「行ちじるさくりさ 楚南山城(すなんやまぐしく)〔行こうと思っても行けない楚南山城〕ゆくぬ行ちぐるさ 栄野比川崎(ゆぬびかーさち)〔よけいに行きにくいのは栄野比川崎〕。」って、歌作った人が葬られているんですよ、そこに。それは、栄野比(ゆぬび)の青年と、楚南の彼女と恋仲になってよう。それが、あのう雨降りになってね、栄野比(ゆぬび)から具志川と楚南の境にある川に大水がでたらしいですよ。ここに彼女がおるが、むこうにまた彼氏がいるねえ。お互いに目の前で見るが、なかなか会えないさあ。それで、その男が、「行ちぐりさくりさ 楚南山城(すなんやまぐしく)」というと、その女は、「ゆくぬ行ちぐりさ 栄野比川崎(ゆぬびかーさち。)」と歌作ったらしいよ。それが今、昔あった話を知らない人は、山城(やまぐしく)のいちぐりさは、暮らしにくい村と解釈されるんですよ。それはもう二人が恋仲になって、行こうと思っても行かれない、それが、行(い)ちぐりさくりさなんですよ。二人は死んだらしいんですが。それで、楚南(すなん)の女は山城の東の方に葬むられて、また一人は栄野比にねえ葬られた。これがお互いに遺念火(いにんびー)になってよ道中でしじゅう行ったりきたりしていた。戦前は遺念火 (いにんびー)よく見よったんですが、終戦後は、もうそんなことはないんだがねえ。
| レコード番号 | 47O413027 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C121 |
| 決定題名 | 山城の遺念火(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 山城真義 |
| 話者名かな | やましろしんぎ |
| 生年月日 | 19051203 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 石川市山城 |
| 記録日 | 19820803 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石川市T36B07 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | いしかわの民話伝説編P266 |
| キーワード | 栄野比の青年,楚南の彼女,恋仲,雨降り,大水,遺念火 |
| 梗概(こうがい) | 「行ちじるさくりさ 楚南山城(すなんやまぐしく)〔行こうと思っても行けない楚南山城〕ゆくぬ行ちぐるさ 栄野比川崎(ゆぬびかーさち)〔よけいに行きにくいのは栄野比川崎〕。」って、歌作った人が葬られているんですよ、そこに。それは、栄野比(ゆぬび)の青年と、楚南の彼女と恋仲になってよう。それが、あのう雨降りになってね、栄野比(ゆぬび)から具志川と楚南の境にある川に大水がでたらしいですよ。ここに彼女がおるが、むこうにまた彼氏がいるねえ。お互いに目の前で見るが、なかなか会えないさあ。それで、その男が、「行ちぐりさくりさ 楚南山城(すなんやまぐしく)」というと、その女は、「ゆくぬ行ちぐりさ 栄野比川崎(ゆぬびかーさち。)」と歌作ったらしいよ。それが今、昔あった話を知らない人は、山城(やまぐしく)のいちぐりさは、暮らしにくい村と解釈されるんですよ。それはもう二人が恋仲になって、行こうと思っても行かれない、それが、行(い)ちぐりさくりさなんですよ。二人は死んだらしいんですが。それで、楚南(すなん)の女は山城の東の方に葬むられて、また一人は栄野比にねえ葬られた。これがお互いに遺念火(いにんびー)になってよ道中でしじゅう行ったりきたりしていた。戦前は遺念火 (いにんびー)よく見よったんですが、終戦後は、もうそんなことはないんだがねえ。 |
| 全体の記録時間数 | 2:25 |
| 物語の時間数 | 2:12 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |