鬼餅由来(シマグチ)

概要

カンカー餅と今は言っているが、自分が若い時には、ホーハイ餅と言っていたけれど、どうしてホーハイ餅といっていたかという理由だよ。それは、昔、男と女と兄妹二人だけいるが、その兄さんが精神異常だったのか分からないけど、鬼になって人を引っ張って来ては、洞窟の中で煮ては食べたりしていたから、「これは、こんなことではいけないなあ。」と、妹が思案して、そして、「自分の兄さんは、もうこんな鬼になってしまったけれど、私も犠牲になるつもりで考えなければいけない。」と言って、そして、大変またその兄は餅が大好きだったらしく、妹が餅を作って、「何月何日の月の夜に、そこへ行くから、貴方がいる岩の上に登って来なさいね。お互いに月見をしながら、話もしながら餅を食べ楽しもうねえ。」と言って相談をして、その約束した日に月見をするために、約束通り餅を作ってその岩に行って、そこで兄さんも呼んだ。妹は上はちゃんと着物を着ているが、パンツも着ないで、「さあ、食べなさい。」と兄に言って、その餅を食べながら、ゆっくり、ゆっくり、すぐ岩に座って、兄さんに向いあって見せる考えで、そうして、餅を食べたので兄は、「ああ、私の妹は前をはだけて、そんなにして。」と言って、おかしかったのか、アハアハと笑ったので、その笑っているすきに、兄をすぐつきとばして岩から落して自分の兄さんは殺したという話。そして、その時から、その日は兄さんは鬼だったから、今は「鬼餅」と言われているが、戦前は、「鬼払いのホーハイ餅」と言っていたのは、そのいわれからきている次第でございます。

再生時間:2:55

民話詳細DATA

レコード番号 47O412876
CD番号 47O41C115
決定題名 鬼餅由来(シマグチ)
話者がつけた題名
話者名 伊波澄
話者名かな いはすみ
生年月日 19150226
性別
出身地 石川市伊波
記録日 19820803
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 石川市T30B04
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 本格昔話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 いしかわの民話昔話P120
キーワード カンカー餅,ホーハイ餅,兄妹,鬼餅
梗概(こうがい) カンカー餅と今は言っているが、自分が若い時には、ホーハイ餅と言っていたけれど、どうしてホーハイ餅といっていたかという理由だよ。それは、昔、男と女と兄妹二人だけいるが、その兄さんが精神異常だったのか分からないけど、鬼になって人を引っ張って来ては、洞窟の中で煮ては食べたりしていたから、「これは、こんなことではいけないなあ。」と、妹が思案して、そして、「自分の兄さんは、もうこんな鬼になってしまったけれど、私も犠牲になるつもりで考えなければいけない。」と言って、そして、大変またその兄は餅が大好きだったらしく、妹が餅を作って、「何月何日の月の夜に、そこへ行くから、貴方がいる岩の上に登って来なさいね。お互いに月見をしながら、話もしながら餅を食べ楽しもうねえ。」と言って相談をして、その約束した日に月見をするために、約束通り餅を作ってその岩に行って、そこで兄さんも呼んだ。妹は上はちゃんと着物を着ているが、パンツも着ないで、「さあ、食べなさい。」と兄に言って、その餅を食べながら、ゆっくり、ゆっくり、すぐ岩に座って、兄さんに向いあって見せる考えで、そうして、餅を食べたので兄は、「ああ、私の妹は前をはだけて、そんなにして。」と言って、おかしかったのか、アハアハと笑ったので、その笑っているすきに、兄をすぐつきとばして岩から落して自分の兄さんは殺したという話。そして、その時から、その日は兄さんは鬼だったから、今は「鬼餅」と言われているが、戦前は、「鬼払いのホーハイ餅」と言っていたのは、そのいわれからきている次第でございます。
全体の記録時間数 3:02
物語の時間数 2:55
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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