昔、漁師が久松の沖のパナリに出て漁をしていたが、やがてアダンの木に座って休んでいた。そこに海からの神が来て、「ナガイの男に子供が生まれるからフチをつけよう」と言った。すると座っているアダンが、「私は何かに押し付けられて行けない」と答えた。やがてフチをつけに行った神が帰って来て、「東の家は汚水をぶちまけたので、ツガ(升)のフチ、西の女の家は水をきれいに流していたのでマグのユーを与えてきた」と言った。それを聞いた漁師は東の家だったので、自分の家に生まれた男の子と西の家の女の子を結婚させたが、女のユーで家が栄えているうちはぜいたくになり、妻が麦飯を出すと、男は怒って離縁した。女は炭焼に再婚し栄えたが、男は貧乏になり、女の家に物乞いに来た。その時妻が麦飯を出すと、それを食べたので、妻は、「昔は食べなかった」と言うと、昔の夫は、ようやくそれが昔の妻だと知った。その後、炭焼の夫が盲になると、七人の息子は父親を殺そうとして、海の中の岩に置き去りにした。満潮で父親が困っていると、サメが助けて岸まで連れて来てくれた。父親は息子たちに土で作ったカイで沖まで舟を出させると、呪いで竜巻を起こして息子たちを殺し、サメには、娘に牛を連れて来させると、その牛の肉を与えた。最後に頭だけ残ったので、その頭を与えると、サメはその頭をくわえてパイノナウのウプドゥマーラに行った。
| レコード番号 | 47O233383 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C167 |
| 決定題名 | 寄木の主(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 宮国徳太郎 |
| 話者名かな | みやぐにとくたろう |
| 生年月日 | 19180605 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 平良市久貝 |
| 記録日 | 19960905 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 平良T45A05 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話、 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 男女の福分,アダンの木,麦の飯,炭焼 |
| 梗概(こうがい) | 昔、漁師が久松の沖のパナリに出て漁をしていたが、やがてアダンの木に座って休んでいた。そこに海からの神が来て、「ナガイの男に子供が生まれるからフチをつけよう」と言った。すると座っているアダンが、「私は何かに押し付けられて行けない」と答えた。やがてフチをつけに行った神が帰って来て、「東の家は汚水をぶちまけたので、ツガ(升)のフチ、西の女の家は水をきれいに流していたのでマグのユーを与えてきた」と言った。それを聞いた漁師は東の家だったので、自分の家に生まれた男の子と西の家の女の子を結婚させたが、女のユーで家が栄えているうちはぜいたくになり、妻が麦飯を出すと、男は怒って離縁した。女は炭焼に再婚し栄えたが、男は貧乏になり、女の家に物乞いに来た。その時妻が麦飯を出すと、それを食べたので、妻は、「昔は食べなかった」と言うと、昔の夫は、ようやくそれが昔の妻だと知った。その後、炭焼の夫が盲になると、七人の息子は父親を殺そうとして、海の中の岩に置き去りにした。満潮で父親が困っていると、サメが助けて岸まで連れて来てくれた。父親は息子たちに土で作ったカイで沖まで舟を出させると、呪いで竜巻を起こして息子たちを殺し、サメには、娘に牛を連れて来させると、その牛の肉を与えた。最後に頭だけ残ったので、その頭を与えると、サメはその頭をくわえてパイノナウのウプドゥマーラに行った。 |
| 全体の記録時間数 | 9:19 |
| 物語の時間数 | 9:15 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |