渡嘉敷ペークー 低頭門 家造り(シマグチ混)

概要

北谷村とのペークミは、あれえ地頭だからよう、ちゃんと王様が、「あんたは侍だから、どこそこに行って、そこらへんの土地の人民から教えてちゃんと農耕発達させるようにやりなさい。」と指名して任命するんだよ。で、あの頃の地頭と言ったら、大したもんだよ。家を造るときには、人民を奴隷扱いにして贅沢に使ってからに綺麗に作るけれど、渡嘉敷ペークは、北谷村に行ったらよ、自分から命令的にはやらんで、みんなで考えてくれるというふうな考え方なんだから、北谷村には当時木も贅沢にあるのに、まあ謙遜な人間だからね、わざっと家を作るときには、海岸べりによくトゲが生えたアダンブラーを切って来て部屋の中も汚なく低く作ったよ。王様は、寂しくておれんもんだから、ペークーは、綺麗な家を作って喜んでいるだろうと思って、北谷までわざわざ訪ねて行ったら、ペークーの家は低くて、王様でもかがんでからしか入れんからよ、王様もかがんで家に入ってから、「なんだあペークー、あんたこんな家があるもんか入りも出来ん。」怒ったらよう、そこがおもしろいんだよ。冗談だけどよ、「王様にお辞儀をさせる考えでなんですよ。」と言った。また、王様はしゃくにさわる。「なんだって、こいつこの野郎。」とここへ来て、もういじめられても、それくらいの度胸があったってよ。だから、またどうしたかといったらよ、王様が怒って帰ってからよ、自分でね、家を焼いてしもうてよ、それで、その部落民が、「火事だよう。」と、「ああ家の大きな火事だあ。」と言うてからに、わいわい騒いでいるんだよ。それで、わざと自分で焼いてしもうていたら、その村民はもう大騒ぎになって、渡嘉敷ペークの家に火を消しに来るまでは何にもなく全焼しているんだよ。そんなもんだから、北谷村の人は、またかわいそうになって、みんなで渡嘉敷ペークに綺麗なお家を作ってやったということもあったという。

再生時間:4:13

民話詳細DATA

レコード番号 47O412393
CD番号 47O41C093
決定題名 渡嘉敷ペークー 低頭門 家造り(シマグチ混)
話者がつけた題名
話者名 伊波幸太郎
話者名かな いはこうたろう
生年月日 19040101
性別
出身地 石川市石川
記録日 19820613
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 石川市T09A07
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 笑話
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 北谷村,ペークミ,地頭,王様,農耕発達,渡嘉敷ペーク,アダンブラー,汚なく低く作った,王様にお辞儀,火事
梗概(こうがい) 北谷村とのペークミは、あれえ地頭だからよう、ちゃんと王様が、「あんたは侍だから、どこそこに行って、そこらへんの土地の人民から教えてちゃんと農耕発達させるようにやりなさい。」と指名して任命するんだよ。で、あの頃の地頭と言ったら、大したもんだよ。家を造るときには、人民を奴隷扱いにして贅沢に使ってからに綺麗に作るけれど、渡嘉敷ペークは、北谷村に行ったらよ、自分から命令的にはやらんで、みんなで考えてくれるというふうな考え方なんだから、北谷村には当時木も贅沢にあるのに、まあ謙遜な人間だからね、わざっと家を作るときには、海岸べりによくトゲが生えたアダンブラーを切って来て部屋の中も汚なく低く作ったよ。王様は、寂しくておれんもんだから、ペークーは、綺麗な家を作って喜んでいるだろうと思って、北谷までわざわざ訪ねて行ったら、ペークーの家は低くて、王様でもかがんでからしか入れんからよ、王様もかがんで家に入ってから、「なんだあペークー、あんたこんな家があるもんか入りも出来ん。」怒ったらよう、そこがおもしろいんだよ。冗談だけどよ、「王様にお辞儀をさせる考えでなんですよ。」と言った。また、王様はしゃくにさわる。「なんだって、こいつこの野郎。」とここへ来て、もういじめられても、それくらいの度胸があったってよ。だから、またどうしたかといったらよ、王様が怒って帰ってからよ、自分でね、家を焼いてしもうてよ、それで、その部落民が、「火事だよう。」と、「ああ家の大きな火事だあ。」と言うてからに、わいわい騒いでいるんだよ。それで、わざと自分で焼いてしもうていたら、その村民はもう大騒ぎになって、渡嘉敷ペークの家に火を消しに来るまでは何にもなく全焼しているんだよ。そんなもんだから、北谷村の人は、またかわいそうになって、みんなで渡嘉敷ペークに綺麗なお家を作ってやったということもあったという。
全体の記録時間数 4:22
物語の時間数 4:13
言語識別 混在
音源の質
テープ番号
予備項目1

トップに戻る

TOP