銘苅子(めかるしい)と言ってよ、首里勤めしているとっても有名な人がいたって。この人の自分の川の方にいつも女の人が髪洗いに来よったって。その人はもうほんとの地の国の人でなくて、天の人でね、この人はもうほんと、天から降りて羽衣というのがあるさあね。これは松の木に掛けておいて、髪を洗いよったって。もう何度も何度も見つけたから、「これ、どうしても騙しておこうね。」と思って、この銘苅子が話しかけたら、もう納得いってこの銘苅子の家に宿って、それで三人の子供生んでから、「もう私は天に行かないといけない。」と言って、天に行くこの羽衣というのはね、この銘苅子が倉の下に隠しておいて、とても捜がされなかったって。そして、子供がね、お守りしながら、「アンマー、アンマー、着物(ちん)やあぬ倉(くら)ぬ下に置(う)ちぇーんどー〔お母さん、私のお母さんの着物はあの倉の下に置いてあるよ〕。」と言ってよ、子供らが子守しながら歌いよったって。「あはあ、倉の下にあるんだねえ。」と思って、この倉の下から羽衣取って着けて天にあがりよったって。そのとき三人の子供にね、「長男は按司になりよ。また別の子は、何になりなさい、何になりなさい。」と言い聞かして行ったって。それで、長男は按司になりよったといっていたがねえ。これが有名な話で、うちの兄さんからいつも聞かされよったわけ。
| レコード番号 | 47O412497 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C097 |
| 決定題名 | 天人女房 銘苅子(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 喜友名カニヤ |
| 話者名かな | きゅうなかにや |
| 生年月日 | 19081224 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 石川市石川 |
| 記録日 | 19820804 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石川市T13B07 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | - |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | いしかわの民話昔話編P24 |
| キーワード | 銘苅子,首里勤め,川,女,髪洗い,天の人,羽衣,三人の子供,倉,長男は按司 |
| 梗概(こうがい) | 銘苅子(めかるしい)と言ってよ、首里勤めしているとっても有名な人がいたって。この人の自分の川の方にいつも女の人が髪洗いに来よったって。その人はもうほんとの地の国の人でなくて、天の人でね、この人はもうほんと、天から降りて羽衣というのがあるさあね。これは松の木に掛けておいて、髪を洗いよったって。もう何度も何度も見つけたから、「これ、どうしても騙しておこうね。」と思って、この銘苅子が話しかけたら、もう納得いってこの銘苅子の家に宿って、それで三人の子供生んでから、「もう私は天に行かないといけない。」と言って、天に行くこの羽衣というのはね、この銘苅子が倉の下に隠しておいて、とても捜がされなかったって。そして、子供がね、お守りしながら、「アンマー、アンマー、着物(ちん)やあぬ倉(くら)ぬ下に置(う)ちぇーんどー〔お母さん、私のお母さんの着物はあの倉の下に置いてあるよ〕。」と言ってよ、子供らが子守しながら歌いよったって。「あはあ、倉の下にあるんだねえ。」と思って、この倉の下から羽衣取って着けて天にあがりよったって。そのとき三人の子供にね、「長男は按司になりよ。また別の子は、何になりなさい、何になりなさい。」と言い聞かして行ったって。それで、長男は按司になりよったといっていたがねえ。これが有名な話で、うちの兄さんからいつも聞かされよったわけ。 |
| 全体の記録時間数 | 3:18 |
| 物語の時間数 | 3:06 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |