昔、久松にナカイサトという地名があった。ここの漁師が浜へ行って寄木を枕にして寝ていると、「寄木の主、寄木の主」と呼ぶ声が聞こえた。それは福を授ける神様で、「男の子と女の子が生まれていたから、女の子の方にツガ(桝)福を授けてきた」と言うので、そういえば自分の家でも子供が生まれそうだったと、急いで帰ってみると、残念ながら自分の家に生まれたのは男の子であった。そこでこの二人を結婚させると、粟俵のたくさんある金持ちになった。ある時、妻が麦の飯を炊いて出すと、夫は、「なぜこんなものを食べさせようとするのか」と怒ったので、二人は別れてしまった。家を出た妻が山小屋の薪の上で寝ていると、「ここにいたら幸せになれないから、北の方にいる男と結婚しなさい」という神のお告げを聞いた。そこで北へ行くと、そこにいたのは炭焼太郎だった。こんな男と結婚するのは嫌だったが、神のお告げということで結婚してみると、それからは家庭も裕福になって幸せに暮らした。その後、前夫が物乞いをしに来たので、麦飯を上げたところ、「うまい、うまい」と言って食べた。そこで「じゃあ何であの時はこんな物は食べられないと言ったのか」と言うと、前夫はびっくりして死んでしまった。
| レコード番号 | 47O233428 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C171 |
| 決定題名 | 寄木の主(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 松原清太郎 |
| 話者名かな | まつばらせいたろう |
| 生年月日 | 19100305 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 平良市松原 |
| 記録日 | 19960905 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 平良T50B05 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 寄木,福分,麦飯,炭焼太郎, |
| 梗概(こうがい) | 昔、久松にナカイサトという地名があった。ここの漁師が浜へ行って寄木を枕にして寝ていると、「寄木の主、寄木の主」と呼ぶ声が聞こえた。それは福を授ける神様で、「男の子と女の子が生まれていたから、女の子の方にツガ(桝)福を授けてきた」と言うので、そういえば自分の家でも子供が生まれそうだったと、急いで帰ってみると、残念ながら自分の家に生まれたのは男の子であった。そこでこの二人を結婚させると、粟俵のたくさんある金持ちになった。ある時、妻が麦の飯を炊いて出すと、夫は、「なぜこんなものを食べさせようとするのか」と怒ったので、二人は別れてしまった。家を出た妻が山小屋の薪の上で寝ていると、「ここにいたら幸せになれないから、北の方にいる男と結婚しなさい」という神のお告げを聞いた。そこで北へ行くと、そこにいたのは炭焼太郎だった。こんな男と結婚するのは嫌だったが、神のお告げということで結婚してみると、それからは家庭も裕福になって幸せに暮らした。その後、前夫が物乞いをしに来たので、麦飯を上げたところ、「うまい、うまい」と言って食べた。そこで「じゃあ何であの時はこんな物は食べられないと言ったのか」と言うと、前夫はびっくりして死んでしまった。 |
| 全体の記録時間数 | 9:12 |
| 物語の時間数 | 9:12 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |