寄木の主(共通語)

概要

久松旧学校の北にナカイサトの家があり、そこの父が漁火に行くためマエパナリに行った。潮がまだ引いていなかったので、アダンの木を枕に寝ていた。すると、「パナリのプヤープヤ」という声がして、アダンの木と思っていたものが「ハイ」と答えた。アダンだと思っていたものは神であった。声の主は龍宮の神で、これから西の家と東の家の子供に福分を分けに行くので一緒に行かないかということであった。パナリのプヤーは行けないということで、龍宮の神が西と東のそれぞれの家を見に行った。西の家の下女は、食器の片付けなど、一切をとても大雑把にしているのに対し、東は家事の一切をとても丁寧にしていた。それを見た神は西の男の子には、「ツカナカムズから落ちる物を食べなさい」、東の女の子には、「ユーフツからマゴウツカタから食べなさい」という福分を与えることにした。ナカイサトの父がこれを聞いて、家へ帰ると男の子が生まれていた。東の家には女の子が生まれていた。そこで、東の家に「ちょうど男と女が一晩に生まれたので、大きくなったら結婚させましょう」という約束をした。やがて二人は成長し、夫婦になった。ここの部落では15から50歳の男の人達はオーダム山林やノダ林での作業が義務で、弁当も各自で持ってくるようになっていた。みんなで弁当を広げてみると、この男だけが粟のおにぎりで、みんなは白米だった。男は食べずに家へ持ち帰り、妻に投げ付け、怒り殴りつけた。女の人は耐えられず離婚することにし、それぞれ別の人と再婚した。女の人は福があるので豊に幸せに暮らしたが、男は何も出来なくなり、その日暮らしの貧しい生活を余儀なくされた。

再生時間:12:06

民話詳細DATA

レコード番号 47O233440
CD番号 47O23C172
決定題名 寄木の主(共通語)
話者がつけた題名
話者名 渡真利武佐
話者名かな とまりむさ
生年月日 19100210
性別
出身地 平良市松原
記録日 19960905
記録者の所属組織 沖縄国際大学口承研
元テープ番号 平良T52A02
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 伝説
発句(ほっく)
伝承事情 祖父から
文字化資料
キーワード 寄木,東・西の家,福分,粟
梗概(こうがい) 久松旧学校の北にナカイサトの家があり、そこの父が漁火に行くためマエパナリに行った。潮がまだ引いていなかったので、アダンの木を枕に寝ていた。すると、「パナリのプヤープヤ」という声がして、アダンの木と思っていたものが「ハイ」と答えた。アダンだと思っていたものは神であった。声の主は龍宮の神で、これから西の家と東の家の子供に福分を分けに行くので一緒に行かないかということであった。パナリのプヤーは行けないということで、龍宮の神が西と東のそれぞれの家を見に行った。西の家の下女は、食器の片付けなど、一切をとても大雑把にしているのに対し、東は家事の一切をとても丁寧にしていた。それを見た神は西の男の子には、「ツカナカムズから落ちる物を食べなさい」、東の女の子には、「ユーフツからマゴウツカタから食べなさい」という福分を与えることにした。ナカイサトの父がこれを聞いて、家へ帰ると男の子が生まれていた。東の家には女の子が生まれていた。そこで、東の家に「ちょうど男と女が一晩に生まれたので、大きくなったら結婚させましょう」という約束をした。やがて二人は成長し、夫婦になった。ここの部落では15から50歳の男の人達はオーダム山林やノダ林での作業が義務で、弁当も各自で持ってくるようになっていた。みんなで弁当を広げてみると、この男だけが粟のおにぎりで、みんなは白米だった。男は食べずに家へ持ち帰り、妻に投げ付け、怒り殴りつけた。女の人は耐えられず離婚することにし、それぞれ別の人と再婚した。女の人は福があるので豊に幸せに暮らしたが、男は何も出来なくなり、その日暮らしの貧しい生活を余儀なくされた。
全体の記録時間数 12:16
物語の時間数 12:06
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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