である。鬼虎の母は宮古にキビが入ってくることを予言した。
全体の記録時間数 14:01
物語の時間数 13:56
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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