昔、野崎にいる恋人のところに毎晩通っている男がいた。この人は平良の人に野崎ブリボーヤーというあだ名を付けられていた。「ノザキガメマン イザンキガウズガ ミヌガメドゥ サカナガメドゥ ピザメーシューズ(野崎まではそんな遠くはない、すぐそこだよ)」という歌を宮古トーがニーの節に乗せて歌いながら野崎まで通っていた。その歌が聞こえてくるとみんなは心の中でボーヤーが来たとからかっていた。農校の近くの墓の辺りには、よく女の人をいたずらしたり物を盗ったりする人達が出たが、ボーヤーは恋人見たさに通っていた。星が月のように輝いている夜にその場所を通ろうとすると、人のような黒い影が見えた。怖くなったが勇気を出して見ると、それは美しい娘だった。ボーヤーがどうしてこんなに夜遅く歩いているかと聞くと、子守りに行っている家のお祝いだから、豆腐を作って来たと答えた。手をつなぐと女の手が冷たいので聞くと、豆腐を作って来たからだと言った。名前を聞くとイスタカサラのミガハマと言い、また会おうと別れた。ボーヤーは帰りに井戸の水汲みに行く女達にこの女のことを聞くと、その人は死んで7日になるといわれた。それ以来ボーヤーは野崎に来なくなった。
| レコード番号 | 47O233427 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C171 |
| 決定題名 | 野崎ブリボーヤーとマズムヌ(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 松原清太郎 |
| 話者名かな | まつばらせいたろう |
| 生年月日 | 19100305 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 平良市松原 |
| 記録日 | 19960905 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 平良T50B04 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 野崎ブリボーヤー,月の夜、黒い影、豆腐、死人 |
| 梗概(こうがい) | 昔、野崎にいる恋人のところに毎晩通っている男がいた。この人は平良の人に野崎ブリボーヤーというあだ名を付けられていた。「ノザキガメマン イザンキガウズガ ミヌガメドゥ サカナガメドゥ ピザメーシューズ(野崎まではそんな遠くはない、すぐそこだよ)」という歌を宮古トーがニーの節に乗せて歌いながら野崎まで通っていた。その歌が聞こえてくるとみんなは心の中でボーヤーが来たとからかっていた。農校の近くの墓の辺りには、よく女の人をいたずらしたり物を盗ったりする人達が出たが、ボーヤーは恋人見たさに通っていた。星が月のように輝いている夜にその場所を通ろうとすると、人のような黒い影が見えた。怖くなったが勇気を出して見ると、それは美しい娘だった。ボーヤーがどうしてこんなに夜遅く歩いているかと聞くと、子守りに行っている家のお祝いだから、豆腐を作って来たと答えた。手をつなぐと女の手が冷たいので聞くと、豆腐を作って来たからだと言った。名前を聞くとイスタカサラのミガハマと言い、また会おうと別れた。ボーヤーは帰りに井戸の水汲みに行く女達にこの女のことを聞くと、その人は死んで7日になるといわれた。それ以来ボーヤーは野崎に来なくなった。 |
| 全体の記録時間数 | 7:02 |
| 物語の時間数 | 7:02 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |