名護親方と言う人がいて、民主的な消極的な人であった。具志頭親方と名護親方が王様にお願いして、土地を分けてもらおうとしてある高台に行った。王様が「あなた方に土地を与えるがどこが欲しいか、欲しい所があればどこそこの土地と言いなさい」と言った。具志頭親方は何処とは言わずに、「ここから見える土地は私にくれませんか」と言うと、王様は承知して土地を与え、「その土地を治めなさい」と言った。そして、名護親方にも尋ねると、名護親方も「私にも土地を下さい」と言うと、「見えると土地は具志頭親方に与えたが、どこの土地を貰うか」と王様が言うと、「私は見えない土地を下さい」と言った。見える土地は高い所で、見えない土地は窪んだ土地であるから、土地の肥えている重要な土地であった。王様も二人に土地を与えた。二人とも、その土地に麦を植えた。具志頭親方が撒いた麦畑は高い所にあって見えるものだから、雀や様々な鳥が来て全部食べてしまい麦はなくなってしまった。名護親方のものは見えない所にあったものだから、高い所から食べたので残っていた。具志頭親方は自分の物を全部食べられてしまい悔しいものだから、名護親方のものは全部だめにしてやろうと思い、ネズミをたくさん持って行って麦畑に放した。名護親方はネズミがたくさん来たものだから、猫をたくさん持って行って全部退治した。二人にはそれだけの差があった。それほど名護親方は知恵があった。
| レコード番号 | 47O412395 |
|---|---|
| CD番号 | 47O41C093 |
| 決定題名 | 名護親方と具志頭親方 土地配分(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 伊波幸太郎 |
| 話者名かな | いはこうたろう |
| 生年月日 | 19040101 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 石川市石川 |
| 記録日 | 19820613 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 石川市T09A09 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 伝説 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 名護親方,消極的な人,具志頭親方,王様,土地分け,高台,見える土地,見えない土地,麦畑,ネズミ,猫 |
| 梗概(こうがい) | 名護親方と言う人がいて、民主的な消極的な人であった。具志頭親方と名護親方が王様にお願いして、土地を分けてもらおうとしてある高台に行った。王様が「あなた方に土地を与えるがどこが欲しいか、欲しい所があればどこそこの土地と言いなさい」と言った。具志頭親方は何処とは言わずに、「ここから見える土地は私にくれませんか」と言うと、王様は承知して土地を与え、「その土地を治めなさい」と言った。そして、名護親方にも尋ねると、名護親方も「私にも土地を下さい」と言うと、「見えると土地は具志頭親方に与えたが、どこの土地を貰うか」と王様が言うと、「私は見えない土地を下さい」と言った。見える土地は高い所で、見えない土地は窪んだ土地であるから、土地の肥えている重要な土地であった。王様も二人に土地を与えた。二人とも、その土地に麦を植えた。具志頭親方が撒いた麦畑は高い所にあって見えるものだから、雀や様々な鳥が来て全部食べてしまい麦はなくなってしまった。名護親方のものは見えない所にあったものだから、高い所から食べたので残っていた。具志頭親方は自分の物を全部食べられてしまい悔しいものだから、名護親方のものは全部だめにしてやろうと思い、ネズミをたくさん持って行って麦畑に放した。名護親方はネズミがたくさん来たものだから、猫をたくさん持って行って全部退治した。二人にはそれだけの差があった。それほど名護親方は知恵があった。 |
| 全体の記録時間数 | 5:42 |
| 物語の時間数 | 5:31 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |