昔の、もう百歳も余る人の話。美原の人と伊波の人、その人は3つか4つ下だっただろう。仲泊へ美原の二才と伊波の若者が帰る途中、嘉手苅の寺の前から豚が出て来た。その豚はマジムンで伊波の若者は臆病だったので、頭がこんなに大きくなったそうだ。また美原の兄さんはマジムンを見る人だったので、全く驚くこともなかった。嘉手苅の寺から出て、あちこちから出ていた。また、出たといって土を投げると散って行った。そして金石を取ると、また逃げて、それで「ああ、もういなくなった」と言うと、美原の二才は「俺は恐くない、なぜお前は男のくせにそんなに臆病なのか」と伊波の若者に言った。豚マジムンは伊波まぜずっと追って来ていた。自分の家の所に来たので、「とー、兄さん今日は家に泊れ、美原に行くな」と言ったので、「なぜ、男がそんなに怖いのか」と言うと、「ハ―ナ―、頭もこんなに大きくなって、もう大変だよ」と言った。伊波の若者はそれからずっと病気になって死んでしまった。美原の兄さんはここの伊波のミンタマヤーのところの美しい草原の所へ行って、「私はここで煙草でも吸おう、あんなのがここまで追って来ていたから」と独り言を言って、そこで帽子の材料を置いた。そして、石を取って投げたので、豚マジムンはそれからはいなくなって、ここの東道の墓があるので、そこに入ったそうだ。それでヤッチーは74歳まで元気でいた。伊波の若者はマジムンに命を取られたんだろう。
| レコード番号 | 47O412660 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C106 |
| 決定題名 | 豚マジムン(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 萩堂ナベ |
| 話者名かな | おぎどうなべ |
| 生年月日 | 19040101 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 石川市伊波 |
| 記録日 | 19820802 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石川市T23A15 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 世間話 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 美原の人,伊波の人,嘉手苅の寺の前,豚マジムン,石 |
| 梗概(こうがい) | 昔の、もう百歳も余る人の話。美原の人と伊波の人、その人は3つか4つ下だっただろう。仲泊へ美原の二才と伊波の若者が帰る途中、嘉手苅の寺の前から豚が出て来た。その豚はマジムンで伊波の若者は臆病だったので、頭がこんなに大きくなったそうだ。また美原の兄さんはマジムンを見る人だったので、全く驚くこともなかった。嘉手苅の寺から出て、あちこちから出ていた。また、出たといって土を投げると散って行った。そして金石を取ると、また逃げて、それで「ああ、もういなくなった」と言うと、美原の二才は「俺は恐くない、なぜお前は男のくせにそんなに臆病なのか」と伊波の若者に言った。豚マジムンは伊波まぜずっと追って来ていた。自分の家の所に来たので、「とー、兄さん今日は家に泊れ、美原に行くな」と言ったので、「なぜ、男がそんなに怖いのか」と言うと、「ハ―ナ―、頭もこんなに大きくなって、もう大変だよ」と言った。伊波の若者はそれからずっと病気になって死んでしまった。美原の兄さんはここの伊波のミンタマヤーのところの美しい草原の所へ行って、「私はここで煙草でも吸おう、あんなのがここまで追って来ていたから」と独り言を言って、そこで帽子の材料を置いた。そして、石を取って投げたので、豚マジムンはそれからはいなくなって、ここの東道の墓があるので、そこに入ったそうだ。それでヤッチーは74歳まで元気でいた。伊波の若者はマジムンに命を取られたんだろう。 |
| 全体の記録時間数 | 5:54 |
| 物語の時間数 | 5:48 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |