尚円王は若い時は伊是名で百姓をしていた。伊是名の1番高い所はイジュンというが、そこに尚円王は田んぼを作った。尚円王は田んぼの管理もよく、この人の田んぼは水は減らず毎年豊作だった。他の人の田んぼはよくできなかったので、「あいつは夜、他の人の田から水を汲んでいる」と恨まれるようになり、しまいには殺されそうになった。それで尚円王は沖縄の山原に逃げ、山原から中頭の西原に逃げた。それで魚売りをしていたが。西原按司には娘が1人いたが、ある三世相が「ここからある家いる魚売りを婿にすれば家も栄えていく。汚くともここから魚売りをしている男を婿にしなさい」と言った。「そうか」と西原按司はこの魚売りを呼んだ。魚売りはここでも呼ばれて殺されるのかと心配していたが、行って見ると西原按司の婿になって、ここの土地を治めて欲しいということだった。それで承知した。知恵があったので、首里から認められ首里に勤められるようになり、優れているので引き上げられ、相談役にまでなった。尚徳王の時代に相談役になったが、尚徳王は政治に無関心になって意見が合わなくなって辞めた。
レコード番号 | 47O412709 |
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CD番号 | 47O41C108 |
決定題名 | 尚円王(シマグチ) |
話者がつけた題名 | - |
話者名 | 萩堂盛樽 |
話者名かな | おぎどうせいそん |
生年月日 | 18970428 |
性別 | 男 |
出身地 | 石川市前原 |
記録日 | 19820804 |
記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
元テープ番号 | 石川市T25A01 |
元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
分類 | 伝説 |
発句(ほっく) | - |
伝承事情 | - |
文字化資料 | - |
キーワード | 尚円王,伊是名,百姓,イジュン,田んぼ,豊作,山原,中頭の西原,魚売り,西原按司,娘,三世相,首里,尚徳王 |
梗概(こうがい) | 尚円王は若い時は伊是名で百姓をしていた。伊是名の1番高い所はイジュンというが、そこに尚円王は田んぼを作った。尚円王は田んぼの管理もよく、この人の田んぼは水は減らず毎年豊作だった。他の人の田んぼはよくできなかったので、「あいつは夜、他の人の田から水を汲んでいる」と恨まれるようになり、しまいには殺されそうになった。それで尚円王は沖縄の山原に逃げ、山原から中頭の西原に逃げた。それで魚売りをしていたが。西原按司には娘が1人いたが、ある三世相が「ここからある家いる魚売りを婿にすれば家も栄えていく。汚くともここから魚売りをしている男を婿にしなさい」と言った。「そうか」と西原按司はこの魚売りを呼んだ。魚売りはここでも呼ばれて殺されるのかと心配していたが、行って見ると西原按司の婿になって、ここの土地を治めて欲しいということだった。それで承知した。知恵があったので、首里から認められ首里に勤められるようになり、優れているので引き上げられ、相談役にまでなった。尚徳王の時代に相談役になったが、尚徳王は政治に無関心になって意見が合わなくなって辞めた。 |
全体の記録時間数 | 4:12 |
物語の時間数 | 3:51 |
言語識別 | 方言 |
音源の質 | 〇 |
テープ番号 | - |
予備項目1 | - |