坊主御主(ぼーじゅうすー)の話はですねえ。今帰仁(なちじん)のね、仲宗根というお爺さんがおられたからね、その人に系図なんかも調べてもらおうと思って行ったんだけども。このお爺さんは仕事、先生しておられたらといゆうんでね。それで、二、三回会ったんだけども、この系図をね見たら、どうもこれは戦後のもんで、聞き込みで作られたんだなあという感じがしたんですよ。それで私(私)は伊波の系図を正そうと思って行ったら、伊波の按司(あんじ)は分家(ふんか)したんだということは、書かれておるけれどもそのいきさつが全然ないんですねえ。ただ伊波の按司(あんじ)が分家(ふんけ)していたということだけが書かれてる。ほいで坊主御主(ぼーじゅうすー)はですね、ちゃんと写真はあるんだけどもね。私がたずねた時は、こんなに綺麗に書いてあるけれども、昔の裸世(はだかゆー)の坊主御主(ぼーじゅうすー)の姿は、真裸だったんすよ。それで、これはようするに、子(くわ)、孫(んまが)の教育のためにもよくないということで、今の姿に直してあるんだよということ、いっておられたわけですよ。それから、私は自分のおいが病気して、ほんで、どうしても治らない。医者に行っても治らない。ほんで、占いに行ったら、占いから、「あんた方は、中(なか)の世(ゆー)の祖先は拝んで、うまくいってるけども、一番上の御先祖は拝んでないので、それを拝め。」といわれたんだということでね。それから、また、向うまで行って、仲宗根お爺さんのところまで行って、ほんで、「それじゃあ、一番上の御先祖はどこか。」といったら、今の・運天港(うんてんこう)のね、一番上の方に森があるでしょう。あの上にあたる山の中腹ぐらいにね、こう、四角くくくってね、板の戸を開けてあるんですよ。で、ここだというんですね。で、その人の下は中(なか)ぬ世(ゆー)だというので、そこを拝んだら、たちまち治ってしまったんですよ。それから嫁さんもらって、子どもも四名できて、今も元気でやっていますよ。それで、まあわれらの坊主御主(ぼーじゅうすー)のことは、その時に聞いたから、「やっぱりこの人の子孫だよ。」といわれて、今も・今帰仁御参(なきじんうまーい)も、ほいでもう向うをいろいろと拝んでおるんですよねえ。
| レコード番号 | 47O412975 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C119 |
| 決定題名 | 今帰仁拝みの由来(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 山城好増 |
| 話者名かな | やましろこうぞう |
| 生年月日 | 19081130 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 石川市山城 |
| 記録日 | 19820803 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石川市T35A06 |
| 元テープ管理者 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | いしかわの民話伝説編P212 |
| キーワード | 坊主御主,今帰仁,仲宗根,伊波の按司,真裸 |
| 梗概(こうがい) | 坊主御主(ぼーじゅうすー)の話はですねえ。今帰仁(なちじん)のね、仲宗根というお爺さんがおられたからね、その人に系図なんかも調べてもらおうと思って行ったんだけども。このお爺さんは仕事、先生しておられたらといゆうんでね。それで、二、三回会ったんだけども、この系図をね見たら、どうもこれは戦後のもんで、聞き込みで作られたんだなあという感じがしたんですよ。それで私(私)は伊波の系図を正そうと思って行ったら、伊波の按司(あんじ)は分家(ふんか)したんだということは、書かれておるけれどもそのいきさつが全然ないんですねえ。ただ伊波の按司(あんじ)が分家(ふんけ)していたということだけが書かれてる。ほいで坊主御主(ぼーじゅうすー)はですね、ちゃんと写真はあるんだけどもね。私がたずねた時は、こんなに綺麗に書いてあるけれども、昔の裸世(はだかゆー)の坊主御主(ぼーじゅうすー)の姿は、真裸だったんすよ。それで、これはようするに、子(くわ)、孫(んまが)の教育のためにもよくないということで、今の姿に直してあるんだよということ、いっておられたわけですよ。それから、私は自分のおいが病気して、ほんで、どうしても治らない。医者に行っても治らない。ほんで、占いに行ったら、占いから、「あんた方は、中(なか)の世(ゆー)の祖先は拝んで、うまくいってるけども、一番上の御先祖は拝んでないので、それを拝め。」といわれたんだということでね。それから、また、向うまで行って、仲宗根お爺さんのところまで行って、ほんで、「それじゃあ、一番上の御先祖はどこか。」といったら、今の・運天港(うんてんこう)のね、一番上の方に森があるでしょう。あの上にあたる山の中腹ぐらいにね、こう、四角くくくってね、板の戸を開けてあるんですよ。で、ここだというんですね。で、その人の下は中(なか)ぬ世(ゆー)だというので、そこを拝んだら、たちまち治ってしまったんですよ。それから嫁さんもらって、子どもも四名できて、今も元気でやっていますよ。それで、まあわれらの坊主御主(ぼーじゅうすー)のことは、その時に聞いたから、「やっぱりこの人の子孫だよ。」といわれて、今も・今帰仁御参(なきじんうまーい)も、ほいでもう向うをいろいろと拝んでおるんですよねえ。 |
| 全体の記録時間数 | 2:03 |
| 物語の時間数 | 1:26 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |