下地の村に二人兄妹がいた。生まれて間もなく二人は親の事情により別々に育てられた。兄は役人の父に育てられ、妹は貧しい母に育てられた。父は別れる時、二人が兄妹とすぐ分かるようにとその証として鏡を半分に割って1つずつ持たせた。母の元で育った妹は、母の死の間際に兄が入ることを知り、妹は夢の中で、兄の顔、会う時間、場所を見た。夢を見た次の日、妹は夢で見た場所へ走っていく途中で兄に会うことが出来た。兄も妹と同じような夢を見ていた。二人は形見の鏡を持っていることを確認し、互いに話をした。二人がユミツプシ(北斗七星)の下で語り合ったので、その所をユシツナガパリと二人は名付けた。兄は妹を父の元へ連れて行った。父は今まで何も出来なかったので、妹に「欲しいものは何でも与えよう」と言った。妹は何も欲しくないと言ったが「親牛一頭が欲しい」と言った。父は妹に親牛を与えた。妹と親牛を連れて行くと、牧場にいたたくさんの子牛が親牛の後を追って駆けてくる。妹は子牛が親牛なしでは生きていけないのを知っていた。父なし子として育てられ、自分を長い間見捨てた父への、妹の精いっぱいの仕返しだった。
| レコード番号 | 47O233418 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C170 |
| 決定題名 | ユシツナガバリ由来(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 松原清太郎 |
| 話者名かな | まつばらせいたろう |
| 生年月日 | 19100305 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 平良市松原 |
| 記録日 | 19960905 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 平良T50A03 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 兄妹,形見の鏡,親牛 |
| 梗概(こうがい) | 下地の村に二人兄妹がいた。生まれて間もなく二人は親の事情により別々に育てられた。兄は役人の父に育てられ、妹は貧しい母に育てられた。父は別れる時、二人が兄妹とすぐ分かるようにとその証として鏡を半分に割って1つずつ持たせた。母の元で育った妹は、母の死の間際に兄が入ることを知り、妹は夢の中で、兄の顔、会う時間、場所を見た。夢を見た次の日、妹は夢で見た場所へ走っていく途中で兄に会うことが出来た。兄も妹と同じような夢を見ていた。二人は形見の鏡を持っていることを確認し、互いに話をした。二人がユミツプシ(北斗七星)の下で語り合ったので、その所をユシツナガパリと二人は名付けた。兄は妹を父の元へ連れて行った。父は今まで何も出来なかったので、妹に「欲しいものは何でも与えよう」と言った。妹は何も欲しくないと言ったが「親牛一頭が欲しい」と言った。父は妹に親牛を与えた。妹と親牛を連れて行くと、牧場にいたたくさんの子牛が親牛の後を追って駆けてくる。妹は子牛が親牛なしでは生きていけないのを知っていた。父なし子として育てられ、自分を長い間見捨てた父への、妹の精いっぱいの仕返しだった。 |
| 全体の記録時間数 | 6:10 |
| 物語の時間数 | 6:10 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |