お婆さんから小さい時に聞いた話ですけど、今からハックスの話をします。何百年か、何千年前か、知らないんですけど、ある村のあるお家に、赤ちゃんが産れたそうです。それで、もう家族、親戚みんな喜んでいました。ある日、後生の人がねえ、「どこそこのお家はね、赤ちゃんが産れたからあっちの赤ちゃんの命を取りに行こう。」っていう相談をナナユーテーっていうね、後生の役場でしたそうです。その話をしているのを、このお家の後生の御先祖さんが聞いて、「これは大変だ。」と思ってねえ、家族の人の誰かにね、夢を見せたそうです。「もう六日になったらね、この赤ちゃんの命を取りにくるから、その時には、赤ちゃんがクシャミしたら、ハツクス、クスケーって、こんなにいいなさいよう。」って知らせたわけ。して、家族はもう、「だったら、この六日間はねえ、皆で夜伽(ゆーとぅじ)しようねえ。」って、家族、親戚が皆集ってねえ、夜伽(ゆーとぅじ)していたところ、六日目になって、なにか幽霊がやってきたそうです。で、赤ちゃんがね、クサミーしたから夢で知らせて貰ったことを覚えていてね、「クスタッケーヒャー。」って。今度も赤ちゃんがね、ハックッシュって、鼻クサミしたから、またお爺さん、お婆さん達、お母さん達はね、「クスタッケー、タックヮーシェー。」って、こんな言いよったって。で、これからね、この子は、命助かったって。そって、これからね、赤ちゃんが誰でもね、クサミするときには、クスタッケーと言って、また戦前の赤ちゃんが産れたら、必ずその日から七日間は、赤ちゃんの命を取りに来ないようにって、夜伽(ゆーとぅじ)ってやりよったわけ。
| レコード番号 | 47O412939 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C117 |
| 決定題名 | クスケー由来(共通語) |
| 話者がつけた題名 | ハックスの話 |
| 話者名 | 伊波ミツ |
| 話者名かな | いはみつ |
| 生年月日 | 19150315 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 石川市伊波 |
| 記録日 | 19820803 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石川市T33B03 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 本格昔話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | お婆さんから聞いた。 |
| 文字化資料 | いしかわの民話昔話編P126 |
| キーワード | ハックスの話,赤ちゃん,後生の人,命,ナナユーテー,クスケー,夜伽 |
| 梗概(こうがい) | お婆さんから小さい時に聞いた話ですけど、今からハックスの話をします。何百年か、何千年前か、知らないんですけど、ある村のあるお家に、赤ちゃんが産れたそうです。それで、もう家族、親戚みんな喜んでいました。ある日、後生の人がねえ、「どこそこのお家はね、赤ちゃんが産れたからあっちの赤ちゃんの命を取りに行こう。」っていう相談をナナユーテーっていうね、後生の役場でしたそうです。その話をしているのを、このお家の後生の御先祖さんが聞いて、「これは大変だ。」と思ってねえ、家族の人の誰かにね、夢を見せたそうです。「もう六日になったらね、この赤ちゃんの命を取りにくるから、その時には、赤ちゃんがクシャミしたら、ハツクス、クスケーって、こんなにいいなさいよう。」って知らせたわけ。して、家族はもう、「だったら、この六日間はねえ、皆で夜伽(ゆーとぅじ)しようねえ。」って、家族、親戚が皆集ってねえ、夜伽(ゆーとぅじ)していたところ、六日目になって、なにか幽霊がやってきたそうです。で、赤ちゃんがね、クサミーしたから夢で知らせて貰ったことを覚えていてね、「クスタッケーヒャー。」って。今度も赤ちゃんがね、ハックッシュって、鼻クサミしたから、またお爺さん、お婆さん達、お母さん達はね、「クスタッケー、タックヮーシェー。」って、こんな言いよったって。で、これからね、この子は、命助かったって。そって、これからね、赤ちゃんが誰でもね、クサミするときには、クスタッケーと言って、また戦前の赤ちゃんが産れたら、必ずその日から七日間は、赤ちゃんの命を取りに来ないようにって、夜伽(ゆーとぅじ)ってやりよったわけ。 |
| 全体の記録時間数 | 3:26 |
| 物語の時間数 | 3:17 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |